先日、映画『キャピタリズム 〜マネーは踊る〜』を観てきました。

今回はその感想を…

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《以下ネタバレ注意》

まず最初に書いておきたいのは、折角良い映画だったのに、公開期間が2週間限定だったのは勿体ない。

重いテーマをできるだけわかりやすく追い掛けてるから、幅広い年齢層を口コミで巻き込む事期待できるやろーに。

今更書いてもしゃーないけど…

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次に書いておきたいのが、邦題に偽りあり!って事でしょうか(爆)

システム自体は破綻している資本主義の名の元に、ありとあらゆるアメリカの一般市民の金が、

保険会社であるとか大企業であるとか大手銀行であるとか。

いわゆる裕福な暮らしをしている層へドン引きするぐらいに集中していく流れを、

マイケル・ムーアが反骨精神丸出しで断罪しまくっているのが主な内容で、

アメリカのお金は金持ちが溜め込みまくって沈滞化しているのに、

な〜にが『マネーは踊る』やねん。いっこも踊っとらんやん。

これなら原題『キャピタリズム ア・ラブストーリー』のままでも良かったやろーと。

ええ加減にせえよって思いました…。

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さて、ここからは本題。

何より印象に残ったのは、マイケル・ムーアらしく、アメリカの金銭を巡るヘビーな現実を、

『これでもか!』というぐらい生々しく、複数の例をカメラがとらえていたところでしょうか。

アメリカの現状がロクでもない事になっているのは、あまり新聞を読まない僕でも察しはついてましたが、よもやここまでとはなぁ…

飛行機のパイロットと、ハンバーガーショップのバイトの収入は大きな差がない〜のエピソードなんて凹みましたし、

企業自らが受取人になる形で、その企業に務める従業員に生命保険をかけて、

しかも生命保険に入った事を伝えず安い給料でこき使って、過労死をしたら企業が儲かる〜のエピソードはかなり頭に来た。

強制執行で立ち退かされた家の家財を、その家に住んでいた人が片付けをして僅かながらも収入を得る、だなんてエピソードはどーしようもなくやるせなかった。

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こーいうのを延々見せられたらですね、作品上はクライマックスだった、マイケル・ムーアが装甲車(!)に乗り込みウォール街に突撃して喧嘩を売りまくっていたシーンも、

やってる事はムチャクチャながらも、筋が通った事をやっている様に見えてしまいましたし、

どーせならもっといろんな場所にあの装甲車で喧嘩を売ってほしかったというか…

まぁ、マイケル・ムーアが喧嘩を売っても、マイケル・ムーアの存在を無視するとわかっているからこそ、あれだけ大々的に突撃している様にも見えましたが、

無視をされても調子に乗って、黄色のテープをあれだけ張り続ける厚かましさは感心してしまいましたよ(笑)

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でもですね、このキャピタリズムは『華氏911』とは違い、マイケル・ムーアが喧嘩を売った後に、散々な目にあった市民が、

反オバマ派の嫌〜な妨害工作にも負けなかったオバマ政権の誕生をきっかけにして、

少しは救われたところも、カメラがとらえているんですよね。

強制執行で差し押えられた家を、無理矢理ながらも取り返したミクロな範囲の話から、

無制限ストライキがほぼ全面勝利を収めた、マクロな範囲の話の両方が観れたのは良かったなぁ。

ぶっちゃけた話、ルーズベルトがどーこうの語りのシーンとこれがなければ、

1時間40分ぐらいでまとまっていて、かなり見やすかったんでしょうけど、

マイケル・ムーア的は、これはどーしても入れておきたかったのだろう、と思いました。気持ちはわかる。

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あと、実際にこの映画を観た方ならわかると思いますが、これがあったからこそ、この映画に“清濁合わせ飲む”的要素が生まれて、

ドキュメンタリーとしてはもちろん、エンターテイメントとしても完成度があがった様に思いました。

こーいう構成が気に入らない、という方がいたとしてもこれまた気持ちはわかりますが。

さて、マイケル・ムーアが次は何に対して噛み付くのかはわかりませんが、もしアレでしたらもう一回金融問題をテーマにドキュメンタリーを作ってほしいなぁ、という事で。

最後に、この映画を観ている間、何回も頭の中で流れた曲を載せておきます。

皆さんは知ってますか…?

※ユー何とかより

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