今週は、映画『カラスの親指』を観てきました。今回はその感想を。
合図で頭をかくっていうのは、この世界の伝統なんだよ…
※PC版ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
合図で頭をかくっていうのは、この世界の伝統なんだよ…
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『鍵泥棒のメソッド』でさえ『ちょっと長かったよなぁ…』と思ってしまった僕なもので、さすがに2時間40分は長過やろーと言わざるを得ないですし、
きっと原作の世界観を忠実に映像化してるんやろーけど、
もしもこれが中村義洋監督ならば、脚本面で“もうひと捻り”を加えてくるんやろーなぁ、と思ってしまったのも確か。
ジョニーAデップさんの
『何でもかんでも、台詞で説明しすぎ!!小説と映画とでは文法を変えるべきだと思う』
のツッコミはその通りなのでしょう。
台詞の言い回しを変えて多少はボヤかそうや、と思った箇所もあったし。
されど、テツ&タケのホモホモ言われるやり取りは楽しかったし、
冒頭の競馬場のやりとりから、やり過ぎなぐらい随所に後半30分のクライマックスへの伏線が張られまくっていたところは、終わった後で『してやられた』的な爽快感があった。
それと主要キャラ同士の表向きの人間関係と、お互いの腹の内が作用して生み出された微妙〜な距離感が観ていて変に心地よかった。
また、本来ならばひとつのクライマックスだった筈の、
『時限爆弾や薬物ならばまだしも盗聴機で皆そこまで緊張しなくても…』
と思ったヒグチの事務所でのやり取りでさえも薄く感じたぐらいに、
人情ものとして気合いが入っていたストーリーも、個人的には決して嫌いじゃない。
なんやかんや言うて、
『タケさん、もうお金送らなくていいからね!』
のシーンはホロリ(死語)ときたし!?
とにかく村上ショージ師匠というキャスティングそのものがクライマックスのどんでん返しの最大の煙幕になっており、
これは完全に意表をつかれたので、それだけでも満足できました。
KLYさんが書いていた通り同じ原作のある犯罪ものでも『黄金を抱いて翔べ』よりは大分良かったんじゃないでしょうか。
井筒監督も、とりあえずはボロカスに言うたとしても、親指と人差し指がくっついて云々の下りはきっと大好きやろーし(笑)
しかし悲しいかな。
迷作・長澤まさみタン主演の『群青』を配給した20世紀フォックス配給だからなのか(偏見)集客面では厳しいみたいで、世間的にほとんど話題にはならないままフェードアウトしそう。
実際、僕がワーナーマイカル宇多津で観た月曜日の18時開始の回なんて、僕を含めて二人だけで、その宇多津では昨日で上映が終了してしまったぐらい。
20世紀〜のプロモーションの仕方が下手っぽいなのを差し引いても、映画というビジネスは難しいもんやなぁ、と…
さてさて。
ここからは役者さん達について。
アベちゃんは、大根役者って訳ではないのですが、
『結局、タッパの兼ね合いであーいう演技を求められる役のオファーしか来てないんかなぁ?』
と思ってしまうぐらいに、良くも悪くもアベちゃんそのものだったのは非常に残念でしたが、
『テルマエ・ロマエ』におけるスッポンポンと同じ様にスキンヘッドが似合うのは新鮮だった。
既に何らかの手を加えているかもしれませんが(?)頭髪面が非常に厳しくなったら、ムトちゃんみたいに思いきってスキンヘッドにして各種ヅラをエンジョイしてほしいですね(笑)
ショージ師匠に関しては、標準語による演技は違和感ありまくりでしたが、あの標準語によって、
ショージ師匠の喋りに馴染みがある無しに関わらず、ただならぬ胡散臭さが出ていたのは確かやし、
前記の通り、もしテツのキャスティングをテツの秘密の最大の煙幕にする目的があったならば、それは果たしていたと思う。
でも、長編映画の準主役という大仕事のオファーはもう二度と無いかな?まぁ、そんなもんでしょ、という事で。
あとは能年玲奈ちゃんですか。
この子は良かったですねぇ。頑張ってた。雰囲気のままの声は好きですし。
次のNHKの朝ドラの主演を張るんでしょ?レプロは大事にせなあきませんで(笑)
役者さん方面で唯一引っ掛かったのは『おにぎりあたためますか』で飯食ってボヤいてばかりなのに、今作では中華料理屋のマスターだった戸次シゲ…
ではなく(笑)、貫太郎の小柳友くんかなぁ。
ブラザートムさんが可愛がってきたんやろーなぁ、としみじみしてしまう雰囲気は嫌いやないけど、もっとクセがある役者さんの方が…とは思った。
大体、原作の貫太郎とは職業も体型も違ってたみたいやし、たまたま彼の出演作は3つぐらい観てたんですけど、同じ人やって全くわからんかったし。
アベちゃん&ショージ師匠とのタッパのバランスを重視したのか、スターダストがねじ込んできたのか?
