レンタル映画館!

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≪以下ネタバレ注意≫


…という訳で、レンタル屋で今年のアカデミー賞の作品・脚色・編集の3部門で最優秀賞を受賞しながらも、香川県では上映が無かった『アルゴ』のDVDを借りて観ました。

今回はアルゴの感想を書いていきます。

それじゃあ映画を作ろうか…

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しょっぱなから、既に観られた他の方の感想と被りそうな事から書きますが『事実は小説より奇なり』とはよく言ったものだ、と。

非常に良くできた作品だったと思います。

できる事ならば。

バザールでのゴタゴタの代わりに、カナダ大使館の中での密室劇みたいなシーンがもうちょっと長ければ、

空港での救世主だったジョー・スタフォードら例の6人の外交官に対してもっと感情移入ができたやろーから、その点だけは不満が残りました。

でも、本編120分・未公開シーンを追加したバージョンでも130分という時間を考えたら、

トニーが独断で中止命令を拒否して作戦を決行して以降の“綱渡り”感満載のテンポの良さが狂わない、

アルゴ作戦と同様にギリギリの編集だったとも思えるので、これはこれで仕方なかったのかな…。

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ぶっちゃけた話。

実際のアルゴ作戦の詳細については調べてはいませんが、

極秘作戦だったからこそ、実際にはもっと地味だったかも知れないものをよくぞここまでドラマチックに膨らませた・脚色したものだ、と感心させられました。

終わってみればクライマックスだった、空港での革命防衛隊とのやりとりでも、

結局書類が無かったのに偽造工作がバレずに許可が出たのは

『えっ、結局行けるん?』

とは思ったけど、

特典映像の『人質救出作戦の舞台裏』を観ていたら

『西洋人よりも、財産を国外に持ち出すイラン人を警戒していた』

という証言があって、後から納得させられた部分もあるし。

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振り返ってみれば。

冒頭の大使館の襲撃シーンの迫力からして画面に引き込まれたし、

イランの現地との人の会話のほとんどに訳が付けられず、最後まで何を言っているのかわからない様にするという、

イランへの悪意があるとも受け取られかねない演出を用いていたのも凄かったよなぁ。

その演出も相乗効果になったか?

幾ら『これしかない』とわかっていながらも、アホみたいなフィクションのアルゴ作戦にGOサインが出てからは、

ノンフィクションでしか見せれないと錯覚をするぐらいの、基本地味ながらも半端でない緊張感を持続させ続けた事で、

主要キャストの誰もが血を流す事なく飛行機が国境を越えてアルコールの提供が機内アナウンスされた時に、

これ以上無いぐらいのカタルシスを観る側に与えたのは、ハリウッド発信のエンターテイメントとして素晴らしいと認めざるを得ないですね。

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あと印象に残ったのは、エンドロールの前で紹介されていた、

例の6人のモデルになった皆さんと役者さん達がメイクで似せられていたところかなぁ。

そーいうところへのこだわりも、高評価された理由のひとつなんでしょうね。満足満足。

最後に一言。

歴史は喜劇として始まり、悲劇として終わる…

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