一昨日は、映画『藁の楯』を観てきました。今回はその感想を書いていきましょう。

苦手な算数で、80点おめでとう…

9f8dcbbc.jpg

※PC版ホームページ

≪以下ネタバレ注意≫


平野先生と縛りやトーマスさんの解説を聞いた後には『十三人の刺客』『悪の教典』に続く三池監督が“無茶苦茶やりきった3部作!”みたいな感じで構えて観たんですけど、

邦画でここまで“無茶苦茶”という言葉が相応しい映画はそうそう観られないと思う。正に極めつけの無茶苦茶!

あくまで無茶苦茶面白かった!ではなくて、

古くは『君よ憤怒の河を渡れ』『太陽を盗んだ男』『新幹線大爆破』とかのカテゴリーに含まれる、

チョー無茶苦茶!有り得ないネタのオンパレード!それでも面白かった!

という言い方になるんですけど、とにかく面白かったですね(笑)

c2d0c001.jpg


ごく最近で言えば『悪の教典』とか『脳男』とか、あと完成度のグレードをワンランク下げたら『黄金を抱いて飛べ』もそうかな?

大概に無茶苦茶な邦画は何作か観てはきましたが、この『藁の楯』の、

前記の作品並みに無茶苦茶な上に、台湾ロケを含む西日本横断!&警察上層部が蜷川に買収されまくりな点を筆頭にして、

観ていてビビるぐらいに無責任!かつ豪快な風呂敷の広げ方と比べたら、

どーしてもこじんまりとして見えてしまうもんなぁ。三池監督の恐ろしさを思い知らされました…

さて、ここからは

『ありとあらゆる人達がどれだけ偉そうな事を言いながらも、弱味があれば最終的には間違いなく金に転ぶ』

という今作のキモであり人間の本質の部分以外はほとんどリアリティーが無かった様に思う、怒濤の勢いで“訓練されていて武器を持つ一番怖い者達”から移動中に襲撃され続けるストーリーへのツッコミを…

9e701719.jpg


いや、一つ一つ指摘し始めたらキリが無くなるから、僕からのツッコミは

『蜷川さんはそんなに金あるんやったら最初からゴルゴ13を雇っとけや!』

の一言に留めて、細かいところへのツッコミは他の方にお任せします(爆)

じゃあ僕は、この記事で何に重きを置いて書くか?

それはずばり、藤原竜也に対する不満だったりします。

藤原竜也の舞台劇の様なオーバーな演技はあれはあれで良かったと思うんですけど…

幾ら本人をクズを演じていても、クズではなく藤原竜也にしか見えなくて…

あくまで『クズ』が記号にしかなってない・クズとしてのリアリティーが足りない・ぬるかった様に思うんですよね。

せめて無精ひげぐらい生やしましょうやって。

d1d89431.jpg


冗談抜きで、あれなら山田孝之が演じていた方が強烈なインパクトがあるクズになっていたと思うし、

幼女の猟奇殺人犯としてのリアリティーを追求するのならば板尾…

もとい、染谷くんとかの方がクズとしてサマになっていた筈なんですよねぇ。

ここからは藤原竜也からちょっと離れて。

交通違反で現場から逃亡したチキンな前科一犯の稲垣ゴローちゃんを、首チョンパされてカタルシスがあるぐらいのスーパーヒールとして昇華させたり、

キノコでアレした小悪党のマジック伊藤を、鮫の眼をしたサイコキラー・ハスミンにまで昇華させた三池監督だからこそですね、

ゴローちゃんとマジックと比べたらまだクリーンな藤原竜也をヒールとしてキャスティングしたのは違和感があるんですよね。

もっとこう……やりきってほしかった。

231c5622.jpg


比較的クリーンなのに、白岩を銃撃した後に毒っ気のあるオーラを漂わせていたのは大したもんだから、ミスキャストではないんでしょうけど……ね。

そりゃ、三池さんないしは日テレないしはワーナーが、あの新聞広告をはじめとする商業的なインパクトを最重要視して藤原竜也をキャスティングしたのならば安易に否定はできませんが、

終盤はあれだけ大沢たかおに 金に転ぶ連中に

『どんなやり方も間違いだ!』

とまで言わせといて作り手のトップが思いきり金を重視しているだなんて、それはちょっと違うんちゃうか?って軽く批判をしたくなる。

あくまで、世の中そーいうもんなのかも知れませんが…

僕の不満点、以上です(笑)

d05f2e1e.jpg


ここからは藤原竜也以外の役者さんについて。

大沢たかおさんは素晴らしかったですねぇ。

ストーリーが進むに連れて口調が変わっていって、

『俺が一番お前を殺したかったんだよ!』

の絶叫をピークにするキャラにはシビれました。

蜷川への説得シーンはもう少しテンションを上げても良かったのにね。

田畑さんとエッチしまくりの高校生役だったり、

性同一性障害の上に、頭部への電気ショック治療をさせられるという説明を最後にフェードアウトさせられる役だったりと、

個人的には変なイメージしか無かった永山くんが、惜しくも早い段階で死んではしまったものの、

絵に描いた様に熱い刑事を演じていたのもなかなかサマになっていた。感心。

337bb577.jpg


松嶋さんは…

どーなんやろ?

ミタとは全く違うイメージを作りたいor竹内結子を意識し過ぎてんですかね?みたいな。残念。

優秀かつクールなSPの筈が、清丸に背中を向けてる隙をつかれて撃たれてしまうのも『オイオイ…』ってなったし…

さてさて。

終盤の大沢たかおばりのハイテンションさで書き殴っていたら長文になってしまったので、今回はこれぐらいにしときますかね。

もし清丸みたいに

『もっとやっとけば良かったかなって…』

思ったら、別の記事にする形でまた書きますかね。

死んだ人間の声に耳を傾けて下さい…

715d29ee.jpg


人気ブログランキングへ
こちらの人気ブログランキングにエントリーしております。よろしければクリックをお願いします…