よもやのマジック伊藤(詳細は各自調査)のオマージュから始まった、現時点でのマッスルの最終興行『マッスル・ハウス10』のPPV中継を観ました。

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※PC版スポナビより
2010年最大級の仕事だったと思われる菊地毅を筆頭に、飛び道具ならびに反則技のオンパレードで前半戦は半端でなく笑わせてもらって、

プロレスの基本的な技の攻防に終始した5人がけ+1では、しんみりとさせてもらって、

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マッスルの世界に浸かりながらマッソーを介錯をする事で、

マッスルに対する敬意を最大限に表したみのるには、人間としての器の大きさを見せてもらいました。

遥か昔には

『変に物分かりのいい大人になるのなら、このまま子供のままでいい』

なんてカマしていたのに…ねぇ。

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そして、自らの入籍と父親になる事を電撃発表して、このたび引退→実家に帰って稼業を継ぐ種明かしをして(マッソー本人は関係は無いとは言っていたみたいやけど…)、

更に、子供が産まれる事で己の人生観が変わった旨を、試合のダメージが残る中必死で伝えようとするロングバージョンの引退挨拶を経て、

マッスルに『つづき』がある事を発表して、その後のエンドロールでは『つづき』の序章を見せてくれた、マッスルハウス10。

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大体、あれだけ『子供を作りましょう!』と訴えて、マッスルのオープニングテーマ『ロンリーデイズ』をBGMにするなんて

『オメーが一番今ロンリーじゃねーだろ!』

とツッコみたくなるシュールさもありました。

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結論。

笑いの部分とそうでない部分のメリハリの付け方の極端さが究極レベルの域に達していた今回が、マッスルシリーズの最高傑作になってましたね。

マッスルにしてはサクサク進行しながらも、やはり軽くグダグダになった部分もあったり、

マッソーがしんみりとした空気に支配される事を常に嫌って笑わせようとした事もあり、

テレビで観る限り僕は正直泣く事はありませんでしたが、胸はいっぱいになりました。

2010年のプロレス界の最優秀興行の候補といっていいぐらいに、素晴らしいショーだったと思います。

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またマッソーにとっては、確信犯で松本明子チックに放送禁止用語を口にした事も加味すれば、

ありえないぐらいに気持ち良かったマスターベーションでもあったんじゃないか、と。

ついでに書けば、来年の今頃でさえどの様になっているか予測困難な日本のプロレス界において、

『プロレスとは何か?』をテーマにしている筈なのに、プロレスマスコミからは従来のプロレスと同じ様に扱ってもらえなかったマッスルが、

よりによって例え20年後であっても、レスラーの側もファンの側も世代交代をして、

プロレスというジャンルが存続している事を宣言するなんて、

実にマッソーらしいらいたちの最後っ屁をカマしやがるもんだ。カッコ良かったよなぁ。

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それにしても、何というべきなのかなぁ。

プロレスラーながらもクリエイターとして評価され過ぎたコンプレックスもあってか、

あれだけ自虐的でネガティブな事を言っていたマッソーが結婚を公表した事で、

喋り続ける時間と選ぶ言葉のセンスの微妙さはともかく(笑)

引退する時にはあれだけプロレスラーとしての自信を持った挨拶をするなんて、さすがに想像はできなかった。

これがこの日一番のサプライズだったかも知れない…

結婚というのは、人生におけるムチャクチャ大きなターニングポイントなんですねぇ。

この日のマッスルの裏で日本武道館でライヴをやっていた某大物ミュージシャンさんが、

何回も何回も結婚をしてしまう気持ちがちょっとわかりました、という事で(誤解)

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