昨日は、朝っぱらから2011年劇場版『あしたのジョー』を観てきました…

ジョ〜ッ!

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※公式ホームページ

≪以下ネタバレ注意≫
結論から書きますとですね、5点満点だと文句なく3.5点は付けれると思います…って、3点台かよ!(笑)

まず書いておかなきゃいけない事はですね、

香川さんと伊勢谷くんの原作のキャラとの一体化は素晴らしかった。

僕はただ券で観たましけど、これだけでも金を払う価値はあったと断言しときましょう。

よって、事前に想像していたよりはかなりマシな実写映画化だったと思います。

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しかし…

先週観た『毎日かあさん』もそうでしたが、主人公・ジョーのキャスティングの説得力が僕の中ではイマイチだったのは致命傷でした。

山下くん有りきの映画化なのは重々承知していますが、

プライベートでは殴り合いの喧嘩もした事が無さそうな(実際は知らんが)眼をした山下くんが、

台詞で何回も喧嘩屋!って言われても苦笑いしか出てこなかった。

山下くんが幾らジョーになろうとしても

『三丁目の夕日』の裏バージョンか、はたまた和製『第9地区』か?

と錯覚するぐらいにハイレベルな技術で映像化されたドヤ街に居ても、浮いていたじゃないですか?

そら、西田尚美も浮いてはいましたけども…(笑)

大体ですね、ボロボロの丹下ジムで連日練習をしていながらも、白地のジャージを着ていてもジャージが汚れもなくきれいに見えるなんて話にならない…というか。

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とにかくジャニーズも、山下くんを大プッシュする映画を企画するなら、

作品のチョイスはもうちょい何とかならんかったんかい!

だからジャニーズもバーニング!もやってる事が原作レイプだって言われるんだよ!

と言いたくなる。

ただ、先週の小泉今日子と違ってですね、山下くんがボクサーの肉体に見える様に努力をしていたのは伝わってきたし、

試合のシーンでは特殊メイクながらも顔面が思いきり変形していたのは感心した。

ついでに書けば、昨夜放送されたMBSラジオの番組によると、

試合シーンの撮影で相手のパンチを受けてダウンをしたのはいいけど、

その時のダメージでリアルに気を失ってしまい、何とそこが本編でも使われていたらしい。

何回も泥臭くダウンしてカッコ悪い姿を見せようとしていたから、現時点ではそれが何処かわからないもんなぁ。

最後の最後まで山下くんとジョーは一体化はしなかった感じやけど、そこまで体を張っていた事実は認めなきゃいかんでしょうね。

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あとツッコミをいれたいのは、試合シーンでスローモーションを多用し過ぎ。

ジョーがクロスカウンターを放つ度にスローモーションになって、パンチを受けて顔が思いきり歪むところがドアップになるなんて、

いい加減クドいんじゃ!

ってなるでしょう?

あんなに多用するならマッスル坂井の『マッスル』ばりに、葉加瀬太郎さんのエトピリカをBGMにしてほしかった(苦笑)

それはともかく、あそこまで頻繁にスローモーションをやられたら、ボクシングシーンの緊張感がダウンしていた気がするんですよね。

これは僕だけかなぁ…?

さて、ここからは当作のダブル主演だった香川さんと伊勢谷くんについて(笑)

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いやぁ何というか…

香川さんにはやられましたね。

使い捨てだったというハゲヅラ込みの特殊メイクだけでも既に反則なのに、

杖がなければ歩くのもままならない等という設定よりも、

長年のボクシングマニア!という自らのこだわりを最優先した上で自己アレンジをして、

原作の段平よりも輪をかけて丹下段平というキャラになっとったもん。

香川さんって、もっと若ければジョーを演じたかったのかなぁ、とか考えたり…

①少年院のシーンで、ジョーが放つパンチをミットで受ける段平

②力石戦の後ジョーが失踪して、その悔しさから丹下ジムのサンドバッグを打ち続ける段平

この二つのシーンなんて、山下くんと伊勢谷くんのボクシングの努力をも上回る説得力があり、鳥肌もんでした。

あーいうキャラの昇華のさせ方は香川さんにしかできないと思う。

しかも香川さんって、山下くんと伊勢谷くんのボクシングシーンの演技指導までやっていたなんて、ズルいとしか言いようがない。

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話はちょっとだけ逸れて。

記者会見でもガムを噛み続ける真木先生が、タイガーマスクの劇場映画化のプランを口にしたらしいのですが、

このあしたのジョーにおける香川さんぐらいに演技力がある方が主要キャストに入らないと、

内容面では絶対失敗するからキャスティングは慎重にやってほしいです。

いっその事、香川さんにシークレットブーツを履いてもらって、ある程度体重を絞ってもらって、ミスターX役を演じてほしいですよ、えぇ(笑)

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そして伊勢谷くん。

…カッコ良かった!

僕の中では山下くんよりも伊勢谷くんの眼光の方が原作のジョーのイメージに近かった様な気がするので、

もっとタッパがある役者さんを探してきて伊勢谷くんがジョーを演じればよかったのに…みたいな感じです(無理無理)

とりあえず伊勢谷くんは、

『部屋の中でそんな大量にストーブをつけてたら一酸化炭素中毒になるやろ!』

と言いたくなるぐらいの過酷な減量が報われてお釣りがくるぐらいに、観た人から高い評価を受けるにふさわしい演技だったと思いますね。

他には印象に残ったのは、マンモス西がアンタッチャブルのザキヤマに見えた…

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ではなく、あしたのジョーの迷シーンである『鼻からうどん』が、西の減量苦がどうこうとは全く関係ない、少年院の食堂でのシーンで使われていたところ。

そこまでして入れたかったんかい、みたいな(笑)

あっ、そうそう。

香里奈演じる葉子がドヤ街出身でどーこう、のオリジナル設定は蛇足やったよなぁ。

ドヤ街に居たという陰の部分があるからこそ、ヤンキーの色がある香里奈がキャスティングされたのかも知れませんが、

ドヤ街にいたのに、どないしてお嬢様に上り詰めたのかが劇中にスルーされていたら…ねぇ。

まさか、力石以外のキャラでスピンオフなんて作らないよなぁ!?

…そんなこんなでいろいろあった『あしたのジョー』ですが、

皆様、是非締めの一言にご参加下さい。

1、

2、

3、

ジョ〜!

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