一昨日はですね、映画『僕達急行 A列車で行こう』を観てきました。

サンダーバード・ジュニア デス…

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≪以下ネタバレ注意≫


僕の周辺で既に今作を観られた方は皆言っていた様に、故・森田監督がシリーズ化する気満々だった事が伝わってくる、

終始悪い人が出てこない、明るく楽しい。

鉄っちゃんが主役の、鉄っちゃんによる鉄っちゃんの為の喜劇だったんじゃないでしょうか(大袈裟)

まあまあ良かったと思います。

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でも『まあまあだったのかよ!?』って言われたら、僕はまあまあでしたね、としか言い様が無かった。

電車が好きな事がきっかけになって、何もかもがマツケンと瑛太にとって良い方向に転がっていき、皆がハッピーになる。

でも、異性との仲だけはなかなか上手くいかない…という『いかにも』なストーリー自体は、

釣りバカシリーズが終了した最近の邦画では貴重に思えて全然OKなのですが、

森田監督が随所にちりばめていた、ストーリーの本筋にはあまり関係が無いギャグの多くにはノレなかったですねぇ。

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ぶっちゃけた話。

相変わらず演技が達者なところが伝わってきたマツケン&瑛太をはじめとして、

鉄っちゃん達の電車LOVEっぷりを見せられた、鉄っちゃんではない周辺の人達が戸惑う姿を観るだけで楽しかったんやから、

小さなギャグのシーンをそこまで沢山混ぜなくて良かったんちゃうか?と。

同じ鉄っちゃんであっても好みが細かく分かれていながらも、それぞれの趣味を尊重し合って仲良くしているなんかは、

森田監督が鉄っちゃんをリスペクトしている…

と書いたら誉めすぎかも知れませんが、少なくとも見下していないのは間違いないから非常に好感を持ったし、

車窓からの風景も良かったけど、九州の風情のある風景にマッチするふわ〜っとした雰囲気は観ていて何とも心地良かっただけに、

小さなギャグとのギャップには

ざわ…ざわざわ…

となってしまった。

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具体的に書けば、

・マツケン&瑛太が、坂東英二かと思うぐらいにシレッと ゆで卵を食べている

・穴子弁当のダジャレがわかりにくい

・のぞみ地所の面々は、毎日始業前にきちんとラジオ体操をやってしまう

・豊後森駅で、マツケン&瑛太とピエール瀧が電車談義で盛り上がる後ろで、中洲の飲み屋のおねーちゃんはユリ・ゲラーチックにスプーンを曲げている

・コラーゲンがどーこうと、北斗社長へのヨイショがしつこい

・何故飲み屋でフラダンス?

・伊武雅刀がマツケンとランニングをし終えたら、いきなりコーヒーが入った水筒が現れる

・無人駅のホームで結構長時間ぶっちゅーっとキスをしながら貫地谷しほりが『中途半端』と言ってしまう

こんな感じかなぁ。

最後までのストーリーを把握した上でもう一回観たら、他にも気づくかも知れませんが…

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また『これは僕だけかも知れませんが』と前置きをして書くとですね。

物語上のヒロインだった貫地谷しほりと村川絵梨、あと瑛太と見合いをした松平千里の三人の女優さんが、驚くぐらいに大して魅力的には映らなかった(爆)

あくまで男女の恋仲がメインストーリーではないとはいえ、観る側に

『あずさもみどりも、あんなに良い娘さんだったんやから、もっと向かい合ってあげたらええのに』

と思わない様なキャラにしていたのって、ど〜なん?と思った。

実生活では小雪なり木村カエラが奥さんやから、喜劇として敢えてそーいう方向でリアルな?キャスティングをしたのかも知れませんが…ねぇ。

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ちなみに、女優さんはアレでしたが、脇役のベテラン男優さん達は皆味があって良かったなぁ〜

特に笹野高史さん。

キャバレー大好きってーのはズルいけど、日本の高齢化社会におけるやたら元気なカリスマ爺ちゃんとして文句なしでしたね(笑)

それでは、最後に一言。

ありがとう、森田芳光監督…

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