先週末、映画『少年メリケンサック』を観てきました。
これが何というかですねぇ…
※公式ホームページ
《以下ネタバレ注意》
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先日、ジョニー暴れん坊デップさんが書かれていた様に『クドカン、アンタこれ、片手間に創らはったんちゃうのん?』という一言で片付けようと思えば片付けれてしまう出来でしたね。
でも僕は敢えてそうはしません。何せ1800円も払ってしまったもんで(苦笑)
以下、本題。
まず何よりも、『篤姫』の収録という現実から、必死で逃避するかのごときハイテンションな演技を魅せた宮崎あおいは良かったし、キムキム兄やんの演技は妙な味があった。
肝心のLIVEのシーンで、あれだけ引っ張っといてオチが空耳アワーレベルかい!とツッコんでしまうところ等、
過剰に演出されたギャグシーンはかなりくだらなくて、腹を抱えて笑える場面もありました。
それでもって、舞妓ハーンの時の様な、リアリティーの欠けらもない訳わからん話やけど終始疾走感があったから勢いで楽しめた事は確かなんですが、な〜んか…ねぇ。
思い返してみれば、クドカンが彼なりに真面目にプロモーション活動をしていたところからして、
事前には宮崎あおいの影が霞むぐらいに、舞妓ハーン以上のムチャクチャな世界が描かれているもんだと期待をしていたんですけど、いろんな意味で期待を裏切られたというか(苦笑)
確かにメインは、クドカンは関わっていないデトロイトメタルシティ+舞妓ハーン的世界ではあったんですけど、
クドカンが間違いなく確信犯で、
少年メリケンサックに携わる人間達のエゴの部分・嫌〜な部分を必要以上に盛り込んでいて、
どちらかといえば、年老いたメンバー達がツアーを通して再起していく話の本筋よりも、
エゴ&嫌な部分が露呈される場面の方が、クドカンの気合が入っていた様に見えたぐらい(苦笑)
だから、観てる途中も観おわった後も後味が悪く、心がざわつくの何のって…
昨年、宮崎駿監督はインタビューで言いました。
『トトロの様は作品は過去に作った。ポニョをトトロみたいな作品にしても仕方ないでしょう』
クドカンの考えをかなり好意的に推測すれば、
過去に自分が関わった作品およびデトロイト〜と同じ物を作っても仕方がない、とだいぶ前から思ってたんかなぁ、と…
なお、リクエストがあった訳ではありませんが、僕が一番嫌〜な気持ちになった場面を書きますか。
観おわってから気付いたんですけど、
・田口トモロヲさん演じるジミーが、健常者なのに身障者を演じていた&奥さんが小太り系だった
・少年メリケンサックの『ニューヨークマラソン』のさびで『農薬飲ませろ!』と連呼していた
・アキオ&ハルオの父親は自殺を図って後遺症で寝たきり
・アキオ&ハルオの好きな食べ物が、何故か焼き飯orチャーハン
…これらを無理矢理繋げて妄想をしていけば、実はクドカンってこの映画を通じて、観る側にいつかの和歌山カレー事件を想像させる様な作り方にしとったんちゃうかなぁ、と思いまして…
好きな食べ物・カレーにしたらそのまんまになるからちょっとずらして焼き飯という設定にしたならば、ちょっとは説得力がある妄想でしょ?
カレー事件と関係がないならないで別にいいんですけど、だったらあんなに何回も身障者をイメージさせる場面を見せる必要も意味もないでしょう、たぶん。
もっとも、このブログを読まれている方が
『クドカンが観る側に和歌山カレー事件をイメージさせてどうするんだ?』
と疑問を持たれても、真の理由は僕にはさっぱりわかりませんが(当たり前や)、
ひょっとしたらクドカンは『あの事件の背景はリアルなパンクだ!』とか思っているぐらいに、
実は心の中に広大な“闇の部分”を抱えているのかも知れませんよ、という事で。
その次に後味が悪かった場面はですね…
序盤、カンナが飲み屋の二階か何処かの座敷で、飲んだくれのアキオを復帰する様に説得するシーンがあったじゃないですか?
あそこで、部屋の隅っこに置いているテレビが故障して映像がフリーズして、アキオの子分がテレビをバンバン叩くシーンがありましたよね?覚えてます?
