昨夜の、全日本プロレス両国大会のPPV中継の後半戦を観たので、ざっくりとした感想を…

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※PC版スポナビより


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かつての大田区体育館を彷彿とさせる(?)暗さのもとで行われた今大会。

Twitterをみる限りは、前半戦とメイン&セミとを比べたら、前半戦の試合内容がかなり良かったらしい。

そりゃ、初っぱなに辻本が出てきて散々煽ったら、前半戦は盛り上がって当たり前ではある(笑)

前半戦については後日改めて取り上げますが、興行のバランス的には激しく『何だかなぁ』だった。マッチメーカーは反省してほしい。

もっと頭を使っていれば、絶対、数段完成度の高いビッグショーになっていた筈なんだから。

ただ、興行が予定通り始まって、途中お客さんが“ご機嫌ちゃ〜ん”になったり・ならなかったりしながらも、

大きなアクシデントもなく、またケガをする事もなく無事に帰路につくという、

エンターテイメントとしては最低限の義務(?)が遂行された事は良かった、というのはしっかりと書いておきます。

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★みのる組vs永田組

アジアタッグ戦が30分越えの長期戦になった余波で、この試合に巻きが入っていたのはびっくり。

今回はあくまで、船木と新日本勢の本格的な絡みのプレビューだった…

と割りきるのは、船木があっさり負けた事で、今のプロレスファンにとっては難易度が高かった感じがする。

次にびっくりだったのは、試合後も執拗に永田&ライガーに突っかかっていく みのるに対してムカついたのか?

試合に敗れた船木が(選手の入場時に使用する)鉄製の階段を豪快にリング内に投げ入れたところ。

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そら、場内の雰囲気も『しつこいなぁ』的な空気にはなってはいましたが、負けた船木がそこまでやるかぁ?

船木って、やっぱり怖い人なんやね(爆)

みのるに関しては…

永田&ライガーへの苛立ちは伝わってはきたんですけど、試合よりも試合後の方が積極的に見えたのは印象が悪い。

記者会見ではあーいう風に好き勝手にやってる様に見せかけて、いざ本番では船木にはしっかりと気を遣っていたっぽい。

時系列としてはこの試合の後に みのるが杉浦の持つGHCヘビーに挑戦する事が明らかになったから、

杉浦の事を意識して、全日本では一歩引いたのか?とも考えたけど、どーなんでしょうね。

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★稔vs近ちゃん

フィニッシュになった稔の腕ひしぎ十字固めは完璧に決まっていたので、良い試合ではあったとは思います。

でも、稔は中盤以降要所要所で近ちゃんの頭に蹴りを打ち込んでペースを掴んでいたのに、

最終的には腕を極めたというのは、攻めがちぐはぐに見えたというか、違和感がありました。

あの流れなら、蹴りでKO勝ち!の方がインパクトあったやろーに。まぁ、ええか。

しかし、前にも書きましたが、この試合は本当に近ちゃんに勝ってほしかったし、入場時から近ちゃんの覚悟も伝わってきた。

でも、終盤に秘密兵器・逆片エビ固めで極めきれかったからって、間髪入れずにラリアットで押しきろうとした試合の組み立ては、

手の内をお互い知っている稔が相手となると、非常に甘く見えた。

巧い稔らしく、両者の実力差が紙一重に見える試合にはなってましたし、

ギブアップをしなかった事で意地は見えましたが、現時点ではまず稔には勝てないでしょう。

終盤にワンクッション置く意味合いで、試合序盤に大きなダメージを与えた、稔のヒザへのドロップキックを織り混ぜて、

再度ペースを奪い返そうとする、的な精神的な余裕はあってほしかったですね。

まぁ、今回は仕方ない。

次のチャンスが回ってくるまで、腐らずに頑張っていってほしいですね…

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★問題のメイン

個人的には、のらりくらりで、硬軟のメリハリが効き過ぎた、宇宙人チックなけんそーのスタイル自体は全然否定はしません。

でも、両国みたいなビッグマッチのメインで、けんそーのシングルを組むというハイリスクな冒険をするのは、今回が最後であってほしい。

また、今回の件は良くも悪くも“らしさ”を出し続けていた けんそーをよりも、マッチメークをした方が圧倒的に悪い様な気がするなぁ。

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観てない人向けにざっくりとこの試合を振り返ると、

現在の、のらりくらりのけんそーの繰り出すシリアスモードの技では、

諏訪魔を追い詰めるほどのダメージを与えられないのが試合中に晒されてしまい、場内の空気は緩みっぱなし。

緩い動きでも、もっとシュールなパフォーマンスを見せなきゃ、どっしりと構えた諏訪魔がまるで動じなかったのも致命傷だった。

最初から最後まで、場内によく通る声量で けんそーへ必要以上に熱い声援を飛ばし続ける奴が居たのも、観客の盛り上がりに水をさした。

問答無用の諏訪魔のフェバリットムーブ・ラストライドの体勢に入ったのに、場内が安堵の空気に包まれた様に見えるしょぼい試合になっちゃ、絶対いけなかった。

諏訪魔にチョップ合戦を仕掛けるのはいいけど、諏訪魔のパワーであっさり押し返されて、

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その前には長身をいかした高角度のバックドロップを繰り出しても、

諏訪魔が致命的なダメージを受けなかったところを目の当たりにすれば、もしかしたら

『一体何をどうやれば、諏訪魔に勝てそうに見えるの?』

みたいな感じで、けんそーの心は折れてたんちゃうかなぁ?

ラ・マヒストラルを出すタイミングも早かったし。

もし両国の前に複数興行が組まれていて、前哨戦をおこなっていれば、

けんそーも具体的な諏訪魔打倒の奇策(もしくはストーリー)も考えて両国を迎えていたと思うから、間接的に地震の影響を受けたとも言える。

だからちょっとだけ同情はしますが、それを差し引いても今回の けんそーはベルトを巻くに見合うプロレス頭を使っていなかったと言わざるを得ない。

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また諏訪魔も、エースならば場内の雰囲気を多少は察してほしかった。

極端な話、

『何がやりたいんだコラ!』

的不機嫌なオーラを出して、独断で予定よりもハイスパートを早めに繰り出して試合時間を短くしていくという手も、無い事は無かった筈だし…

これは、しゃーないか。

しかし、諏訪魔よ…

メインの試合内容のみでは、到底観客を満足させれないと事前に判断されていて、

永田と秋山が参戦アピールをしたシーンがこの日最大のサプライズとなった今年のチャンカンの前振りと記念写真撮影が実質的なメインになったのは、

相当悔しいんやろーけど、それでも腐らずにチャンカンでは頑張ってほしい。

そう、次こそは“ご機嫌ちゃん”になれると信じて…

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