今回は、長澤まさみタン主演の駄作・『群青』を取り上げて以来のこのコーナーを行ってみましょう。
レンタル映画館!
あいよ!
※公式ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
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…という訳で『冷たい熱帯魚』を借りてきて、昨日じっくりと観させていただきました。
以下、感想。
既に観られた映画好きの皆さんが皆言われる通り、
園子温監督なりの狂気の表現が大爆発していた、間違いなく“とんでもない”部類に入る怪作だったとは思う。
しかし、これに関しては映画館ではなく家で観といて良かった。
香川県でこれが上映されていたシネコンまでは、片道一時間は車を運転しなきゃいけないので、
もしレイトショーで観ていた日にゃあ、帰りは思考能力が停止していたかも知れない(爆)
それにしても。
これを観て思った事は、でんでん氏以外の主要登場人物は、じっくりとキャラクターが描かれていた割には“狂気”の言葉に頼り過ぎていた感じがした。
まぁ、いろいろ狂気に頼るのは有りだとは思うんですけど、やり過ぎの感があって…
それと、これはどーしても書いておきたいのは、
作品を通してのキモの部分だった
『ボデーを透明をする』
についても、でんでん氏がボデーを透明にする事を始めた直接のきっかけや、
でんでん氏が序盤に口にして、何かの伏線か?と匂わせていた娘の存在や吉田の腕時計の事がスルーされていた辺り…
そりゃ、透明にするまでの過程は数段冷たい熱帯魚の方がリアルではありましたが、
『ゴルゴ13』の傑作エピソードである『芹沢家殺人事件』(詳細は各自調査)みたいな人体バラバラに至るまでの心の内面の闇や業の深さは見えず、
かといって、宗教っぽいスパイスは程よく振りかけてはいたけど、
透明にする事を理論付けする事もなく、ただただ狂気しか感じなかった。
もっとも。
そこら辺まで力を入れ描いたら、上映時間が『愛のむきだし』みたいになってしまうからサラッと流したのかも知れませんが、
僕は、尋常でなくぶっ飛んだ作品だったからこそ、愛のむきだしよりも長くなっても…
という思いもある訳で。
また、終盤の社本家での食事のシーンや、山小屋での血の海地獄で愛子とやいのやいのするシーンは、
今作を観た松本卓也監督の
『コントに見えた』
のコメントに賛同してしまったというかですね。
ただし、松本監督は でんでん氏の一連の立ち回りをコントと言ってはいましたが、僕はその辺もコントに見えた。
あんなシーンは、まともに受け止めて引きずるよりも、ドリフのコントみたいに笑って流すのがベターでしょう(苦笑)
とにかく。
公開前から評判が口コミで伝わってきていたからこそ…
そりゃ劇中のBGMの選曲センスは震えが来るぐらいに良かったけど、
あくまでエグいだけではなく、もうちょっと芸術性や説教臭さも内包しているもんだとばかり思いながら観ていたので、
ここまでキワモノ感のみが際立つ映画になっていたのは、良くも悪くも予想外ではありましたね。
えっ、ラストの
『人生は痛いんだ!』
ですか?
アレは娘の高笑いとセットだからこそインパクトがあったけど、言葉だけなら僕は滑っていた様に思う。
そんな事はねぇ、あれだけぶん殴られてたら改めて言われんでもそれはわかるわって。
これは僕側の趣味趣向だからアレですが。
少なくとも、今作は今作で監督のスタイルを否定する気も、この記事を読んでいる方に対して、
中盤布団で乱れる愛子みたいに
『見てなさい、見てなさい』
と薦める気もありませんが、
今作がこれだけ際立った存在になってしまう、2011年の単館系の邦画の勢いの無さを実感してしまいました…
ここからは、来年の日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞する(妄想)でんでん氏について。
まぁ、凄かったですね。
今後はどんな役を演じたとしても、村田にしか見えない(苦笑)
役者としてのでんでん氏にこーいう資質がある事を見抜いた制作サイドの嗅覚は素晴らしい。
また、でんでん氏のあのキャラを引き立たせた黒沢あすかのイカれ方も、大概印象に残りましたね。
彼女と比べたら、神楽坂は自慢のボデー以外はしんどいものがあった。
話は黒沢に戻って。
社本がぶっ壊れて でんでん氏をめった刺しした後高笑いするシーンと、
直後のでんでん氏の頭部をテレビでガンガンアレしたシーンなんて肌が立ったもんなぁ。
ぶっちゃけた話、一番最初に今作で彼女の名前を見た時には、
森三中の黒沢かと勘違いをしてしまい、正直スマンかった、という事で(苦笑)
最後に一言。
起きろよ、起きてみろよ!
