一昨日は、ワーナーマイカル綾川でモックン主演の映画『おくりびと』を観てきました。

今回はその感想を…

おくりびと公式ホームページ

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《以下ネタバレ注意》

いや〜、素晴らしい映画でしたねぇ。

職を失って故郷の山形に帰ったモックンが、騙し打ちにあう形(笑)で納棺師の仕事に就いて、

実に様々な種類の“たびだち”に立ち会いながら(実際の納棺師さんが遭遇したエピソードばかりなんやろーなぁ)納棺師として成長していく姿が描かれるというストーリーなのですが、


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まず何よりモックンの演技が素晴らしく、

基本的には台詞のやりとりは短めながらも重みがあり、

それなのにNK事務所内をはじめとして、不意打ちの如く笑わせてくれる山崎努さんの演技も良かった。

ある程度人生経験を積み重ねていれば、誰もが必ず何度かは経験している葬式というイベントの中でも、

皆、比較的仕事の内容を気にしていない納棺師という仕事を、観る側がわかりやすい様に説明していき、

観る側が仕事を把握して以降は、山崎務さんとモックンが『これでもか!』というぐらいの勢いで、鮮やかに遺体をおくりだす準備をしていく。

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しかも、淡々とした話がダレそうな展開になればモックンがチェロを演奏して、観る側を退屈させない構成はあまり無理がなく、

結局二時間を越える作品ながらもあまり長さを感じさせなかった。

外国の方からすれば日本のスタイルの葬式なんて、映像としてまず観た事がないでしょうから、

納棺までのシーンは芸術的なパフォーマンスを観るかの様な感覚だった筈。

そりゃ海外で評価もされたでしょうね。納得。

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ぶっちゃけた話、この映画を絶賛するレビュー&ブログは、あちこちのサイトで検索をすれば星の数ほど引っ掛かるでしょうから、

敢えてここでは、既に観た人だけがわかるツッコミどころを挙げていこうと思います。

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しみじみ泣ける作品ながらも一番『え〜っ!?』と思ったのは、モックンの父親絡みの全てのシーン(爆)

まだ顔を憶えていないぐらいに幼い頃のモックンを捨てて家を飛び出した『モックンの父親』を、

トライアスロンでお馴染み(?)の峰岸徹さんが演じてるんですけど、

良くも悪くも濃くて味のある峰岸さんの顔なんて、幾ら幼いとはいえそう簡単には忘れんやろー、と。

しかも、石文のエピソードをあんなに克明に憶えてるなら尚更説得力ないわ(苦笑)

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モックンが、広末とのやりとりの中で何回も『思い出せないんだ』と言っていたから、

ひょっとしたら父親の事に決着を付けないまま作品が終わるんちゃうか?と正直思ったし、

ふりかえってみればこの作品の実質的なクライマックスだった、吉行和子さんが演じる銭湯のおばちゃんが亡くなってから、火葬されるまでのエピソードがあまりにも素晴らしく、

今こーやって思い出すだけでも泣けてくる流れがあったのに、

こーいうシンプルなツッコミを出させたらいかんでしょう…。

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あれなら極端な話、父親のエピソードは一切なしで、銭湯のおばちゃんを送り出した直後、

火葬場で広末が急に産気づいて、喪服のまま夫婦で産婦人科に直行して赤ちゃんを産んで、

『人の死と生は常に背中合わせである。おくりびとは、いつか必ず むかえびと にもなる』

みたいな、若干大映テレビチックながらも、それなりに重みのあるエンディングにする手もあったんちゃうかなぁ、と…

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あと『オイオイ』って思ったのは、平野秀明先生がいうところの“パクリのJOE”こと久石譲さんの作曲した曲でしょうか(爆)

作品中あれだけクラシックの名曲をBGMとして巧く使いながら、

よくもまぁ自らが作曲したパクリ風(に聞こえない事はない)オリジナル曲を肝心なところで主題歌っぽく使えるよなぁ〜。

しかも、そのオリジナル曲に歌詞を乗せてAIに歌わせたイメージソングを、肝心の映画のエンドロールでは使わせないって、ど〜なん?と(誤爆)

まぁ、それ以外は特にどーこういう場面もない素晴らしい映画だったと思います。以上。

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