先日は、映画『武士の家計簿』を観てきました。
今回はその感想を…
※公式ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
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≪以下ネタバレ注意≫
僕自身は、しばじゅんが言うところの ぬふよしこと堺雅人さんが一番の目当てで片道一時間以上車を運転してワーナーマイカル宇多津まで行った様なもんなので、無理矢理
『これだけ長い時間ぬふよしが観れたんやから、それでええやないか』
と割りきってはいますが、どーしても
『なーんか、違うねんなぁ』
という言葉が出てきてしまう。
それが率直な感想になりますかね。
予告編を観た時は、そろばんバカ・ぬふよしが藩の不正を正して財政を建て直し、猪山家の借金を返済して…がメインストーリーの、
ハートウォーミングなホームドラマの要素もある時代劇みたいな感じか?と思っていた訳ですが、
ふたを開けてみれば、藩の不正を正して、借金を返済する目処が付いて“以降”が、どちらかといえば話の本編だった感じ。
まずそこにびっくり。
ぬふよしの子供が成長していくに連れて家族が一人ずつ亡くなっていき、
子供が一人前になったらなったで大政奉還があって明治になり、
やがて息子は陸軍の会計役となり金沢を離れて一時的に行方不明になって両親と疎遠になり…
という感じで、ホームドラマどころか、題材的には金沢が舞台の連ドラ化されるのも有りなんちゃうのん?
と言いたくなるぐらいにスケールが大きくなる訳で。
百歩譲って、話のスケールが大きくなるのは有りだとしても、タチが悪い事に息子が成長していくに連れて、
エピソードのひとつひとつがダイジェストの様にあっさり流れていくのは違和感ありまくりでした。
この規模の話ならば、上映時間が二時間半ぐらいになっていても全然良かったと思うんやけどなぁ。
ここからは、僕が特に違和感を感じたところを書きますと、それはこの映画の登場人物の命が随分軽かった点になるでしょうか。
日本刀による殺陣のシーンや戦争のシーンなんて一切なかったのに…
今にして思えば、川に四文を返しにいくやいかんやのシーンはあれだけ時間をかけていながら、あれは何やねん?というシーンの連続。
一応、親子の絆がメインテーマだったみたいなので、川に四文を(中略)のシーンであるとか、
葬式の夜にそろばんを弾くシーンであるとか、
息子が消えて、仲間由紀恵が居てもたってもいられず京に行こいと大泣きするシーンがじっくり描かれるるのはわかるけど、
息子目線を重視し過ぎていたのか?
ただ単に制作者が下手なのか?
前振りシーン一切無しで中村雅俊さんや松坂慶子さんが亡くなってしまったり(草笛さんは鶴亀問答が前振りっぽかったからまだ許すが)、
産まれる時にひと悶着あった妹が、途中からフェードアウトするのはあんまりですよ。
しかも主人公ぬふよしの死まであっさりしてるなんてぇのは、輪をかけて、有り得ないぐらいにあんまりですよ。
ついでに書けば、亡くなる直前のぬふよしの年老いたメイクは、ドリフのコントを彷彿とさせるやっつけ感もあったし(苦笑)
更に、だめ押し感があったエンドロール間際の『○○、19○○年に死去』のテロップの連続の後の、
実際に猪山家で使われた家計簿が紹介されたのには、
不意をつかれたというのを通り越して、それこそ呆気にとられてしまいました。
家計簿の紹介なんて、オープニングの息子の回想シーンの前でやっときゃええやろって?
原作を忠実に映像化したからあーなってしまったたのかも知れませんが、
前記の、藩の不正(米の横流し)が表面化するきっかけになった一揆の前振り映像はリアルに作られていたり、
家族や親戚一同との料理のシーンを重視するなら、その対比で死のシーンも重視して、
バランスをとろうととする素振りぐらいは見せてほしかったです。
あと、予告編や作品の紹介文の中でもうちょっとスケールの大きな話である片鱗を見せてほしかった…
よって、森田監督やプロデューサーに対しては
『もっと何とかならんかったんかい』
と強く言いたいです。
僕が観に行った回では、観客の年齢層は高めで、周りにはすすり泣きをしている方はおられましたが、僕は正直
これでは泣けんやろ〜?
これで泣けるなら、最後の忠臣蔵では最初から最後まで泣き過ぎて脱水症状を起こすんちゃうか?
