遅くなりましたが、先日のくいずの正解を書きましょう。
僕が観てきた映画は、2番のクエンティン・タランティーノ(以降タラちゃんと略します)監督の『イングロリアス・バスターズ』でした。
今回は、その感想を…
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《以下ネタバレ注意》
僕が観てきた映画は、2番のクエンティン・タランティーノ(以降タラちゃんと略します)監督の『イングロリアス・バスターズ』でした。
今回は、その感想を…
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《以下ネタバレ注意》
最初に率直な感想を書きますと…
『非常に綿密に作り込まれた構成と脚本で非常に面白かったけど、非常に趣味が悪い』
そして
『タラちゃんって、ホンマにアホなおっちゃんやなぁ!』
という感じでしょうか。
頭の皮を剥ぐのシーンとデコに卍マークを掘り込むシーンを、必要以上に念入りに撮影していたところをはじめとして、
随所に『ホンマにアホやなぁ』と言わざるを得ない“第二次世界大戦を舞台にしたお伽噺”を観せられたもんだから、僕自身は半ば呆れてはいましたが、
それでも大作として成立させる作品を作りあげたんだから、これはタラちゃんの持つ天賦の才能というしかないわなぁ。
そもそも僕はですね、タラちゃんの作品は皆が傑作だという『パルプ・フィクション』すら観ておらず『キル・ビル』シリーズだけしか観ていない状態なもんで、
どーしてもキル・ビルと比べたら…という言い方にはなるのは目をつむっていただきたいのですが、
タラちゃんのイングロリアス〜に対する情熱は、キル・ビルを上回ってましたね。
それはムチャクチャ感じました。
僕の中ではキル・ビルで一番感心させられたのは、殺陣や残虐シーンではなくて、BGMの選曲のセンスなんですけど、
イングロリアス〜はBGMの選曲はキル・ビルほど“神がかって”はいなかったものの、
その代わりに、5部構成・2時間半の結構な長丁場なのに、
密室劇の積み重ね的な構成にした上に敢えてBGMを流さない場面を多くしてましたね。
静かな場面が多かったからこそ、第5章の派手さとゲスさが際立った!って感じでしょうか。
しかも、時代背景や舞台の構成は5部の間一貫していながらも、登場人物の会話は硬軟デタラメで実に多種多様。
されど何気ない会話だけで、その場面場面の世界観を完全に作り上げていた脚本は“神がかっていた”と思いますねぇ。
かといって、どのキャラのどの言葉が非常に印象に残っていて、みたいな記憶は数日経つとあんまりない。
また見なおしたら思い出すんでしょうけど(爆)
大佐なんかは、タラちゃん自身が憑依してるんちゃうか?というぐらいにイカれた設定で、
影の主役と呼ぶにふさわしい存在感はあったのですが、それでも『これ!』と言った台詞の記憶がないもんなぁ。
タラちゃん自身が普段から早口で、普段から
『これだけ喋ったって、皆俺の言葉をあんまり記憶に残ってないんだろう?』
という自覚があるからこそ、敢えて今作ではそーいう脚本になる事を意識したのでしょうか?
ん〜、ようわからん。
でも、凄い独特のセンスを持つアホなおっちゃんである事はよく伝わってきました。
あの趣味の悪さも、決して嫌いではない、みたいな(爆)
あと、タラちゃん映画の名物だという『過去の名作に対するオマージュ』を表現している場面が、
キル・ビル同様ほとんどわからなかったのは悔しかった。
パンフを読んだら、タラちゃんはイングロリアス〜も沢山の名作をリスペクトしていたみたいですが、僕が観ていてわかったのは、たった一つでした。
それはどこかと言いますと…
プレミア作戦の時に、古いフィルムを発火点にして、ドイツ軍の主要人物が集結する小さい規模の映画館が、壮絶にバーニング!されるシーンです。
わざわざ手作りでフィルムを繋ぎあわせるシーンによる前振りをしたあたりからして、
あれは『ニューシネマ・パラダイス』のオマージュなんですよね?
しかも、とんでもないぐらいに悪意を込めた様に思えるオマージュ(苦笑)
ニューシネマ・パラダイスを映画館で観て、あの主人公の如く泣いた人があのバーニング!を、観たらどん引きしてたんちゃうかなぁ、と。
それと、バーニング!の前に、映写室の中で拳銃で相討ちになるシーンや笑いながらドイツ軍の殺戮を宣言するフィルムであるとかは、
いかにも何かのオマージュっぽくは見えましたが、わざわざニューシネマ・パラダイスと並べんでもええのにねぇ(苦笑)
あぁっ!
今頃気付きましたが、この文章はここまでブラピについて全く触れてないですね。
でも、メラニー・ロランが実質的な主人公だった事もありますが、その程度の印象でしたね、はっきりいって。
オーラスの卍を掘りこむシーンは『おぉ〜』とは思いましたけど。
鳥井のむっちゃん、申し訳ない。
どうせなら、ユダヤの熊ではなく、ブラピがドイツ軍人の頭をバットでボッコボコかつグッチャグチャにする設定にして、その見せ場が複数あったら…
って、CM出演が絶対減るから、そんなんは無理か。
失礼しました!
