一昨日の夜はアイパル香川で開催された、シネマ健康会・松本卓也監督の辰年制作・ドラゴンムービーの3作品の上映会に行ってきました。

今回は3作品の感想+αを書いていきましょう。

この道は、紙の様に薄っぺらで危うい道…

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※PC版シネマ健康会ホームページ

≪以下ネタバレ注意≫

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まずは3作品の総括から書いていきましょう。

僕個人としては松本監督の作品は『グラキン★クイーン』と『花子の日記』しか観ていなかったので、いざそのイメージで観てみたら、どれもなかなか“重い”短編映画でしたね。

面白いとかどーこうよりも、重い事が印象に残ったなぁ。

この日は『花子の日記』テイストの陽気なバカ映画だった『七子の妖気』が、最後だったから多少は救われましたが、順番次第では後に引きずるものがありますね(苦笑)

だってほら、狙ったのか偶然なのか…

いや、松本監督だから多分狙ってたんでしょうけど、ハードな現実を現状打破できるか・できないかが3作共通のテーマになってましたもんねぇ。

『ペーパーロード』と『マイ・ツイート・メモリー』に関しては終始暗く、じめーっとした雰囲気だったから余計にそう感じてしまった。

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だってほら、ペーパー〜は事務所から見放されていながらも、なかなか辞めれない芸人さん達がそれぞれの想いを秘めて新潟へ営業に行く話やし、

マイ・ツイート〜はSNSばっかりやってて空気の様な存在の元カレが、同棲していた彼女のマンションに居座り続ける、というのが軸になってるし、

七子〜も、七子達は常に会社で嫌な想いをしているけど辞めるに辞めれなくて…というのと、

現実逃避目的で来た温泉なのに、お気楽やけど行き場を失った妖怪達が温泉を気に入ってしまいなかなか出ていかない、という話やったもんなぁ。

最初にこの上映会の詳細が発表された時には

『折角やから男たちの馬歌 香川県粟島編も上映してくれたらええのに』

とは思いましたが、もちろん時間的な兼ね合いもあるにしても、この並びならバキュメント?は含まない方が正解だったのでしょう。

いや〜、やられました、とことで。

以下、各作品のざっくりとした感想を。

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◆ペーパーロード

パニックボックス事務所の所属タレントが皆売れていないという設定や、

新潟でのじめーっとした営業内容はエンターテイメントの世界としての華やかさが皆無で、

カメラの撮り方もあってかあたかもドキュメンタリーを観ている様なリアリティがありましたね。

ドラゴンマウンテンとユーキダイチがどちらも三十代だけあって、青春映画の要素が無かったのも良かった。

解散ライブのシーンとシンクロさせる為とはいえ、タコ糸バンジーに行くまでのやりとりが長過ぎて何となくオチが読めた点と、

西野翔の使い方は後付け感が強かった点は不満が残りましたが(特別出演だとそんなもんでしょうけど)、

お笑いの世界が舞台なのに芸人さんが笑わせるシーンがほとんどなくて、泣かせる要素も無くじめーっとしたまま終わったのは新鮮でしたね、はい。

◆マイ・ツイート・メモリー

冒頭に『関ヶ原なう』のオチを持ってきて、関ヶ原に至るまでの過程を一気に見せた疾走感は好きですが、

スマートホンを持っていないらしく、劇中のヨシオほど積極的に各SNSに参加をされていない松本監督が演じていたのは、ペーパーロードと比べてリアリティの部分でちょっとなぁ、と。

でも、松本監督が演じてなければ関ヶ原とSNS上での孤独感と悲しさはにじみ出てこなかったやろーし…難しいですね。

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◆七子の妖気

上映会帰りに松本監督とも話しましたが、妖怪でありながら見た目はあくまで人間のまんま、しかもオッサンばっかり。

人間が、妖怪なのに妖怪らしくないところを指摘したら理論的で反論、

しかも結果的に妖怪達は庭の池に追いやられても温泉水を入れてもらえたら満足してしまうという強引さとくだらなさ(笑)

そして前記のOL四人組の抱える重さと妖怪達の緩さの両立は気に入りましたね。

姫リアンズの3人もかわいく撮られてたし、

下呂温泉が舞台という事で男性陣の大半は遠慮無くケツを出す潔さも素晴らしい。

ペチャペチャさんは変に味があったし…

こーいうバカ映画は大好きです(笑)

そーいえば、松本監督は映画の次回作はヒントも話されてなかったけど、実際に3作品を立て続けに観たら、次にどんな作品を撮られるのかは楽しみになりましたね。期待してます(笑)

最後に…



ボーナストラック扱いだった松本監督と香西志帆監督との、映画の話がほとんど無かったトークコーナーの内容が、3作品よりも一番重くてリアルであまり笑えなかったのは、ここだけの話で(苦笑)

もちろんトークの詳細は、香西監督に迷惑がかかるから一切書けませんが、

松本監督や香西監督ならば、この日のトークのネタを上手い事脚色して企画書を書けば一本映画を作ってしまうんやろーなぁ、と思ってしまった。

いかんせんテーマに癖があるだけに、予算が集まるかどうかはわかりませんが(汗)

まぁ、実際に作れなくても、作れるんじゃないか?と思わせる事も、映画制作には重要なんやろなぁ、と思った次第。

松本監督。

映画よりもトークの方をオチにしてしまいすみませんでした(深々と一礼)

今回は以上でーす。