昨日は、高松シンボルタワーで開催中の『さぬき映画祭2011』のイベントの中で上映されている、優秀企画映像作品を観に行ってきました。

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※PC版ホームページ

※作品紹介VTR

≪とりあえずネタバレ注意≫

観てきたのは、時間の都合でエントリーされている4作品のうち『波のかけら 月あかり』と『さぬき巡礼ツアー』の二つ。

それぞれの感想をさらさらっと。

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★波のかけら 月のあかり

昔からタイムスリップをしてきた、江頭慶子が演じる謎の娘が、

プロレスラーのスタンリー(詳細は各自調査)に似た通りすがりの小学生が見つめる前で、

約30分間台詞も無くただただ香川県の各地で躍り続けるという、江頭何とかちゃんのイメージVTRっぽく見えた短編作品。

香川県のロケ地のチョイスはあれでいいとして、砂浜とか港とかに転がっていた粗大ゴミをデーン!と映していたのは、僕は『えっ!?』と思ったなぁ。

画面の隅に見切れるぐらいならばいいとしても…

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観ている人にとって受け止めたは異なるんでしょうけど、ファンタジー性と現実の対比をアピールするなら、

香川県民としてはできればもうちょっと違う形でやりくりをしてほしかった、みたいな。

でも、夜のシーンの美しさは十分観る価値があったんじゃないでしょうか。

あれだけ綺麗だったら、台詞は無くても問題無し。

少女が和服を着たまま、間をとりながら見せるコンテンポラリーダンスは、

一部は土方巽さん(これまた詳細は各自調査)風に見えたのは心に引っ掛かるけど、美しくて画面に引き込まれた。

美しかったからこそ、途中の こんにゃくを巡るやりとりも観ていて違和感が無かったんでしょうしね。

個人的にはもうちょっと少年の感情を観たかったけど、これは贅沢な話になるのかなぁ…

あと、エンドロールの筆で書かれた書体はカッコ良かったですね(笑)

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★さぬき巡礼ツアー・50分バージョン

※PC版ホームページ

※予告編

映画祭のパンフレットに書かれていた、制作者からの言葉をまんま転載すれば

『人の道を外れた詐欺師達を真面目に描く不真面目な映画』

ですか。

知ってる役者さんも居なかったし、主人公が役作りで短髪になっていなかったのもストーリーの緩さも『何じゃそりゃ!?』とも思いましたが、

詐欺師を主人公にしていながら、胡散臭いツアーを通して認知症の父と息子の関係を修復していくという流れと脚本は、真面目に作られていたんじゃないでしょうか。

骨董品の目利き絡みのやりとりは、出来の悪いコントにも見えましたし(汗)、

黒幕やら別の詐欺組織がどーこうやらで風呂敷を広げておきながら、

畳むのは終盤のバスの中での打ち上げのシーンで無理矢理っぽくにまとめられていたのは勿体ないなぁ、と思いました。

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でも、お遍路さんをフューチャリングしたり、四国を舞台にした背景は最後まで観ていたら、あっさり気味ながらも納得できる形で説明してくれていたのは良かったと思います。

来年ディレクターズカット版が上映されるという話なので、それは是非観ておいて50分版での不満点が解消される事を期待しています。

もっとも、有りがちなパターンだと、追加されるシーンの大半は、ジョー親子の回想シーンになってしまいそうな気はしていますが、それはそれとして…ね(笑)

最後に。

今日の昼に、4つの優秀企画映像作品の中から今年のグランプリが発表されるそうです。

僕が観た2つの中からグランプリに選ばれるのか、観なかった方から選ばれるのか、どっちなんでしょうね、という事で。

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