昨日は、映画『食堂かたつむり』を観てきました。

今回はその感想を。

まず結論から書けば…

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《以下ネタバレ注意》

傑作とまでは言いませんが『少林少女』よりはだいぶ良い作品でした(爆)

全体的には『かもめ食堂』+『嫌われ松子の一生』+諸々の邦画といった感じ。

おとぎ話っぽい場面と、大人の人間関係の嫌〜なところが前面に出る場面がごちゃごちゃになっていて、その流れの中に随所に料理が組み込まれるという、

ほのぼの系の作品かと思わせる題名とは全く違う、微妙に変な構成でした(苦笑)

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しかし、失語症により喋れないそばかすの目立つ倫子を演じる、柴咲コウのこれまでとは違う綺麗さが際立っていて、

それが作品全体に一本芯が通っていた様に思わされましたねぇ。

柴咲コウが好きな方なら、言葉を発しないけど、メモとペンを駆使しながら喜怒哀楽を表現するところがいとおしくて、普通に満足できるんじゃないでしょうか。

あまり好きでなくても、観おわったらちょっとだけ自分が優しい人間になった様な気がします(笑)

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ただ、もし倫子が喋れない・いわゆる心の中の声もほとんど無いというキャラ設定があったからそう見えただけで、もし普通に喋れていたなら、

余さん演じる絵に描いた様にロクでもない母・ルリコと、倫子を暖かく見守る熊さんを演じたブラザートムさんの味のある演技…

そうそう。

『沈まぬ太陽』とは打って変わってどう考えてもいい人にしか見えない三浦友和さんの演技も加えておきましょう。

とにかく、主要登場人物を演じた役者さんがお互いの良いところを消しあって、かなり辛い完成度になっていた様にも思いました…

が、この場ではあまり触れない方がベターなのか?(爆)

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ここからは、この作品の売りになっていた料理について。

倫子が作る料理ってですね、水曜どうでしょうのシェフ大泉ばりに手間暇かける割に、

精進料理か?

と一瞬勘違いするぐらいに全体的に地味目のメニューで、観ていて正直そこまでお腹はすかなかったんですけど、

実はその地味目のメニューがクライマックスのルリコの結婚式での、豚料理世界旅行!の豪快さに向けての伏線だったのは『ほぉ〜』と声をあげてしまいましたよ、えぇ。

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豪快な豚料理自体は、原作を書いた小川さんなりの『ブタがいた教室』に対する西原りえぞうテイスト溢れる(笑)アンサーだった様に思いました。

『ブタがいた教室』を観た者から言わせてもらえば、あれはあれでエルメスへのけじめの付け方としては筋が通っているし、あのルリコの男らしさは実にカッコ良かったし、

そんなルリコの意志を、エルメスをハムにして配る形で、とことんまで食料として応じた倫子も男らしかった。

そーいう意味では二人は親子なんですね。

そこまでやったからこそ、ルリコの書いた長い手紙を読むシーンが心に染みんでしょうし(笑)

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最後に、この映画で一番引っ掛かったのは、倫子がルリコの手紙を読んでから、

再び食堂の厨房に立って、鳩を丸焼きにしてかっ食らうまでの倫子の心の葛藤・迷いが、省略されていた点でしょうか。

この点は、映画を観おわって気になったから、直後に原作を立ち読みしたぐらいに引っ掛かったんですよね。

原作では、一応短いながらも迷いを吹っ切る下りが書かれていただけに、ありゃねぇよなぁ、と。

もし、数分でも心の中の声による葛藤の台詞があれば、最後の最後の倫子の一言を聞いた時に一味違う余韻が残っていた筈ですが、もったいない。

う〜ん。

実は僕、女性の方が監督であるとか原作を務めた映画とは相性が良くないんかなぁ…

それでは最後に一言。

『美味しい!』

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