あのフリーズしたテレビが映していたのが、何故かあぶない刑事のテレビ版のオープニング映像の中の、故・中条静夫さんのアップだったんですよ。
ひょっとしたら違うかも知れませんが、もしそうだとしたら、シュール過ぎて訳がわからないですよね…
以上、あれだけ頑張っていた宮崎あおいについては、あまり触れていない感想をお送りしました(笑)
宮崎あおいは、今度は是非クドカンがタッチしていない作品で、観る側を心地良く笑わせる演技を見せてほしいですね(爆)
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でも僕は敢えてそうはしません。何せ1800円も払ってしまったもんで(苦笑)
以下、本題。
まず何よりも、『篤姫』の収録という現実から、必死で逃避するかのごときハイテンションな演技を魅せた宮崎あおいは良かったし、キムキム兄やんの演技は妙な味があった。
肝心のLIVEのシーンで、あれだけ引っ張っといてオチが空耳アワーレベルかい!とツッコんでしまうところ等、
過剰に演出されたギャグシーンはかなりくだらなくて、腹を抱えて笑える場面もありました。
それでもって、舞妓ハーンの時の様な、リアリティーの欠けらもない訳わからん話やけど終始疾走感があったから勢いで楽しめた事は確かなんですが、な〜んか…ねぇ。
思い返してみれば、クドカンが彼なりに真面目にプロモーション活動をしていたところからして、
事前には宮崎あおいの影が霞むぐらいに、舞妓ハーン以上のムチャクチャな世界が描かれているもんだと期待をしていたんですけど、いろんな意味で期待を裏切られたというか(苦笑)
確かにメインは、クドカンは関わっていないデトロイトメタルシティ+舞妓ハーン的世界ではあったんですけど、
クドカンが間違いなく確信犯で、
少年メリケンサックに携わる人間達のエゴの部分・嫌〜な部分を必要以上に盛り込んでいて、
どちらかといえば、年老いたメンバー達がツアーを通して再起していく話の本筋よりも、
エゴ&嫌な部分が露呈される場面の方が、クドカンの気合が入っていた様に見えたぐらい(苦笑)
だから、観てる途中も観おわった後も後味が悪く、心がざわつくの何のって…
昨年、宮崎駿監督はインタビューで言いました。
『トトロの様は作品は過去に作った。ポニョをトトロみたいな作品にしても仕方ないでしょう』
クドカンの考えをかなり好意的に推測すれば、
過去に自分が関わった作品およびデトロイト〜と同じ物を作っても仕方がない、とだいぶ前から思ってたんかなぁ、と…
なお、リクエストがあった訳ではありませんが、僕が一番嫌〜な気持ちになった場面を書きますか。
観おわってから気付いたんですけど、
・田口トモロヲさん演じるジミーが、健常者なのに身障者を演じていた&奥さんが小太り系だった
・少年メリケンサックの『ニューヨークマラソン』のさびで『農薬飲ませろ!』と連呼していた
・アキオ&ハルオの父親は自殺を図って後遺症で寝たきり
・アキオ&ハルオの好きな食べ物が、何故か焼き飯orチャーハン
…これらを無理矢理繋げて妄想をしていけば、実はクドカンってこの映画を通じて、観る側にいつかの和歌山カレー事件を想像させる様な作り方にしとったんちゃうかなぁ、と思いまして…
好きな食べ物・カレーにしたらそのまんまになるからちょっとずらして焼き飯という設定にしたならば、ちょっとは説得力がある妄想でしょ?
カレー事件と関係がないならないで別にいいんですけど、だったらあんなに何回も身障者をイメージさせる場面を見せる必要も意味もないでしょう、たぶん。
もっとも、このブログを読まれている方が
『クドカンが観る側に和歌山カレー事件をイメージさせてどうするんだ?』
と疑問を持たれても、真の理由は僕にはさっぱりわかりませんが(当たり前や)、
ひょっとしたらクドカンは『あの事件の背景はリアルなパンクだ!』とか思っているぐらいに、
実は心の中に広大な“闇の部分”を抱えているのかも知れませんよ、という事で。
その次に後味が悪かった場面はですね…
序盤、カンナが飲み屋の二階か何処かの座敷で、飲んだくれのアキオを復帰する様に説得するシーンがあったじゃないですか?
あそこで、部屋の隅っこに置いているテレビが故障して映像がフリーズして、アキオの子分がテレビをバンバン叩くシーンがありましたよね?覚えてます?
あのフリーズしたテレビが映していたのが、何故かあぶない刑事のテレビ版のオープニング映像の中の、故・中条静夫さんのアップだったんですよ。
ひょっとしたら違うかも知れませんが、もしそうだとしたら、シュール過ぎて訳がわからないですよね…
以上、あれだけ頑張っていた宮崎あおいについては、あまり触れていない感想をお送りしました(笑)
宮崎あおいは、今度は是非クドカンがタッチしていない作品で、観る側を心地良く笑わせる演技を見せてほしいですね(爆)
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コメント
コメント一覧 (2)
「舞妓ハァーン」の、阿部サダヲの過剰演技にはギリギリついていけたんスけど、
本作のユースケサンタマリアのウザ演技には、即ギブアップ!て感じでしたワァ〜。