今回は『あまちゃん』第23週の本放送を観た感想を書いていきましょう。

いっそんのインパクトすげぇな…

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≪以下ネタバレ注意≫


何と言うか。

阿曽山大噴火さんが『もはや毎日が最終回』とツイートしていたのはよく言ったもので、

3・11の地震発生からから2011年の海開きまでを、6話の間に詰め込んで一気に押しきっていて。

しかも震災に関して描くところと描かないところを分けており、描くところは丁寧に描いていながらも…

後から小野寺ちゃん役の子のエピソードとか聞いたら唸らされたし…

それでも東京の人の脆さと田舎者の逞しさという形で温度差?をアピールしながら喜劇としての部分を維持していたのは、面白かったというよりも凄かったと思う。

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各人のエピソードをきれいまとめた東京編の余韻が吹き飛ばされたのはもったいなかったけど、これはもうしゃーないのかな…

具体的なアレはしんどくなるから書きませんが、描かないところについての指摘が当然の様にTwitterで盛り上がっていたのは

『これまでのこのドラマを観ていていつものテーマ曲を聴いていたら、クドカンがそーいうテーマを掘り下げる訳が無いってすぐにわかるやろ?』

と不快になりましたが、放射能がどーこうとか避難所がどーこうとかは、

園子温監督が『希望の国』の中で観る側の心にグサリと突き刺さる描き方をしているからそっちを観てね、

『希望の国』でも不満なら、いつの日か再び園子温監督がそーいう映画を撮るでしょうから、億単位で制作費を出費してあげてね、という事で。

Twitterでは黙ってましたが、そーいう考えの方は(以下略)

大体、主にクドカンが考えたのかNHK側のスタッフが考えたのかは現時点ではわかりませんが、

大津波の被害を、ちょくちょく劇中で取り上げられていたジオラマで表現するというのも、

被災者への配慮はもちろん感じられますが、被害の無い地域に住んでいたら、あのジオラマの無機質さがじわじわと心に突き刺さるものがある訳で…

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さてさて。

多分他の方と被るんでしょうけど、僕がこの週で一番印象に残ったのは、

大吉がトンネルの中で被災して北鉄の一部運行を再開させるまでの流れになりますかね。

僕が住んでいる庵治町って半島みたいな地形である事もあり、

ハナから線路が通っておらず、代わりのコトデンのバスが50分〜1時間に一回走るぐらいやから、

北三陸編から度々大吉の台詞に出てきていた、モータリゼーションやら第3セクターがどーこうについては、正直ピンと来てなかったのですが、

被災した後の大吉の表情と一連の行動、そして皆から手を振ってもらうシーンを観たら、もう泣くしかないわなぁ…

漫画『さんてつ』も読んでみたくなりましたし…

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最後にアキについて。

ハートフルと思いきりトラブったとはいえ、さかなクンと地上波でレギュラー番組を持ち、

予備校のイメージキャラになり、スタジオパークに出て、映画で主演を張り、その映画が打ち切られても仕事はあったみたいなのに、

ヒビキ一郎から『パッとしなかった』と言いきられたのは、確かにB級どまりとはいえ『どんだけハードル高いねん!?』とはなりましたが、

どれだけ東京で様々な経験をして、周りの人達を変えていく才能が研ぎ澄まされていっても、

ストーブさんをド忘れしていたり(今日放送分になりますが)影武者と落武者がごっちゃになっているアホなままなのは、面白かったというか嬉しかったというか(笑)

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これまたTwitterで沢山の人が指摘していた

『一時的に北三陸に帰省して、また東京に戻って仕事を続けるという選択肢』

がアキの中で無かったのも、ひょっとしたら春子さん以上に“やりたい放題”の人生を歩んでいるのも、

アホなまんまやから仕方ないって事なんでしょうね、みたいな。

だからこそ、アキと大人なユイとの対比とはやっぱり見入ってしまうし、

海女クラブの面々が変わらないのとは真逆のユイが、この先どう変わっていくのか?が震災以後のストーリーの軸になるとしたら納得ですね。

まぁ、ドラマ本編の残り回数にもう少し余裕があれば、アキが一時的に帰省して…というストーリーもあったのかもしれませんが…。

残りの回で、北三陸が逆回転をせず復興するところがどこまで描かれるのか?とアキが何処まであのままいるのかは、じっくり観ていこうと思います…

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