と思いました。
碁盤にさつま芋を落としたり貝殻で囲碁をさすシーンは不意打ちだったので笑いましたが、泣けるシーンの話は内緒ですよ…
よって、役者さんに関しては子役を含めて演技の面で普通に良かったのはかなり救いになりました。
個人的にはヤンクミモードの演技しか知らん仲間由紀恵も、良かったんじゃないでしょうか、という事で(笑)
これ以上感想が長くなってもポジティブな言葉は出ないので、今回はこんな感じにしときましょう…
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『これだけ長い時間ぬふよしが観れたんやから、それでええやないか』
と割りきってはいますが、どーしても
『なーんか、違うねんなぁ』
という言葉が出てきてしまう。
それが率直な感想になりますかね。
予告編を観た時は、そろばんバカ・ぬふよしが藩の不正を正して財政を建て直し、猪山家の借金を返済して…がメインストーリーの、
ハートウォーミングなホームドラマの要素もある時代劇みたいな感じか?と思っていた訳ですが、
ふたを開けてみれば、藩の不正を正して、借金を返済する目処が付いて“以降”が、どちらかといえば話の本編だった感じ。
まずそこにびっくり。
ぬふよしの子供が成長していくに連れて家族が一人ずつ亡くなっていき、
子供が一人前になったらなったで大政奉還があって明治になり、
やがて息子は陸軍の会計役となり金沢を離れて一時的に行方不明になって両親と疎遠になり…
という感じで、ホームドラマどころか、題材的には金沢が舞台の連ドラ化されるのも有りなんちゃうのん?
と言いたくなるぐらいにスケールが大きくなる訳で。
百歩譲って、話のスケールが大きくなるのは有りだとしても、タチが悪い事に息子が成長していくに連れて、
エピソードのひとつひとつがダイジェストの様にあっさり流れていくのは違和感ありまくりでした。
この規模の話ならば、上映時間が二時間半ぐらいになっていても全然良かったと思うんやけどなぁ。
ここからは、僕が特に違和感を感じたところを書きますと、それはこの映画の登場人物の命が随分軽かった点になるでしょうか。
日本刀による殺陣のシーンや戦争のシーンなんて一切なかったのに…
今にして思えば、川に四文を返しにいくやいかんやのシーンはあれだけ時間をかけていながら、あれは何やねん?というシーンの連続。
一応、親子の絆がメインテーマだったみたいなので、川に四文を(中略)のシーンであるとか、
葬式の夜にそろばんを弾くシーンであるとか、
息子が消えて、仲間由紀恵が居てもたってもいられず京に行こいと大泣きするシーンがじっくり描かれるるのはわかるけど、
息子目線を重視し過ぎていたのか?
ただ単に制作者が下手なのか?
前振りシーン一切無しで中村雅俊さんや松坂慶子さんが亡くなってしまったり(草笛さんは鶴亀問答が前振りっぽかったからまだ許すが)、
産まれる時にひと悶着あった妹が、途中からフェードアウトするのはあんまりですよ。
しかも主人公ぬふよしの死まであっさりしてるなんてぇのは、輪をかけて、有り得ないぐらいにあんまりですよ。
ついでに書けば、亡くなる直前のぬふよしの年老いたメイクは、ドリフのコントを彷彿とさせるやっつけ感もあったし(苦笑)
更に、だめ押し感があったエンドロール間際の『○○、19○○年に死去』のテロップの連続の後の、
実際に猪山家で使われた家計簿が紹介されたのには、
不意をつかれたというのを通り越して、それこそ呆気にとられてしまいました。
家計簿の紹介なんて、オープニングの息子の回想シーンの前でやっときゃええやろって?
原作を忠実に映像化したからあーなってしまったたのかも知れませんが、
前記の、藩の不正(米の横流し)が表面化するきっかけになった一揆の前振り映像はリアルに作られていたり、
家族や親戚一同との料理のシーンを重視するなら、その対比で死のシーンも重視して、
バランスをとろうととする素振りぐらいは見せてほしかったです。
あと、予告編や作品の紹介文の中でもうちょっとスケールの大きな話である片鱗を見せてほしかった…
よって、森田監督やプロデューサーに対しては
『もっと何とかならんかったんかい』
と強く言いたいです。
僕が観に行った回では、観客の年齢層は高めで、周りにはすすり泣きをしている方はおられましたが、僕は正直
これでは泣けんやろ〜?
これで泣けるなら、最後の忠臣蔵では最初から最後まで泣き過ぎて脱水症状を起こすんちゃうか?
と思いました。
碁盤にさつま芋を落としたり貝殻で囲碁をさすシーンは不意打ちだったので笑いましたが、泣けるシーンの話は内緒ですよ…
よって、役者さんに関しては子役を含めて演技の面で普通に良かったのはかなり救いになりました。
個人的にはヤンクミモードの演技しか知らん仲間由紀恵も、良かったんじゃないでしょうか、という事で(笑)
これ以上感想が長くなってもポジティブな言葉は出ないので、今回はこんな感じにしときましょう…
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コメント
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ああいう無駄こそ「そろばん侍」に仕分けしてもらわないと!