はい、そーいう訳で昨夜は『崖の上のポニョ』を観てきました。

当然の事ではありますが、子供がやたら多かったですね。

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《以下ネタバレ注意》


まずは、この映画。

作品中の画像を無断でブログにアップしたら、ディズニーの著作権をパトロールするメンインブラック部隊から、

シュートな画像削除命令が来るらしいので、作品を微妙〜にイメージしそうな画像ばかりになっております。

あらかじめ御了承下さい(苦笑)

それと、実際にポニョを観られた方は、僕がお世話になっているジョニーAデップさんの部屋にアップされたハヤオ監督のインタビューの文字起こしも併せてお読み下さいませ。

前置きが長くなりましたが、それでは本題であるポニョの感想を書きましょうか。

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皮肉なもんで、僕の場合は公開からしばらく経ってから観た関係で、

肝心のストーリーはほとんど知らない様にしていても、ABCアシッド映画館を毎週聴いていたら、作品を巡るどちらかと言えば知らなくてもいい範囲の情報が耳に入ってきていたので、

客席の大半を占める子供達の様に、純粋にこのポニョの世界を楽しむ事はできないんじゃないか?とちょっとだけ心配してましたが、

なかなかどうして、大人が観ていても最後まで耐えられる、心地よいおとぎ話の様な・はたまたファンタジーの様な映画だったと思います。良かったなぁ(しみじみ)

過去のジブリ作品と同様に、幾らでも重い話にできるし、実際に人間が出すゴミによって海の中も汚れまくっている点をきちんと描いていながらも、

童話の人魚姫みたいな重い設定も敢えて挿入しなかったのは、子供向けに撤したという角度から分析すれば素晴らしい映画だったと思います。

これがディズニー効果ならば、一概に否定はできんかも(苦笑)

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ただ、幾ら何でも、もうちょっとだけでいいからストーリーに“深み”が欲しかったなぁ、と。

ちなみに、ここで僕が言う“深み”とはキャラ設定の事ですね、はい。

ハヤオ監督自身語ってましたが、主要の登場人物はかなり少なかった割に、

キャラを掘り下げる事なく、ストーリーがサクサク過ぎるぐらいサクサク流れていったのは、勿体なかったですよね。

そりゃまぁ、おとぎ話ですから、主人公のポニョや、卵子に向かう精子のごとき勢いで海中を突っ走るポニョの妹たち、更にはフジモトやグランマンマーレについては

『これは、こーいうものなんだろう』

という風に、別に気にせず観ていられたんですけど、

いかにも漁師の妻っぽい気性のリサ以外は、どんな性格なのか?を想像する暇さえなかったですもんね。

コウイチなんて、トキ婆さんよりも影が薄くてかわいそうやったし(汗)

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でも、冷静に考えてみたら、今回のポニョはCGを使わないという前提の手描きメインのアニメなのに、

恐ろしいぐらい細かいところまで手描きで書き込まれていて(雨の線まで手描き感丸出しにしなくても、とは思ったけど)、

その結果作画スタッフの人件費をはじめとする製作費が、本当にとんでもない事になっているらしく、

興行収益のペイラインがびっくりするぐらい高い、という生々しい話を前記のアシッド映画館でしていたんですよね。

何ちゅう映画番組やねんって話ですが(爆)

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そう考えていけば、一日の上映回数をできるだけ多くしなければ

『大赤字が出て、最悪ジブリの経営が傾いてしまうかも知れない』

という危機感がハヤオ監督の中にあったが故に、

あそこまでサクサク流れていったんじゃないだろうか?なんて邪推をしてしまいました…

となると、ハヤオ監督の頭の中には、以前鈴木プロデューサーがしれっと存在を暴露していた『ハヤオ版ゲド戦記の脚本』ばりに、

『スーパーディレクターズカット版ポニョの脚本』があるのかなぁ?

もしくは、藤子・A先生の『劇画・オバQ』ばりに、10年後、または15年後のソースケとポニョの関係を軸にした、青春群像絵巻的スピンオフの脚本が、ハヤオ監督の中には存在しているのだろうか?

とにかく、過去のハヤオ監督の作品よりも、明らかに『まだ話を膨らませる隙』があるので、そんな事を考えてしまいました…

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あ、そうそう。

書き忘れてましたが、津波も含めて海や海中の映像は非常にキレイでしたよねぇ。作画スタッフの皆さんには頭が下がります。

クソ暑いこの時期、ある程度エアコンが効いている中で、このキレイな映像を観るというのは涼みましたよ。いやマジで。

中盤以降の、ケビンコスナーの『ウォーターワールド』を彷彿とさせるアレはちょっとやりすぎに見えましたが、

それを差し引いても、キレイだったという事は強調しておきたいですね。はい。

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