先日は、遅ればせながら映画『パーマネント野ばら』を観てきました。

今回はその感想を…

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《以下ネタバレ注意》
う〜ん…

途中まではですね、

のどかな宿毛の風景をバックに、徹底的に綺麗事の無いやりとりが面白いのは面白いけど、どうやってこのストーリーをまとめるんや?

みたいな軽めの疑心にかられていましたが、作品全体の中で数少ない救い・癒しの要素なっていた主人公・なお子のカシマへの恋愛感情をあーいう形で全否定してしまうとは!?

2010年も4分の3が過ぎようとしてはいますが、僕がチェックした映画の中では、今年一番の大どんでん返し!を見せられてしまいました。

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そして、その大どんでん返しを見た後で、

温泉から一人で帰宅して、公衆電話で泣き崩れて自宅で眠りについたなお子を無言で見つめる、

ももちゃんの何ともいえない表情を思い返せば、胸がつまりそうになってしまい、

何か微妙なエンディングテーマが流れるエンドロールが終わっても、しばらくは席を立てなかったですね。

こんな思いをしたのは『ハート・ロッカー』以来か…

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りえぞお先生による原作を忠実に映像化したという触れ込みに見合うぐらいに、

主人公・ひろ子と一人娘・ももちゃん以外は相当ロクでもなくてアクが強い登場人物ばかりだったので、

邦画ではありがちな感動したりとか泣けたり、という感情はありませんでしたが、

生きていくとは、何て切ない事なんだろうか?

どんな辛い事があっても笑い飛ばせて、

一緒に暮らした人を無表情で埋葬もできてしまうなんて、

女性ってなんて強いのだろうか?

と考えさせられました。

他には、チェンソー博太郎さんにも考えさせられるところがありましたが、それはまぁええか(爆)

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とりあえず今後も、りえぞお先生原作の『毎日かあさん』が立て続けに映画化される予定がある訳ですが、

パーマネント野ばらと比べたら、きっとオブラートに包んだ様なぬるい演出に終始していて、

鴨ちゃんが亡くなるところをクライマックスにするベタベタなやり方で泣かせようしそうで、

りえぞお先生の胸中を思えばかなり不安なところです。

ここからは、週刊ファイト編集部風チガイ動物園か、はたまたドキュメント女ののど自慢状態だったひろ子の周りの女性達について。

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まぁ皆、キャラもキャスティングもしっかりとしていて良かったですよね。

須山さんが絶賛していたみっちゃんを演じる小池栄子は確かに素晴らしかったですし、

縛りやトーマスさんが長年溺愛する池脇ちーちゃん演じる、ともちゃんのダメ人間っぷりも母性本能をくすぐられる感じがして(?)好き。

夏木マリさん演じるまさ子の、男らしさもシビれたし、

そんなまさ子からランナウェイしてしまうカズオも気持ちもよくわかる。

女房からランナウェイしたのに、他の男性キャラクターと比べてダメ人間に見えないのも凄いけど(苦笑)

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ついでに書けば、そんな面々を終始なお子が暖かく見守っている様で、

実はそれ以上に暖かくなお子を見守っていた、というのは実に良いバランスのとり方をしてましたよね。

敢えてツッコミを書けば、

透明感がありつつも、なお子の腰に帯を巻き付けて〜の下りがあったりするカシマの掴み所の無い不思議なキャラは、

作品の中で思い切り浮いていた様に見えてどーなん?とは思ってました。

しかし、既に死んでいたならばそーいう設定も仕方ないかと納得してしまいましたし…

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この作品は、日本でも海外でも、もうちょっと評価されていい映画なんじゃないでしょうか。

個人的には、映像面の演出は凄かったけど、どーしてもHIVの扱いにノリ切れなかった『告白』が、

どうやら世界規模の名作になるであろう事を考えたら余計に……ね。

最後に一言。

菅野美穂は最高でしたね。

事務所同士のパワーバランスの要素以外、何故にこんな素敵な女優さんが、映画だと高評価される様な作品と縁が無いのかなぁ。勿体ないよなぁ…

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