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以下、感想。
既に観られた映画好きの皆さんが皆言われる通り、
園子温監督なりの狂気の表現が大爆発していた、間違いなく“とんでもない”部類に入る怪作だったとは思う。
しかし、これに関しては映画館ではなく家で観といて良かった。
香川県でこれが上映されていたシネコンまでは、片道一時間は車を運転しなきゃいけないので、
もしレイトショーで観ていた日にゃあ、帰りは思考能力が停止していたかも知れない(爆)
それにしても。
これを観て思った事は、でんでん氏以外の主要登場人物は、じっくりとキャラクターが描かれていた割には“狂気”の言葉に頼り過ぎていた感じがした。
まぁ、いろいろ狂気に頼るのは有りだとは思うんですけど、やり過ぎの感があって…
それと、これはどーしても書いておきたいのは、
作品を通してのキモの部分だった
『ボデーを透明をする』
についても、でんでん氏がボデーを透明にする事を始めた直接のきっかけや、
でんでん氏が序盤に口にして、何かの伏線か?と匂わせていた娘の存在や吉田の腕時計の事がスルーされていた辺り…
そりゃ、透明にするまでの過程は数段冷たい熱帯魚の方がリアルではありましたが、
『ゴルゴ13』の傑作エピソードである『芹沢家殺人事件』(詳細は各自調査)みたいな人体バラバラに至るまでの心の内面の闇や業の深さは見えず、
かといって、宗教っぽいスパイスは程よく振りかけてはいたけど、
透明にする事を理論付けする事もなく、ただただ狂気しか感じなかった。
もっとも。
そこら辺まで力を入れ描いたら、上映時間が『愛のむきだし』みたいになってしまうからサラッと流したのかも知れませんが、
僕は、尋常でなくぶっ飛んだ作品だったからこそ、愛のむきだしよりも長くなっても…
という思いもある訳で。
また、終盤の社本家での食事のシーンや、山小屋での血の海地獄で愛子とやいのやいのするシーンは、
今作を観た松本卓也監督の
『コントに見えた』
のコメントに賛同してしまったというかですね。
ただし、松本監督は でんでん氏の一連の立ち回りをコントと言ってはいましたが、僕はその辺もコントに見えた。
あんなシーンは、まともに受け止めて引きずるよりも、ドリフのコントみたいに笑って流すのがベターでしょう(苦笑)
とにかく。
公開前から評判が口コミで伝わってきていたからこそ…
そりゃ劇中のBGMの選曲センスは震えが来るぐらいに良かったけど、
あくまでエグいだけではなく、もうちょっと芸術性や説教臭さも内包しているもんだとばかり思いながら観ていたので、
ここまでキワモノ感のみが際立つ映画になっていたのは、良くも悪くも予想外ではありましたね。
えっ、ラストの
『人生は痛いんだ!』
ですか?
アレは娘の高笑いとセットだからこそインパクトがあったけど、言葉だけなら僕は滑っていた様に思う。
そんな事はねぇ、あれだけぶん殴られてたら改めて言われんでもそれはわかるわって。
これは僕側の趣味趣向だからアレですが。
少なくとも、今作は今作で監督のスタイルを否定する気も、この記事を読んでいる方に対して、
中盤布団で乱れる愛子みたいに
『見てなさい、見てなさい』
と薦める気もありませんが、
今作がこれだけ際立った存在になってしまう、2011年の単館系の邦画の勢いの無さを実感してしまいました…
ここからは、来年の日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞する(妄想)でんでん氏について。
まぁ、凄かったですね。
今後はどんな役を演じたとしても、村田にしか見えない(苦笑)
役者としてのでんでん氏にこーいう資質がある事を見抜いた制作サイドの嗅覚は素晴らしい。
また、でんでん氏のあのキャラを引き立たせた黒沢あすかのイカれ方も、大概印象に残りましたね。
彼女と比べたら、神楽坂は自慢のボデー以外はしんどいものがあった。
話は黒沢に戻って。
社本がぶっ壊れて でんでん氏をめった刺しした後高笑いするシーンと、
直後のでんでん氏の頭部をテレビでガンガンアレしたシーンなんて肌が立ったもんなぁ。
ぶっちゃけた話、一番最初に今作で彼女の名前を見た時には、
森三中の黒沢かと勘違いをしてしまい、正直スマンかった、という事で(苦笑)
最後に一言。
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コメント
コメント一覧 (3)
でもそれなら奥さんは愛子さんか…。
近づいてみる価値はあるのかも?
ある意味これでエンターテインメント作品なんだと。
例えば海外のホラーやスプラッターものってもっと気持ち悪くて観るに耐えないものありますよね。
この作品より描写は弱くても。それがこの作品だとそうまで感じない。
でんでんさんのキャラもあるととは思いますが…。
全く園監督もとんでもないもの作ってくれます。
「ハッピーかーい?」みたいな変なノリで笑いをとっていたと記憶しているのですが、
『冷たい熱帯魚』以降は、恐怖のパフォーマンスにしか見えないのではないかと…