今朝は、2012年一発目の映画として、ホールソレイユ2で『エンディングノート』を観てきたのでございます。

私は死ねるのでしょうか。上手に死ねるのでしょうか…

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※PC版ホームページ

≪以下ネタバレ注意≫

レディースデーだった事もありますが、平日の午前中から沢山のお客さんが来られていたのでございます。

正直、エンディングノートというよりも遺言状に縁がありそうな、それなりにお年を召された方が中心だったので考えさせられる部分はありましたが、

両親が健在な若い人にこそ是非観てほしい映画だったたのでございます。

父親が亡くなってもう数年が経つ僕が今作を見終わってまず思った事は、

制作費に天文学的数字の金額をかけようとも、また最先端の技術によるCGをフル稼働しようとも、

そんな作品よりも圧倒的に制作費をほとんどかけていないノンフィクションのリアリティーに対して、

観た後にどれぐらい記憶に残るか?って判断基準では太刀打ちできない事もある、という事でございます。

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両親の事も思い出しつつも、そんな余韻も強く残る不思議な映画だった訳でございます…

って、ナレーションでの『ございます』口調にあまりこだわると、村西とおる監督みたいな文章になるから、ここまでにしときますでございます(笑)

思い返してみれば冒頭、医師からお父さんがガン告知をされた5分後の映像が織り込まれていたのは衝撃を受けましたが、

それ以降は砂田監督が淡々とカメラで撮り続けるお父さんが痩せ衰えていく姿と、

お父さん本人としては飾っているつもりだったのかも知れないコンフィデンシャルな?言動の数々のギャップに画面に引き込まれて、とにかく泣けた。

帰宅して、パンフの砂田監督のインタビューを読んだ限りは映画化有りきの映像だった訳ではないようですが、

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当初はエンディングノートの作成&実行をテーマにしている様に見せかけて、

『アメリカにいる孫達とまた会いたい』

という思いを支えにして、ガンの進行に抵抗していく“的な演出をされていたっぽい”お父さんの姿と、

お父さんが考えているよりも、人間としての強さを感じさせたお母さんをはじめとする砂田監督の家族との絆…と書いたら大袈裟に見える様な距離感が、

実は作品の肝だった“様に見える演出をされていたっぽい”編集の仕方は、

ドキュメンタリーというよりも、映画として非常に巧かったんじゃないでしょうか。

過去の映像を織り込むタイミングは完璧だった様に見えたぐらいです。

また、黒子に徹していた砂田監督がお父さんに洗礼を授けるなんて、クリエイターとして良い意味でのずるさ・ハングリーさも感じたし。

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個人的には…

何らかの形で砂田監督に次回作のオファーが来たとして、

どんな人物・素材に対してきっと父親の時と同じ様にカメラを淡々と向け続けるにせよ、

今作でここまでやりきった以上は、エンディングノート以上の映像はまず撮れないor撮れたとしても編集は多分できない様に思ったんですけど、ど〜なんでしょうか。

この点に関しては興味が有ります。

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しかし、砂田監督のお父さんって関西人でもない普通の素人さんなのに、映画向け…

と言っていいのかはわからないけど、な〜んか憎めないいいキャラをしてましたね。

歳をとると、どーしても親バカならぬ祖父バカになっていくのは、自分の父親を見ていたので特に違和感はなかったのですが(苦笑)、

段取り命のモーレツサラリーマンながらも何ヵ所か段取りが狂ったり、宗教観はいい加減だったり、

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『ヒデキ、カンゲキ』のフレーズが好きで飄々とした部分を見せたり、

正反対に自らの最期には奥さんに対して究極レベルのダンディズムを見せたりと、

堅いところと軟らかいところのギャップは印象に残りました。

僕の父親は(以下略)

それでは2012年も、僕もこのブログをお読みの皆様も、沢山の素晴らしい映画に出会えますように、という事で。

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