昨日は、映画『ソーシャル・ネットワーク』を観てきました。

今回はその感想を…

94d18f91.jpg

※公式ホームページ

≪以下ネタバレ注意≫
半端ではない才能を持ち確かな先見の明もあるのに、話し合いの不足と感情の行き違いにより、裁判だらけの人生になった若者達の嫌〜な面が、

実話がベースになっているのが信じにくいぐらいに、最初から最後までしっかりと描かれていた。

よって、手放しで

面白い!

というには抵抗がある(爆)

しかし、嫌な若者達大集合!の中で繰り広げられる、観ていて画面に釘付けになる台詞のやりとりの完成度とテンポの良さったらもう、素晴らしいという言葉しか出てこない訳で。

3b37e43d.jpg


本編冒頭のマークとエリカが口論をする事がきっかけで、

『おねーちゃんにモテたい!』

という実にピュアでシンプルな欲が裏目に出て、酔っぱらって暴走するのがFacebook伝説のプレビューになるシーンと、

本編最後にマークが弁護士のおねーちゃんのFacebookにアクセスして友達申請をする事で、

イタチの最後っ屁みたいに

『おねーちゃんにモテたい!』

というピュアでシンプルな欲を見せるシーンの二つが思わぬ形で繋がっていたところを筆頭にして、

デヴィッド・フィンチャー監督が、マーク達の半生をベタなサクセスストーリーには意地でも終わらせず、

また、実在の人物ながらもマークの言葉にそこまでメッセージ性が込めず、

ベタな天才またはベタな英雄にしなかった点は個人的には高評価したい。

bd01d8b1.jpg


ついでに書けば、日本人の映画監督ならば、マークとエドゥアルドに対して最後には“救い”の要素を少しは織り込むやろーから、爪の甘さが変な余韻を残す筈。

よくぞここまで…と思うぐらいに、徹底できていた。

マーク&ショーンがエドゥアルドの株式を奪いとった事を通達後口論になるシーンと、

ラスト間際に、無表情なマークの口から

『神話には悪が必要だ』

の台詞が出たシーンには鳥肌が立ちそうでした。

とにかくよくできていた映画だと思います。

1159ef2a.jpg


個人的にはハッピーエンドの作品の方が大好きですが、良くも悪くもここまで徹底された世界観を目の当たりにすると、

今作がアメリカの主要な映画の賞を立て続けに獲得しているのもまぁ納得できるし、

縛りやトーマスさんがTwitterでネタにしていた様に、観客動員で草なぎくん&竹内結子の映画に負けてしまう現実も、まぁ納得できたりします。

これはカップルで観ても話は盛り上がらんやろーし(笑)

あと、平野秀朗先生がTwitterで

『この映画を観て、Facebookを始める奴はおらんと思う』

とコメントしていた気持ちもよくわかりましたねぇ。

ab5731bc.jpg


ここからは、この映画で不満だった点を書きますかね。

まずは、マークとエドゥアルドの人間関係が壊れるきっかけになった、ニワトリの虐待の大学新聞の記事と、

マークとショーンの人間関係が壊れるきっかけになった、ハッパ吸い吸いの乱交パーティーですか。

この二つをリークしたのがマークだろう?と感情的になって追求するシーンの描写があまり無いところ。

こんなん、どう考えたってマークが怪しいんやから、微妙にぼやかしたり、

『あなたは嫌なやつじゃない、そう振る舞っているだけ』

の台詞を入れて実在のマークに気を遣う必要はあまりなかったやろーに!?

もし、最終的にマークを悪者扱いして作品を終わらせたら、マークから名誉毀損で訴えられたりしていたのか?

まさかそれは無いよなぁ?そこは違和感がありました。

13199efe.jpg


エドゥアルドの嫌な奴っぷりの描き方も不満。

そりゃ、おねーちゃんにベッドに火ぃ点けられる辺りからして、

作品中表現されない範囲では、相当ロクでもない奴だった事は容易に想像はできますが、

全編を通じて同情を集めそうなキャラにしなくても…とは思った。

あっ、ショーンもエドゥアルドとの対比での胡散臭いキャラ性を前面に出す為に、

過剰な演出を施していたのは理解できるけど、あれはちょっとやり過ぎちゃうか?と。

これは好みの問題ですけど(苦笑)

f40ce860.jpg


こんなん書いた事ないけど…

今回の結論!

プロレスで言うところのヒールばかりが舞台に集まっても、

作品としてバランスをとるのはムチャクチャ難しいもんなんやろなぁ。

この作品も、奇跡的によくできていたけど、脚本等でどこかで歯車が噛み合わなければ、

良い素材ながらも嫌な奴大集合の上にグダグダで後味が悪い駄作になっていた可能性は十分あった…と思う。

もしも、ベテランの役者さんが中核に居たらヒールばかりでも違っていたのかも知れないし、

もしもエリカや弁護士のおねーちゃんの出番がもうちょい多かったら、これまた作品の印象が違っていたのかもませんが…

これは実感しました、という事で。

d62ff48f.jpg


人気ブログランキングへ
こちらの人気ブログランキングにエントリーしております。よろしければクリックをお願いします…