昨日は、イチローも一瞬画面に見切れていた、ブラッド・ピット主演の映画『マネーボール』を観てきました。

今回はその感想を。

我々がこの予算で勝てば、世界が変わる…

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※公式ホームページ

≪以下ネタバレ注意≫






これまでの野球を取り上げた映画とは切り口というか角度が明らかに違うし、

最近では中村負広氏ぐらいしかプロ野球におけるGM職が思い浮かばないので、

『どないなもんなんかなぁ〜』

と不安を抱えながら観てまして、実際序盤は軽く睡魔に襲われてはいましたが、これはこれで最後まで観ていられた。

しかし、幾ら現在進行形の実話がベースだとはいえ、野球の試合の最前線にいるユニフォームを着た人たちと比べて、

本作のプロデューサーも務めていたブラピの方が恐ろしいぐらいにカッコ良く描かれていたのは、違う意味で

『どないなもんなんかなぁ〜』

とは思った。

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でも、野球とブラピの両方が嫌いじゃないならば、まず観て損はしない…

そんな映画でした。

とはいえ、これを観て、野球という世界の奥深さは随所で伝わってきたものの、

想像以上に野球という世界のシビアさとリアリティーが出ていたので、

野球が大好きになる…という事は正直ありませんでした。

しかし、これでもか!言うぐらいにブラピのアップが映って、カッコいい『語録』を沢山残されたら、鳥居のむっちゃんがブラピにえらハマるのもわかった。

それぐらい、本当ずるいぐらいにブラピがカッコよかったなぁ(笑)

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ここからは、この映画で僕が一番不満だったところから書きますと、

野球の試合のシーンが圧倒的に少ないのは自分の中で割りきれたのですが、

ビーンGMと揉めてファイアーされたベテランスカウトのおっちゃん以外は、

選手なり監督なりコーチなりが、試合中以外はほとんど喜怒哀楽を見せなかったところ。

あんなんじゃ、勝負師なのにサラリーマンよりもつまらないですよ。

実際のメジャーリーグのバックステージもあーいう雰囲気なのか?

ペナントレース終了間際の消化試合なら無きにしも非ずかも知れませんが、基本そんな訳ないですよねぇ。

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一応マネーボール理論に基づいてはいるみたいやけど、ビーンGMの閃きに近い無茶な選手のトレード&肩叩きに対して、

一人ぐらいはビーンGMをぶん殴りそうなぐらいに怒りを露にする選手が居てもええでしょう?

涙を流しそうなぐらいに大抜擢に感謝する選手が居てもええでしょう?

監督だって、もっと感情見せえよ!?

20連勝目の試合を除いて現場を観なかった、独自の哲学をもって裏方に徹するビーンGMが、

物語の登場人物の中で感情表現が豊かなのって、幾ら実際のビーンGMは短気やからって、おかしくないか?

僕が、チャーリー・シーンの『メジャー・リーグ』に感化され過ぎているのか?

ドキュメンタリーならともかくエンターテイメントなんだから…ねぇ。

この点に関しては、他の方がどう思ったか気になりますね。

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ブラピがカッコよかった以外に、この映画で良かったところを書きますと…

マネーボール理論が、乱数表かと錯覚するぐらいに数字が並び難しい事を言いながらも、

下克上を目指す典型的な弱者を勇気づけているところに尽きますかね。

また、マネーボール理論における徹底した“出塁率重視”主義が、しょっぱなは空回りしまくって悲惨なチーム状態に陥ったところは、

『もしドラ』と違って野球の奥深さと難しさを真摯に・ひたむきに描いていたんじゃないすかね。

微妙に違うかも知れませんが、浸透して結果を残すまでに時間がかかったところは、野村克也監督のID野球がどーのこーのと被って見えた。

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それにですね。

ビーンGMにマネーボール理論を直接授けたのが、野球なんてできそうにないぐらいに太ったピーターだった!

しかも、エンディング間際にそんなピーターが

『108キロのキャッチャーがホームランを打って二塁に走ろうとしたら転んだ』

シーンのVTRをビーンGMに見せて、一気に心を動かしてしまう…というところに、

マネーボール理論の“常識破り”としての尋常でない説得力があった気がする。

メジャーリーグに『好プレー・珍プレー』みたいな番組があるとも思えず…ようあんなVTRを見つけてきたもんだ。

たまたまピーターがそうだっただけなのかも知れませんが(苦笑)、正に実話は小説より奇なり状態で、このバランス感覚は素晴らしいなぁ、と…

てかこの映画、ビーンGMとピーターがダブルで主人公!的な扱いにしといても良かったんちゃうのん?

まぁええか(笑)

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ところで、ここからは僕がこの映画で好きなシーンを挙げておきましょうかね。

前記のVTRを見せるシーンや、オークランド・コロシアムではないボストンのボールパークで、レッドソックスのオーナーからオファーを受けるシーン。

有り得ないぐらいに劇的な形で20連勝を決めた、ハッテバーグの代打ホームランのシーンも大概魂が揺さぶられましたが、

ここは敢えてブラピのカッコよさにこだわるならば(笑)カンテナの電撃トレードの電話交渉シーンになりますかね。

あそこが一番ビーンGMとピーターの息が合った様に見えましたし、

話の流れとはいえ、とんでもない額の自腹を切る事を宣言するなんて、どんだけ常識破りやねん!って思いましたしね。

いい加減長くなってきたので、この文章を締めますかね。

♪パパはオバカ パパはオバカ もっと野球を楽しんで…

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