伯爵としてすっかりおなじみの(笑)須山さん( http://blog.livedoor.jp/hirotsugu1069/ )の主催興行『ハードコアレディース 〜退かない女たち〜』のサムライ中継を観ました。


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ひととおり観ての第一印象は、須山さんのブログのコメント欄に書いてきた内容とまんま被りますが、

デスマッチ開催の歴史がある大日本プロレスの、興行でのノウハウは完璧やねんやなぁ、と。

改めて凄いと思いました。

記者会見の時に須山さんが説明していた、興行のコンセプトやマッチメーク自体は有りだと思いますが、

選手よりも後から“入場”してきたのをはじめとする有刺鉄線ボード絡みの不手際は『何だかなぁ〜』と思いましたし、

普段の大日本とは違う客がいた可能性も高いのに、最前列のお客さんへの蛍光灯の破片対策の不備があったのは、一歩間違えたら…感がありました。あれはまずいでしょ。

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ガオラでは毎回ダイジェスト扱いされる山縣の姉御&アポたんの試合がじっくりと観れるなら、

年一回ならば定期開催しても問題なさそうな気はしますが、須山さん自身は興行を主催する予定はないという事なので、

ならば今後は、女子の団体がデスマッチ興行を主催する可能性があるのならば、

須山さんは、今回の反省を生かすアドバイスをしていってほしいです。

余談になりますが、興行を主催すれば、自分の思い入れがある曲を興行中にガンガン流せるというのは、プロレスファンとしては正直羨ましかった(笑)

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さて、ここからは試合を振り返りましょうか。

単純に面白かったのは、いわゆるデスマッチらしいデスマッチではない、第2試合のデスククラッシュマッチと第4試合のラダーマッチ。

どちらも、殺伐さであるとか、女性ならではの感情が前面に出た試合では決してなかったけど(爆)、

難しい試合形式ながらも選手達がプロレス頭をフル稼働していて、観ながら『ほぇ〜、そう来ますか』と感心するシーンも多々ありました。

思うに、もちろん人によりけりではありますが、今回参戦した女子選手に関しては、

有刺鉄線や蛍光灯等アイテムがリング上での動きを制限する形式のデスマッチよりは、

ハードコア寄りの試合形式の方が女性ならではの動きの良さが出やすくて、相性がええんちゃうかなぁ、と。

他に印象に残ったのは、有刺鉄線ボードマッチ。

大日本のデスマッチ王座戦線ならではの、試合中はムチャクチャながらも、試合後はノーサイド…という光景とは正反対の、

むごいぐらいに勝者チームと敗者チームの明暗が分かれたエンディング。

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久々にデスマッチに参戦していた尾崎はやっぱりエゲつなかったし、

有刺鉄線に巻き付かれて心が折れていた中島(試合後のコメントはどうか?と思ったが)の玉砕っぷり。

この光景って、ちょっと昔関本がデスマッチ路線に参戦した時、非道ちゃんに格下扱いされていた光景を思い出したというかですね。なんか懐かしかった…

あと、違う意味で個人的に注目していたバンビちゃん。

有刺鉄線ボードの受けっぷりは確かに凄かったけど、

それなりに体がデカいのに、それを生かそうとした攻めよりも、

無表情に放つムチの連打の方が説得力があったところから考えるに、デスマッチで化けきれてなかったのは非常に残念。

良くも悪くも尾崎と組んだ弊害が出た、と言ってしまえばそれまでですが、な〜んか違和感があったよなぁ…


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あと印象に残ったのは、宮本裕向の存在感。本当素晴らしかった。

木村響子ありきの興行で、デスマッチでのブランクがある木村の相手を務めるという、メリットがない嫌な役回りだったにもかかわらず、

木村の覚悟を受けて立つという意味では、完璧な仕事をしていたんじゃないかと。

ちょっと話は逸れますが、先日ISAMIが木高として復帰したじゃないですか?

木高本人は全く焦っていないみたいだから、だいぶ先の話になるとは思いますが、

木高vs宮本裕向の“デスマッチ7番勝負の番外戦”は、先輩に立ち向かうところとはまた違う、宮本の良い面が前面に出て、木高のトンパチさも出る名勝負になってほしいなぁ。

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最後に木村響子…

これはもうハッキリ書いておきますが“負けたらデスマッチ引退”みたいな副題があった訳じゃないんだから、試合後のマイクで

『またデスマッチをやってもいいですかー!?』

とお客さんに聞いてる場合じゃねーだろって。

あれじゃ、木村の中でのデスマッチへの思い入れを勘違いされますよ。

あのシチュエーションなら

『宮本!今日は負けたけど、お前に勝つまでは何回でもデスマッチをやってやるよ!』

というぐらい、自分に自信を持って強気にカマしてほしかった。

今回の試合に関しては、バキューン!が

『(木村のデスマッチ参戦は)文句はないでしょう。まぁ百点満点ではないけれど、心意気は伝わってきた』

とコメントしていたのが全てなのでしょう。

とりあえず、あのムーンサルト・フットスタンプは今後、通常のプロレスでもデスマッチでも、シングルの大一番でのフィニッシュとして成立するだけの物があると思うので、今後も通常のプロレスでもデスマッチでも、どちらでも頑張っていってほしいですね…

最後に、須山さんはおつかれさまでした、という事で(一礼)

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