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『大日大戦』で、佐々木貴vs宮本裕向のデスマッチ王座戦をみました。

何というか…泣けましたね。感動しました。

とにかく素晴らしかった。それに尽きる。

闘った2人はもちろんの事、

平日にも関わらずトラックを飛ばして広島から駆け付け“木下籐吉郎の一夜城”ばりの勢いで足場を建築した宮本の友人・斎藤氏の心意気、

そしてこの日後楽園に詰め掛けた観客。

あらゆる要因&要素が連鎖して化学反応を起こした…そんな名勝負でした。

小佐野ティーチャーは

『大仁田厚の電流爆破の世界と、全日本プロレス四天王の世界の両方が存在していた』

と言ってましたが、(竹内義和先生口調で)僕から言わしゃあね…

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昨秋、伊東が鉄檻+脚立の高さからのスプラッシュに失敗→両腕を骨折する大アクシデントが起きた時に、僕は

『大日本は高さが目玉になるデスマッチは封印すべき』

と思っていたんですよね。

実際、しばらくの間鉄檻マッチも工事現場マッチも行われなかった。

ところが、それをよりによって伊東が復帰する興行に封印を解禁して、

尚且つ昨秋のアクシデントの発生した原因を検証した上で後楽園に『足場』を組み、

しかも『足場』が生み出す高所での攻防(写真はその攻防の後のDガイスト!)が試合のクライマックスになったんだから、

このデスマッチ案にGOサインを出した、登坂部長のプロレス頭と采配能力には本当凄いと思いますよ。頭が下がります。

それと、足場を組み立てた斎藤氏も、影の主役と言っていいでしょう。

万が一、高所での攻防がきっかけになるアクシデントが再発すれば、

足場がデスマッチファイターとしての墓標になってしまう危険性があったのに、足場を組み立てるという大仕事を引き受けて完璧な仕事を見せてくれたんだから…

いかん、選手については触れてない。この後書きます(爆)


まずはバキューン!。

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前哨戦の後のマイクアピールの様に、宮本の全てを受けとめた上で王座を防衛しただけでも凄いなぁ、と。

リング上では、あれだけ意識していた伊東竜二の名前を、出す素振りも見せなかった点も凄いと思います。

バキューン!なりの意地と言ってしまえばそれまでですが、観客から伊東の名前を“出させない”デスマッチを見せるのはなかなかできない筈。

次の挑戦者は、たぶんこの試合をみて腹を括るであろう稲松が名乗りを挙げると思うのですが、稲松を相手にしたバキューン!が、どんな物語を見せてくれるのか?楽しみです。

そして宮本。

今回の一世一代の大勝負。

結果は負けましたが観客との勝負には勝った訳で、今後は葛西校長達もライバルとなるんですよね。

今の大日本は、相手や話題性には事欠かない環境が揃っているので、モチベーションの高さを持続していってほしいですよ。

何だかんだいって、これだけの試合を見せたのに、この後スランプに陥ったりしたら“一発屋”状態にもなりかねない。

ベタな締め言葉ですが、慢心せずに頑張っていってほしいなぁ…

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