パンフレットの監督さんのインタビューによると
『そもそも貫太郎は一番キャスティングが難しい役だったんです』
との事ですが、最終的にオーディションもせず小柳くんをキャスティングしてしまった辺り(補則・能年ちゃんはオーディションで選出したらしい)からし、て監督さん&プロデューサーさんのセンスは(以下自粛)
こんな僕でも内田けんじ監督や中村義洋監督の作品の様に、
各種伏線の張り方と、そーいう伏線が張られていると知った上で見せる表情…
『私、社長の娘なんです!』
の直後のショージ師匠等、各役者さんの表情と演技は、
改めて見直さなきゃイカンよなぁ、とは思ったので、そーいう意味では良い映画だったと思いますよ。
ぶっちゃけた話、僕が今年ブログで取り上げてきた映画の中でも観ている方は少ない部類に入るやろーから書きますが、
黄色い風船の様にふわふわっとした口調ながらもこの作品を『お薦め』はしておきますよよよ。
まさに!
一石三鳥のアルバトロス作戦大成功!(誤解)
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きっと原作の世界観を忠実に映像化してるんやろーけど、
もしもこれが中村義洋監督ならば、脚本面で“もうひと捻り”を加えてくるんやろーなぁ、と思ってしまったのも確か。
ジョニーAデップさんの
『何でもかんでも、台詞で説明しすぎ!!小説と映画とでは文法を変えるべきだと思う』
のツッコミはその通りなのでしょう。
台詞の言い回しを変えて多少はボヤかそうや、と思った箇所もあったし。
されど、テツ&タケのホモホモ言われるやり取りは楽しかったし、
冒頭の競馬場のやりとりから、やり過ぎなぐらい随所に後半30分のクライマックスへの伏線が張られまくっていたところは、終わった後で『してやられた』的な爽快感があった。
それと主要キャラ同士の表向きの人間関係と、お互いの腹の内が作用して生み出された微妙〜な距離感が観ていて変に心地よかった。
また、本来ならばひとつのクライマックスだった筈の、
『時限爆弾や薬物ならばまだしも盗聴機で皆そこまで緊張しなくても…』
と思ったヒグチの事務所でのやり取りでさえも薄く感じたぐらいに、
人情ものとして気合いが入っていたストーリーも、個人的には決して嫌いじゃない。
なんやかんや言うて、
『タケさん、もうお金送らなくていいからね!』
のシーンはホロリ(死語)ときたし!?
