先日は、濱田岳&中村親分の名コンビが送る新作映画『みなさん、さようなら』を観てきました。

今回はその感想を書いていきましょう。

目つぶし・金的蹴り百回…

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※PC版公式ホームページ

≪以下ネタバレ注意≫


―般の事情があって団地の外に出られない主人公というファンタジーの要素と、

その主人公を巡る登場人物の心境が、僕の中では相当な生々しさを感じさせてくれた上に、

長いスパンの物語ながらもビジュアルも考え方も頑ななまでに変わらない主人公と、

下手なサスペンス映画よりも怖いんちゃうか?という勢いで、残酷なまでに変わり続ける団地を巡る環境。

C翅漆栃ならではの各キャラの掘り下げ方の深さと、

中村親分らしからぬ?エロい場面のねちっこい撮り方。

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大塚寧々演じる母親・スーさんが亡くなり、散骨をしてから新たな旅立ちをする為に団地から出てから後の、

悟ちゃんの尋常でない苦悩が容易に想像できるだけに、見終わってもカタルシスは無かったものの(汗)素晴らしい作品だったと思う。

実は倉科カナ&波瑠との別れ以上のクライマックスだったかもしれない、

マス大山へのリスペクト溢れる格闘シーンへの前振りとして絶対必要だったのはよくわかるんですけど、

そうだとしても『やっぱり長かったやろ?』と思ってしまうマリア姉妹絡みのエピソードと、

原作ではもっと掘り下げられているらしい、ベンガルさんとの師弟関係があっさり目にしか描かれていなかったから、

パティシエとしての成長が伝わってこなかったのは物足りなさはありますが、

それを除けば今年観た邦画の中では『横道世之介』の次にランク付けをしてもいい完成度の高さはあったんじゃないでしょうか。

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現時点では中四国エリアではホール・ソレイユ1館のみという上映館数の少なさと、

終始悟ちゃんからの目線から描かれている上に観ていて…

だからこそ、スーさんの日記で泣けてしまった部分はかなりありますが、お世辞でも癒されたりする類のストーリーでもないから、

口コミでどーこうも期待できないのは残念なところですが、それはそれで仕方ない。代わりに僕がこの場でお薦めしておきましょう。

この映画で僕が一番印象に残った…厳密にいえば一番凄さを感じたところはですね。

集会場での同窓会こそ一度あったものの、団地から離れた登場人物・同級生達が団地には二度と戻ってこないところ(爆)

ちなみに二番目は、マスコミ目線の怖さを皮肉っていた、刺殺事件から10年後のドキュメンタリー番組。

ベタに事件当時の回想シーンを小分けにして折り込んでいくのではない、

あーいう形でまとめてネタばらしをする作り方は、油断していた分エラい怖かったなぁ…

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さて話は戻って。

小学生の同級生達がどんどん離れていくのは、過疎化していく田舎では避けては通れないところはありますが、

この団地の場合は、見事なまでに悟の前から消えた人達が戻ってこないで、外国人が増えていって…

しかも、倉科カナや波瑠みたいに悟ちゃん目線から見たら残酷なまでにクールな別れと、

永山絢斗やベンガルさんみたいな形で“人間としての弱さ”を晒して別れてしまったのとの両方を見せた上で…

それでもベンガルさんは、弱いながらもカッコ良かったともいえるけど、

とにかく悟が孤独になっていくというのは、観ていて気持ちが凄く沈んだ。

まぁ、気持ちが沈んでいたからこそ、同級生がドラマにチョイ役、しかもスイミングアイ状態で出ていたシーンは笑えましたが(笑)

また、これは確信犯なんでしょうけど、母親のヒーさんは病院での勤務中に突然倒れて亡くなった筈なのに、

悟ちゃんと倉科カナが別れてからは、悟ちゃんとスーさんがご飯を食べるシーンが無くなっていたから、余計に悟の孤独さが強調されていったもんなぁ。

120分から10分ぐらい長くなってもそんなに影響は無かった筈なんやから、

大事な人と別れる度に、スーさんから定期的に励まされて何とか立ち直って、母親のありがたさを感じて…

的なシーンを折り込んで観てるこっちが救われる様にしていってほしかったですよ(苦笑)

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ここからは役者さんについて。

濱田岳に関しては“いつもの通り”の演技だったから特にありません(笑)

どーせならあれだけトレーニングをしているシーンを流してたんやから、

実際に肉体改造をしてもらった上で、ベッドシーンやアクションシーンでは無意味?に上半身裸になってほしかったけど、

撮影期間は20日間だったそうなのでそこまでいうのは贅沢ですかね(笑)

よって、そんな濱田岳のいつも通りの存在が、倉科カナと波瑠の可愛さを際立たせていた印象が強いですね。

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倉科カナは、きっとよゐこ濱口ともあんな感じで心がわりをアピールして別れたんやろなぁ、と邪推をしてしまったし、

女性として、廃れていく団地よりも早いペースで化けていって、化け方がサマになっていた波瑠の演技は初めて観ましたが、予備知識が無かったからこそ非常に良く見えたし…

ついでに書けば、あれだけ悟の性欲を焦らす形で妖しさを見せた彼女が、トーク番組のMCとして鶴瓶師匠と共演するのもびっくりしたし(笑)

濱田岳はもちろん、この二人には改めて今後も注目していきたいですね、という事で。

変わることがいいことだって思えないなぁ…

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