一昨日は、映画『戦火の馬』を観てきました。今回はその感想を。

じゃあ、ボクシングで決着をつけよう…

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※PC版ホームページ

≪以下ネタバレ注意≫



スピルバーグらしいと言えばスピルバーグらしい、ど真ん中のストーリーにはかえって違和感がありましたが、

トウカイテイオーの様な綺麗な流星を持つサラブレッドのジョーイの演技力と、

イギリス&フランスの風景と目ん玉が飛び出る様なド迫力の映像の連続だった戦場のシーンとのギャップは素晴らしく、圧倒された。

そう言えば、原題は『War Horse』で主演の馬の名前はジョーイで頭文字は多分J。

そうか!これはwjだったのか…ってwjはどーでもええわ。あと、wjの詳細は割愛します(苦笑)

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それにしてもジョーイの演技は凄かったですね。

序盤の、戦争の雰囲気なんてこれっぽっちも無い、壮大な自然の中のスケールの小〜さなやりとりは睡魔に襲われましたが、

大雨の中畑を耕されるジョーイが苦しむ姿を観て以降、ジョーイの演技には目を惹き付けられっぱなしだった。

人間の役者さんの演技も頑張ってましたが、ほぼ食われてたし。

僕自身それなりに長年競馬を観ていて、サラブレッドの頭の良さは知っていたつもりでしたが、

CGを使わなくても、あからさまにやり過ぎなぐらいに喜怒哀楽を表現できるもんなんですね。

パートナーだった黒馬・トップゾーンが亡くなり、行くあては無い筈なのに銃弾が飛び交う戦場を駆けまわり、

命を削りながら戦争の虚しさを訴えている様に見えたジョーイの姿は、

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それこそストーリー次第ではクライマックスになっても問題なさそうなぐらいに心に響くものがあったのに、

有刺鉄線に絡まり動けなくなるなんて、泣きそうになった。

ついでに書けば、両軍の代表がジョーイを救出するまでの台詞のやりとりは粋さも感じた。

馬のジョーイがあそこまでやるまで、どれだけハードな調教を積んできたのかなぁ…

いや、あれだけのものを魅せてくれたなら、某映画のチャトランみたいにジョーイが複数存在していたとしても僕は許す、みたいな感じです!?

しかしなぁ。

あくまで主人公のジョーイの目線から、偶然ジョーイに関わっていく人間達を描いていく…というストーリー自体は僕は好きな部類に入るんですけど、

幾ら偶然にしてもその偶然度合いは無茶苦茶過ぎでしたよね。

オーラスのあまりにも美しい夕陽だって、その無茶苦茶さを緩和させる為だった様にしか思えないぐらい(苦笑)

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大体ですね。

戦争が始まり鐘が鳴らなくなると

『ジョーイとアルバートが奇跡の再会を果たす』

場面がクライマックスになるのは誰でも察しがつくのに、

あそこまで強烈な偶然が続くと、再会がそこまでの奇跡にならないという。

また、再会した後終戦を迎えて終わってりゃあ、それはそれで美しい話になった筈なのに、

冒頭での所有金額が生々しさを感じさせた競りのシーンがラストに再び観れてしまうなんて、流れた涙も引っ込むわって話で。

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僕ならば…

終戦を迎えて適当なやりとりを経たら画面が暗転して、ありがちな『○○年後』のテロップが出たら、

アルバートとジョーイが牧場に居るところに、エミリーがアルバートの父親の旗を片手に一人で現れて、

なんやかんやあってエミリーとアルバートが結ばれて…みたいなストーリーにしますよって話で。

向こうの作家さんはそうはしないもんなのかなぁ…って、さすがにエミリーとジョーイが再会するのは有りでも、アルバートと結ばれるまで飛躍するのは無理があるか(汗)

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結論。

戦争の虚しさ&悲しさと人間の優しさ。

そしてサラブレッドの逞しさを十分に表現している良い話なんやけど、

舞台の構成をそのまま映画にしたのか?バランスが悪いというか何とも雑だった。

まぁ、根本的に再会までの流れをアピールしたいならば原作は『戦火の馬』ではなく『奇跡の馬』か『運命の馬』という題名にしてたんでしょうし、

変な話、題名に“戦火”が入ってなければ、スピルバーグがこの作品とは出会わなかったのかも知れない訳ですが、なーんか…ねぇ。

最後に。

あれだけ壮絶な戦場のシーンを描きながらも、馬の亡骸を映しながらも、そして毒ガス兵器まで使いながらも、

年齢制限を考えて、ほとんど血を映さなかったもんだから、かえって不自然さもある作品を作り上げてしまうスピルバーグ&ディズニーのシュートさは恐るべし!?という事で。

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