とにかく村上ショージ師匠というキャスティングそのものがクライマックスのどんでん返しの最大の煙幕になっており、
これは完全に意表をつかれたので、それだけでも満足できました。
KLYさんが書いていた通り同じ原作のある犯罪ものでも『黄金を抱いて翔べ』よりは大分良かったんじゃないでしょうか。
井筒監督も、とりあえずはボロカスに言うたとしても、親指と人差し指がくっついて云々の下りはきっと大好きやろーし(笑)
しかし悲しいかな。
迷作・長澤まさみタン主演の『群青』を配給した20世紀フォックス配給だからなのか(偏見)集客面では厳しいみたいで、世間的にほとんど話題にはならないままフェードアウトしそう。
実際、僕がワーナーマイカル宇多津で観た月曜日の18時開始の回なんて、僕を含めて二人だけで、その宇多津では昨日で上映が終了してしまったぐらい。
20世紀〜のプロモーションの仕方が下手っぽいなのを差し引いても、映画というビジネスは難しいもんやなぁ、と…
さてさて。
ここからは役者さん達について。
アベちゃんは、大根役者って訳ではないのですが、
『結局、タッパの兼ね合いであーいう演技を求められる役のオファーしか来てないんかなぁ?』
と思ってしまうぐらいに、良くも悪くもアベちゃんそのものだったのは非常に残念でしたが、
『テルマエ・ロマエ』におけるスッポンポンと同じ様にスキンヘッドが似合うのは新鮮だった。
既に何らかの手を加えているかもしれませんが(?)頭髪面が非常に厳しくなったら、ムトちゃんみたいに思いきってスキンヘッドにして各種ヅラをエンジョイしてほしいですね(笑)
ショージ師匠に関しては、標準語による演技は違和感ありまくりでしたが、あの標準語によって、
ショージ師匠の喋りに馴染みがある無しに関わらず、ただならぬ胡散臭さが出ていたのは確かやし、
前記の通り、もしテツのキャスティングをテツの秘密の最大の煙幕にする目的があったならば、それは果たしていたと思う。
でも、長編映画の準主役という大仕事のオファーはもう二度と無いかな?まぁ、そんなもんでしょ、という事で。
あとは能年玲奈ちゃんですか。
この子は良かったですねぇ。頑張ってた。雰囲気のままの声は好きですし。
次のNHKの朝ドラの主演を張るんでしょ?レプロは大事にせなあきませんで(笑)
役者さん方面で唯一引っ掛かったのは『おにぎりあたためますか』で飯食ってボヤいてばかりなのに、今作では中華料理屋のマスターだった戸次シゲ…
ではなく(笑)、貫太郎の小柳友くんかなぁ。
ブラザートムさんが可愛がってきたんやろーなぁ、としみじみしてしまう雰囲気は嫌いやないけど、もっとクセがある役者さんの方が…とは思った。
大体、原作の貫太郎とは職業も体型も違ってたみたいやし、たまたま彼の出演作は3つぐらい観てたんですけど、同じ人やって全くわからんかったし。
アベちゃん&ショージ師匠とのタッパのバランスを重視したのか、スターダストがねじ込んできたのか?
パンフレットの監督さんのインタビューによると
『そもそも貫太郎は一番キャスティングが難しい役だったんです』
との事ですが、最終的にオーディションもせず小柳くんをキャスティングしてしまった辺り(補則・能年ちゃんはオーディションで選出したらしい)からし、て監督さん&プロデューサーさんのセンスは(以下自粛)
こんな僕でも内田けんじ監督や中村義洋監督の作品の様に、
各種伏線の張り方と、そーいう伏線が張られていると知った上で見せる表情…
『私、社長の娘なんです!』
の直後のショージ師匠等、各役者さんの表情と演技は、
改めて見直さなきゃイカンよなぁ、とは思ったので、そーいう意味では良い映画だったと思いますよ。
ぶっちゃけた話、僕が今年ブログで取り上げてきた映画の中でも観ている方は少ない部類に入るやろーから書きますが、
黄色い風船の様にふわふわっとした口調ながらもこの作品を『お薦め』はしておきますよよよ。
まさに!
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コメント
コメント一覧 (2)
案外、明石家さんまを陰から操って面白い事言わせているのも全部ショージだったりして…などと妄想してしまった。
「カラスの親指」ならぬ、「サンマの親玉」なんつってー