昨日は、映画『レ・ミゼラブル』を観てきました。今回はその感想を。

俺は生まれ変わるのだ…

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≪以下ネタバレ注意≫


当初は

『実は物凄いクオリティーが高い芸術作品なのかも知れないけど、体調が悪いと睡魔に襲われそう…』

というええ加減な理由でスルー予定でしたが、ワーナーマイカルシネマのスタンプカードが埋まったのと、昨日は体調が良かったので無料で観てきました(笑)

僕自身、これまで『嫌われ松子』とか三池監督版『愛と誠』等ミュージカルの要素を織り混ぜた映画は何本か観てきましたが、

完全に定着しているミュージカルの映画化作品は初めて観たんですよね。

そんな関係でとにかく新鮮に観られたし、役者さん達の力強い歌声にはただだた圧倒されてしまい、芸術性の高さは間違いなく突き抜けていた…

率直な感想はそんな感じですね。

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しかしながら『アーティスト』を観た後と同じ様に、

映画の新たなジャンルを発掘しながらも間違いなく最高傑作だから、満足度で今作を上回る事は無いだろう…

と思ってしまい、ジャン・バルジャンの美しい最期との相乗効果で、見終わった後に無茶苦茶切なさもあった。

まぁ、アーティストは興業面でアレだったからともかくとして、

ミュージカル物はまだこれからも沢山作られるでしょうから、僕のフライングみたいな感想なんですけどね(笑)

さっきも書きましたが、このレ・ミゼラブルの最大のポイントは役者さん達の熱唱になりますよね。

劇団四季とかのミュージカルにおいても、おそらく役者さん達はこのレ・ミゼラブルに匹敵するぐらい歌い続けてるんでしょうけど、映画ならではの独特のカメラワークっていうんですかね?

魂を込めて歌う役者さん達の表情のアップを『これでもか!』というぐらい写し続けていたのは実に潔かったと思う。

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本来ならば、24601号時代の労役のシーンや当時のフランスの風景の再現っぷりなんて相当気合いが入っていた筈なんですけど、

あのアップの連発を観てしまうと美術面は二の次っぽくなった様に見えたなぁ。

特にアン・ハサウェイの『夢破れて』の熱唱シーン!ありゃ凄かった!

歌う回数自体はヒュー・ジャックマンの方が群を抜いて多かったんですけど、出番が少ない分魂の込め度合が異常に濃かったというか。

息を引き取るジャン・バルジャンをファンテーヌが迎えに来たシーンなんて、見方によっては“出てきて当たり前”なんでしょうけどやっぱり泣けたもんなぁ。

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よって、今年のアカデミー賞の最優秀助演女優はアン・ハサウェイで鉄板やろーと思ったけど、どーなりますか。

エポニーヌがマリウスの側で息を引き取る直前の熱唱も良かったなぁ。

アレを観ている間は

『死ぬ直前なのに何であんだけ歌えるねん』

だなんてツッコミは、無粋きわまりないですよ(笑)

そうそう。

ジャン・バルジャンが天に召された後の、オーラスの民衆の歌のシーンも素晴らしかったし、

ジャベールが『もはや生きる術もない』と、自ら命を経つ前の力強い熱唱(矛盾してますね 苦笑)も心に響いたなぁ…

う〜ん、この辺は挙げていけばキリがないのでもうやめときます!?

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最後に。

僕がレ・ミゼラブルでちょっとだけ不満が残ったところを書きますと、ラッセル・クロウ演じるジャベールの扱いかなぁ。

ほら、ジャン・バルジャンとジャベールの関係って、ルパン三世と銭形のとっつぁんの関係のまんまだったじゃないですか?

ジャベールのあの最期は良かったけど、インチキ宿屋の夫婦にあれだけ時間を割くなら、

ちょっとだけでいいからジャベールの歴史を追ってほしかったなぁ、なんて思いましたね。

最後に一言。

億万長者になったら地獄で会おう…

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