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『非常に綿密に作り込まれた構成と脚本で非常に面白かったけど、非常に趣味が悪い』
そして
『タラちゃんって、ホンマにアホなおっちゃんやなぁ!』
という感じでしょうか。
頭の皮を剥ぐのシーンとデコに卍マークを掘り込むシーンを、必要以上に念入りに撮影していたところをはじめとして、
随所に『ホンマにアホやなぁ』と言わざるを得ない“第二次世界大戦を舞台にしたお伽噺”を観せられたもんだから、僕自身は半ば呆れてはいましたが、
それでも大作として成立させる作品を作りあげたんだから、これはタラちゃんの持つ天賦の才能というしかないわなぁ。
そもそも僕はですね、タラちゃんの作品は皆が傑作だという『パルプ・フィクション』すら観ておらず『キル・ビル』シリーズだけしか観ていない状態なもんで、
どーしてもキル・ビルと比べたら…という言い方にはなるのは目をつむっていただきたいのですが、
タラちゃんのイングロリアス〜に対する情熱は、キル・ビルを上回ってましたね。
それはムチャクチャ感じました。
僕の中ではキル・ビルで一番感心させられたのは、殺陣や残虐シーンではなくて、BGMの選曲のセンスなんですけど、
イングロリアス〜はBGMの選曲はキル・ビルほど“神がかって”はいなかったものの、
その代わりに、5部構成・2時間半の結構な長丁場なのに、
密室劇の積み重ね的な構成にした上に敢えてBGMを流さない場面を多くしてましたね。
静かな場面が多かったからこそ、第5章の派手さとゲスさが際立った!って感じでしょうか。
しかも、時代背景や舞台の構成は5部の間一貫していながらも、登場人物の会話は硬軟デタラメで実に多種多様。
されど何気ない会話だけで、その場面場面の世界観を完全に作り上げていた脚本は“神がかっていた”と思いますねぇ。
かといって、どのキャラのどの言葉が非常に印象に残っていて、みたいな記憶は数日経つとあんまりない。
また見なおしたら思い出すんでしょうけど(爆)
大佐なんかは、タラちゃん自身が憑依してるんちゃうか?というぐらいにイカれた設定で、
影の主役と呼ぶにふさわしい存在感はあったのですが、それでも『これ!』と言った台詞の記憶がないもんなぁ。
タラちゃん自身が普段から早口で、普段から
『これだけ喋ったって、皆俺の言葉をあんまり記憶に残ってないんだろう?』
という自覚があるからこそ、敢えて今作ではそーいう脚本になる事を意識したのでしょうか?
ん〜、ようわからん。
でも、凄い独特のセンスを持つアホなおっちゃんである事はよく伝わってきました。
あの趣味の悪さも、決して嫌いではない、みたいな(爆)
あと、タラちゃん映画の名物だという『過去の名作に対するオマージュ』を表現している場面が、
キル・ビル同様ほとんどわからなかったのは悔しかった。
パンフを読んだら、タラちゃんはイングロリアス〜も沢山の名作をリスペクトしていたみたいですが、僕が観ていてわかったのは、たった一つでした。
それはどこかと言いますと…
プレミア作戦の時に、古いフィルムを発火点にして、ドイツ軍の主要人物が集結する小さい規模の映画館が、壮絶にバーニング!されるシーンです。
わざわざ手作りでフィルムを繋ぎあわせるシーンによる前振りをしたあたりからして、
あれは『ニューシネマ・パラダイス』のオマージュなんですよね?
しかも、とんでもないぐらいに悪意を込めた様に思えるオマージュ(苦笑)
ニューシネマ・パラダイスを映画館で観て、あの主人公の如く泣いた人があのバーニング!を、観たらどん引きしてたんちゃうかなぁ、と。
それと、バーニング!の前に、映写室の中で拳銃で相討ちになるシーンや笑いながらドイツ軍の殺戮を宣言するフィルムであるとかは、
いかにも何かのオマージュっぽくは見えましたが、わざわざニューシネマ・パラダイスと並べんでもええのにねぇ(苦笑)
あぁっ!
今頃気付きましたが、この文章はここまでブラピについて全く触れてないですね。
でも、メラニー・ロランが実質的な主人公だった事もありますが、その程度の印象でしたね、はっきりいって。
オーラスの卍を掘りこむシーンは『おぉ〜』とは思いましたけど。
鳥井のむっちゃん、申し訳ない。
どうせなら、ユダヤの熊ではなく、ブラピがドイツ軍人の頭をバットでボッコボコかつグッチャグチャにする設定にして、その見せ場が複数あったら…
って、CM出演が絶対減るから、そんなんは無理か。
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コメント
コメント一覧 (1)
ぜひ、タラちゃん監督&監修の作品群を観まくってください♪
オススメは『レザボアドッグス』と『キリングゾーイ』のはしご!
かたや、銀行強盗のシーンがないギャングもの、かたや銀行強盗しか出てこないクライムムービー♪っつうことで、相性バッチリよン
ブラピがクスリやってラリパッパ状態で出演している、『トゥルー・ロマンス』もいいし、
一粒で二度おいしい『フロム・ダスク・ティル・ドーン』なんかもオススメでおます!