昨夜は、映画『ハッピーフライト』を観てきました。

今回はその感想を…

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《以下ネタバレ注意》

事前に聞いていた評判の通り、飛行機と空港の専門用語の類が、露骨に不親切に感じるぐらいに説明されないまま、最後まで突っ走るのに、

その違和感を『何となく』としか感じさせないまま、緩急を思い切り付けながらエンディングを迎える様に、見事にまとめていたところを見せられたら、

矢口監督って凄ぇなぁ、というのが第一印象になりますかね。


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あと、あの内容なのに撮影に全面協力をしたANAは器が広い。あれは大したもんだ(笑)

それと、題名に『ハッピー』の言葉が含まれている様に、主要な登場人物の中に基本的に悪い人がいなかった点と、

皆一度は光を当てられる場面がある様に、と意識した(であろう)脚本になっていた点も加味をして評価をすれば、完成度が高い群像劇だったんじゃないでしょうか。面白かった。

ハリウッドの関係者がこれを観たら、間違いなく『バンテージ・ポイント』的な編集をしてリメイクするやろーなぁと思いました。

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ただですね、僕自身ここ10年以上飛行機に乗った事がないので、

矢口監督がリアリティを求めて念入りに取材をした成果として、

空港とジェット機内の現実をどれぐらいリアルに描けていたか&説得力があったのかは、正直よくわからない部分はあるのですが、

タチの悪いお客さんからのクレームの内容に関しては、よく取材をしてるなぁ、と。

まぁ、頻繁に飛行機に乗る人が観てもまず納得ができる完成度だったとは思いますけどね。

ついでに書けば、この映画の中であった様な、自分勝手な内容のクレームを言ってきて、

直接対応をする側の心を折ってくる非常識な奴は、空港に限らず世の中どこにでもおるんですよ、えぇ。

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なお、僕が観たのは16時半開始の回だったのですが観客は僕以外に5人しかおらず、

劇中で描かれる空港内はどこもかしこも人で賑わっていたもんだから、

観ていてギャップがありまくりで、寂しい思いはしたのはここだけの話にしときましょう!?

フジテレビ映画事業部的には大丈夫か?という感じです(苦笑)

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さて、ここからは僕がこの作品の中で、一番矢口監督に対して感心をしたところを書きますかね…

この『ハッピーフライト』は、本編の開始から約40分を経過したところを境にして、

物語の冒頭から、ありとあらゆる角度から、複数の伏線がはられていた機体トラブルが明らかになり、

一歩間違えたら『エアポート』系の航空パニック映画になりそうでもあり、

また一歩間違えたら『クライマーズハイ』系の、航空事故が『起きてから』の関係者の群像劇にもなりそうな、

『こんなん、何処がハッピーやねん!(爆)』

とツッコミを入れざるを得なくなり、

しかも観る側が置いてけぼりになるという独特な方向に、一気に急展開をしていく訳ですが、

この機体トラブルが発覚するタイミングが、大袈裟ながらも『神がかりか?』と思えるぐらいに丁度良かったんですよね。

あれより後ならたぶん観る側がダレていたやろーし、あれより早ければ田辺誠一と綾瀬はるか以外の登場人物のキャラが観る側に認知されなかった筈。

ひょっとしたらこの映画は、このタイミングが良かった事が内容の全てだったのかもしれないですね…。

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あ、これだけ群像劇〜群像劇と書いていながら、登場人物に対する感想を全く書かないのも良くないですかね。

ここからはちらっと書きます(苦笑)

・田辺誠一みたいな、性格にややチキンが入っている奴がパイロットを担当する飛行機にはこの先乗りたくねーなぁ。

・綾瀬はるかの演じたキャラは、古の『ドジでノロマなカメ』の現代版のリメイクと呼ぶには、オーバーに演出し過ぎてないか?

綾瀬はるかは、あそこまで天然ではないやろって(たぶん)

・整備係、心臓に悪すぎ

・フジテレビは、この映画が当たったら田畑智子主演でスピンオフを作るプランがあったのか!?あのポジションはおいしすぎやろ(笑)

・ナカさん…もといベンガルさん、いい味出し過ぎ。あれなら後半に出番があっても良かったし。

・岸部一徳さん、ただでさえ渋いのに、非常事態が起きてからはカッコ良すぎ。シローも見習え(誤爆)

こんな感じですかね。

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