先日は映画『アーティスト』を観てきました。

今回はその感想を書いていくのですが…

BANG!

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※PC版ホームページ

≪以下ネタバレ注意≫




KLYさんや にゃむばななさんの評価が非常に高い割には、Twitterでどっかの映画館の方が客入りが芳しくない事を思いきり書いていて、

『正直、どないなもんなんかなあ?』

と思いながら映画館に向かいましたが、

僕が観た水曜日の16時25分からの回は、観客は僕を含めて観客はたったの二人。

一通り他の作品の予告編が終わっても人は増えず。

正に『愛の涙』状態とも言える不入りだったもんやから悪い意味でびっくり。

不入りについては後程書くとして、ここからは作品の感想を。

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方向性は全く違いますが、BGMの選曲をはじめとして、昨年のブラック・スワンに匹敵する半端でない芸術性の高さと、

近年受賞したスラムドッグ〜やハート・ロッカーに確実に存在していた、スクリーンからの発散されるオーラというか熱意。

この両方を目の当たりにした感じで、アカデミー賞で主要な部門賞を複数獲得したのも納得。

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しかも、いま敢えて本格的なモノクロ+ほぼオールサイレントの作品を作ってしまうセンスの良さと、

この前観たヒューゴとは違う角度から、ハリウッド映画の黎明期へのリスペクトを前面に出したり、

チャトランを彷彿とさせる(?)アギーの演技力やモノクロ映えするビジュアルの役者さんを並べる計算高さ。

そして、BGMを一切無くして場内を完全に沈黙させる場面と、ほんの一瞬トーキーにする場面の使い分け筆頭にして、細かいところへのこだわりも凄かった。

こりゃあ完璧にやられました。

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更にダメ押しの要素を書けば、ここまで徹底的に作り込まれているのに、予告編等パッと見いは、徹底的に作り込まれている様に見せないバランスの取り方…

もう全部引っくるめたら『素晴らしい』としか言い様が無いなぁ…

散々誉め殺しみたいな事を書きながらも、ここから僕が一番印象に残ったところを書きますとですね。

サイレント映画とともに表舞台からフェードアウトしていく、ジョージの没落の表現の仕方が重めながらも、

ジョージのモデルはどーこうの様な部分を除いた、基本的なストーリーをシンプルなものにしたのは、

ほぼサイレンス映画だから複雑なものにしても伝わらないからこそ、あそこまでシンプルにしたもんだと思っていたら、

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実はラストシーンのタップダンスを際立たせる為にシンプルにしたんちゃうか?

いや、ミシェル・アザナヴィシウス監督は史上最高のタップダンスのシーンを撮りたくて撮りたくてしょうがなかったから、わざとモノクロ+ほぼサイレント映画にしたんちゃうか?

とまで思ってしまった。さすがにそんな訳無いんでしょうけど…ね。

それぐらいあのタップダンスのシーンはカッコ良かったし、美しかったですね…

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ここからは不入りについて再び。

結局、モノクロ+ほぼサイレントという売りが敬遠されたって事なんかなぁ?

でも、見た目はクセがありますが、中身はそんなにクセは無いから、映画好きなら老若男女を問わず受け入れられる筈。

う〜ん、わからん。

仮に、当初は敬遠されたにしても、口コミで良さが伝わりやすい部類に入る映画やと思うのですが…

う〜ん、わからん。

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むしろ、GAGAやフジテレビがあまりプロモーションに金をかけなかったからちゃうか?という気もしてきた…

う〜ん、わからん。

まさか、TBSの映画事業部or東宝がスペックホルダーを抱えていて、そいつがアーティストを上映するスクリーンから足が遠退く様なスペックを使ったのか?

…それは無いか(苦笑)

とりあえず、小難しい事を考えてもしょうがない、と開き直れる気がするタップダンスは偉大だ、という事で…

Action!

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※ユー何とかより

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