今週の月曜日には、フランス映画『タイピスト!』を観てきました。今回はその感想を書いていきます。

駆け寄って取り戻せ、君のチャンピオンを…

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※PC版ホームページ

≪以下ネタバレ注意≫

主人公・ローズが、左右一本ずつしか指を使わないのにルイがタイプライターの才能を見抜いてしまうまでの流れを筆頭に、

肝心のストーリーにブレるところこそ無かったものの、強引さが所々観られたのは

オイオイ ヽ(´o`;

とはなりましたが、縛りやトーマスさんによる『まるで往年の大映ドラマにしか見えない!』という短評を頭に入れておけば無問題!

また、競技大会に出る必要はなくても、キーボードをできるだけ早く打つ事を要求される様な仕事をされている方にとっては、

違和感ありまくりかも知れませんが、それに我慢ができれば無問題!

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ローズとルイの関係が、上司と部下から男と女に変化していき、

一旦別れてラストシーンでは大観衆の前で抱きしめあうまでの過程と台詞のやりとりを、

観ていて恥ずかしくなるぐらいの直球勝負で描いた作品なんてしばらく縁が無かったし、

ルイとローズの二人きりの会話以外はそれなりに洒落た台詞もあったりしたのは、かえって新鮮だったなぁ。

1950年代のフランス文化なんて知識がある訳無いのに『3丁目の夕日』的な懐かしさにも浸れたし…

うん、楽しかった(笑)

タイピストとして成長をしたら、秘書としてもドジをしなくなったり、

腱鞘炎になったり視力が落ちたりとかの、身体面での影響が無かったところは、

スポ魂物…とまでは行かなくても、女性の成長物語としては説得力に欠ける気はしましたが、それでも。

田舎出身のヒロイン・ローズの健気な可愛らしさは観ていて飽きなかった事も加味したら、

古の大映テレビのドラマにハマっていた方は是非観ておいた方がいいと思います(笑)

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思い返してみるに…

この『タイピスト!』のポイントは、世間的には全く馴染みが無いタイプライターの早打ち大会をテーマにした事に尽きるんやろなぁ。

タイプライターの早打ちなんて、本来ならば文章の意味なんてお構い無しでとにかく早く打つ事だけを追求するものだから、

カタカタやかましくて本来ならば味もそっけもないからこそ、

話を盛り上げる為にローズのスポ魂漫画テイスト全開の特訓シリーズがガンガンに付け加えられたんでしょうけど、フランス代表になるまではですね。

これって実はレジス・ロワンサル監督が各種特訓シリーズと、

ルイがドジでノロマな亀だったローズを怒らせて、闘争心にかわいらしく火が点くシーンをやりたかったから、敢えてタイプライターをテーマにしたんとちゃうか?

と逆説的に考えてしまうぐらいに、5色のマニキュアをはじめとするアナログな特訓内容が作品の雰囲気にマッチしていたのは良かったなぁ。

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フランス代表になったらなったで、世界大会に挑むにあたってタイプライターの性能面での限界がどーこうの流れも、

当時のタイプライター事情なんか知る訳無いし、劇中にその辺の補則説明は無かったのは、リアリティを感じてしまいシミジミしてしまった(笑)

まぁ、性能面で進化したらしたで、ゲスさを感じるぐらいにピンクピンクしたローズオリジナルのタイプライターになってしまう辺りは、

クライマックスの世界大会の決勝戦で古いタイプライターを使うまでの伏線としては、あまり好きでは無いので

『クライマックスへの盛り上げ方としてはやっぱりどーなんかなぁ?』

とは思いましたが、楽屋でルイと再会してからの

ローズ『最後のアドバイスを』

ルイ『叩き潰せ!』

という、これまた直球勝負なやりとりを経た上でのあのオチは好きだから許しましょう、みたいな感じです。

あと個人的に印象に残ったのは、男優さんのビジュアルが1950年代のフランスという時代背景を加えても軒並み微妙だったところ(爆)

ベタな直球勝負感満載だったこの映画で、タイプライター大会優勝を目指すという設定に継ぐ、なかなか良い変化球だったと思う。

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ルイに関してはロマン・デュリスが演じたからこそ、机の上に手のひらを置いて、指の間をナイフを…の場面であれだけ笑えたんやろーし、

ジャビー社のでっかいアンちゃんなんて、キャスティングで無茶やり過ぎやろー、みたいな。

これは、ローズ役のデボラ・フランソワの可愛らしさを際立たせる為の確信犯なのか、

縛りやトーマスさんが言うところの

『女性の社会進出が激しく男がやりこめられてた時代だから、しょっぱい顔の役者を起用してたのかも?』

的狙いがあったのかはわかりませんが、昔の大映テレビの世界もこんな感じやったのかなぁ?とか考えてしまいましたね。

それでは今回はこんな感じ終わらせていただきます。

君こそ僕の幸せ、愛してる…

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