今日は休みにしては早起きをしまして、サンポート高松で開催中の『さぬき映画祭2010』で上映された、優秀企画映像作品の3作品のうちふたつを観てきました。

今回は最初に観た『庵治石の味』の感想を…

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※PC版ホームページ

《以下ネタバレ注意》


チラシやホームページを見るとこの映画、今回上映されたのは50分間のショートバージョンで、長編を制作する為の協賛金を募っているとか。

あくまでこれは完成形ではない事を踏まえた上で率直な感想を書くとですね、

これはダイジェストであり、完成形のプロモーションだったなぁ、と。これに尽きる。

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描こうとするテーマは石の職人さんの師弟関係、といった感じで実に重い。

撮り方次第では、ドキュメンタリー映画か?と錯覚する程説得力と重みがある映画にもできそう。

そう思うぐらいに、頑固な師匠の台詞の一つ一つに意味を持たせながら、じっくりと進行させようとしていたのはわかった。

しかし、いざ50分に編集されてしまうと、劇中の全てのエピソードが薄くなっていて、登場人物同士の会話もあまり重みも感じなかった。

よって、観終わって満足したというには無理がある印象…。

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石屋さん以外はまず間違いなく観た事がない庵治石を発破して採掘をする現場や、本格的な加工する工場でもロケをしていて、

石屋さんに対するリスペクトの思いはよく伝わってはきたんですけど、

頑固な師匠が仙人みたいに山奥の仕事場に籠もり命を削りながら、

世界的に貴重な素材である庵治石を彫り刻みながら作ってきたのは、一体何だったのか?

そこまでして完成させた商品、または作品が一瞬に近いぐらいの時間しか映らないのって、肝心なポイントがずれてないか?とは凄く思いました。

僕は石屋さんじゃないけど、この点に対しては怒りに近い感情もありました。

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いや…

厳密に言えば、主人公がコンクールに出展した石灯籠と、オープニングとエンディングで取り上げられた石でできた木琴はしっかりと映っていたかな。

言ってみたらその程度なんですよ。

僕が監督なりプロデューサーなら、要所要所で石の職人さんが作った作品を大写しにして、観る側が神々しく感じるぐらいクローズアップしますよ。

それぐらいやらなきゃですね、主人公が何故に父親の跡を唐突に本格的に継ぐ事を思い立ったのか?が観る側に伝わらないと思うんですよ。

庵治町に限らず、日本全国の石屋さんがこのショートバージョンを観たら何を感じるのか?

気になる。

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あとこれは僕の好みの問題かも知れないけど、と前置きをして書きますが、

主人公が別の工場での仕事中に、利き腕ではない方の腕に最後まで障害が残るぐらいの大ケガをして、

時間をかけてリハビリをして現場に戻ってきて、師匠が主人公の職人になる覚悟をようやく認める…みたいなストーリーって、ど〜なん?と。

それって弟子を哀れむ師匠の同情とちゃうんかい?

そーいうのって師弟関係って言うてええのか?

また、それをもって主人公が大人になったって言うてええのか?

もっと違うきっかけは思い浮かばなかったものか?と。

何だかなぁ…

ここからは、出演者について。

って、ここでは僕が知ってる役者さんについて書きます。

まずは朝岡実嶺。

いかんせん女優さんだから実年齢についてはスルーしますが、22歳の大学生の主人公の母親役っつーのはびっくりした。

この映画で一番のサプライズやったかも(笑)

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次は、なすび…いいキャラしてましたね。

TAJIRIじゃないけど、妖しくていかがわしかった。

江戸川乱歩の小説には出てきそうな雰囲気とは違うけど、初期の筋肉少女帯テイストのおどろおどろしい曲のpvに出てきたらハマりそうやなぁ(笑)

また何らかの機会で彼の演技は観てみたいです。はい。

それでは最後に、重箱の隅を突く様なレベルのツッコミを。

万が一スタッフが、庵治町でのロケハンを殆どせずに

『幾ら石工団地から距離が離れていても、例のブランコのある公園と例の防波堤でロケをしたら、庵治町に住む人間が観ても感動する』

と思うとったらそれは間違いやぞ、ちょっと滑っとったぞ、と言っておきます。

スタッフはそんな事を思ってないとは信じたいけど、あからさまにそう見えたので…ねぇ。

※庵治石の味のエンディングテーマ曲

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