一昨日は劇場版『SPEC 〜結(close)〜 漸ノ篇 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿』を観てきましたので、今回はその感想を書いていきましょう。
寝るなっちょ…
※公式ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
寝るなっちょ…
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≪以下ネタバレ注意≫
いやですねぇ。
翔の良さをかき消していた天を観た時点で心の準備はできてましたが、それでも漸ノ編(以降 ノ編 は略)はしょーもなかったっすね。
見終わった直後は当麻やないけど
『一生で一番機嫌が悪いんだよ!』
レベルの不快感満載でした。
何と言いますか。
ゴリさんが死んだ後の霊安室のシーンで終わり、スタッフロールを一切流さず(パンフレットにも全スタッフの記載が無かったし 汗)爻ノ編予告→まさかの終了となった辺りからして、
SPEC結は漸だけではなく、爻のワンセットで評価をするべきなのかも知れませんが…
それでも、漸のみで決め打ちをするならば…
『ただでさえ上映時間が96分間しかないのに回想シーンばっかりならば、テレビの2時間スペシャルドラマで十分やんけ!
ゴリさんが死ぬ事をクライマックスにするならば、ゴリさんをもっとしっかり描かんかい!』
と言わざるを得ない。
ゴリさんが軸になるシーンがもうちょっとあってくれれば、
卑弥呼も含めたSPECホルダー達が攻撃的になればなるほどに、
病み上がりの瀬文の存在意義が天以上に微妙になっていた事態もまだ許せたのに。
いや待てよ…
話の流れ的に卑弥呼の中身がゴリさんという可能性も無くは無いから、
爻を見終わったらゴリさんに対しても不快感を抱くかも知れないなぁ…
ゴリさんがどうあれ、今作は私的・2013年のワースト映画の有力候補ですね。
ちなみに他の候補はAKB48のドキュメントとエリジウムだったりします。
しっかしなぁ。
僕が知る範囲では実写版『20世紀少年』シリーズの3作目が筆頭になりますし、他にも“やらかした”前科が複数ある堤さんが監督じゃなければ、
『あー、この監督さんまだ若いのにボケてきたんやね〜』
と高い確率で同情されていそうな完成度だったと思いますよ。
そーいう意味では。
何回もやらかしているが故に、ボケたと思われないポジションにいる堤さんはクリエイターとしては得ですよね…みたいな感じ。
推測をするに。
制作サイドには結が2部作になった段階で
『漸はあくまで爻への前振りにしか過ぎない』
という割り切りがあったんやとは思いますし、
もし爻の編が今回のしょーもなさを払拭するぐらいの、シリーズ完結に相応しいダイナミズムのある風呂敷の畳み方をしてくれれば、
このしょーもなささえも一概に否定はできなくなりますが、正直相当厳しいんとちゃうかなぁ…?
ここからは、僕が漸で一番不快だった点を書きますとですね。
話のスケール・風呂敷が天よりも更に広げられて世界規模になり、
前記のゴリさんをはじめとして、エンケンさん演じる当麻の父親の親友とおばあさまが犬死の如くあっさりと殺されてしまい、
当麻は当麻で自らのSPECに溺れる・ないしはダークサイドに乗っ取られそうになるという、
零や天よりも数段重いストーリー展開になっているのに、細かいギャグが出るテンポは変わらなかったところ。
警察病院の病室でのやりとりなんかは、医師役がまさかの渡辺いっけいさんだったりした事で、
あまりにもくだらなさ過ぎて少し笑ってしまいましたが、それはあくまで序章のシーンだったから許せた訳で…
CBC餃子ロボットしかり、キル・ビルのおねーちゃんの言い間違しかり、大人モードのジュンのしゃっくりしかり。
あんなしつこかったら、仮に面白いギャグだったとしてもダメでしょう。
とにかくやり過ぎは良くないですよね。
ギャグ以外にしても、ジュンが『ふしぎなメルモ』ばりに高速で大人から子供に変わるシーンが頻繁に描かれるのも、AKBファン向けに大島さんをアピールしたい以外に大した意味が見えず、壮大なCGの無駄遣いに見えた。
よって、随所で
『あーもう、うっとうしいんじゃ!』
となりましたよ。えぇ。
それに、ハワイには行かなかったゴリさんが撃たれて以降は折角シリアス一辺倒の流れになっていたのに、
ヨシカワじゃねぇ、キッカワだ!が人肌ぐらいの温度のお湯をかけられながらマッサージをされたら、ミイラ状態から生き返った!
だなんて、シリアスな雰囲気をぶち壊しもええところでしょう。
産休に入った香椎さん演じる じぇじぇじぇのナントカなんかも時間の都合であれぐらいあっさり消されていなければ、
シリアスな中のギャグ要素はキッカワの復活だけでええんじゃ!とブチ切れそうになるぐらいムカつきましたし。
ほんでもって。
シリアスな部分にしても、SPECホルダーだけを殺す(普通の人間も死ぬのかも知れないが)事ができるウイルスって何やねんそれ?みたいな感じ。
爻でも、多分何故SPECホルダーだけ殺せるのか?という説明は無いでしょう。
そもそもですね。
SPECホルダーは、何らかのきっかけで人間の脳の普段は眠っている一部分が覚醒する事で超人的な能力を持ってしまい…というアレだったじゃないですか?
それが、普通の人間には効かないのにSPECホルダーだけ死ぬウイルスが出てくるとか、
挙げ句の果てには、ゴリさんやおばあさまの死体に乗り移っていた実体を持たずビジュアルがオールCG処理されていたSPECホルダーが出てくるだなんて、
あまりにも安易に『SPECホルダー=化け物』にし過ぎていて、天での山場のひとつだった
瀬文『SPECは私欲の産物だ』
当麻『化け物扱いかよ!』
の本来ならば重い筈のやりとりすら自ら否定してるじゃないですか?
もう『アホかっちゅうの!』状態ですよ。
最後に。
数少ない漸の良かったところについて書きますと…
戸田さんと加瀬さんによる当麻&瀬文のやりとりのノリが一応健在だったところに尽きる…かなぁ。ホンマ、それだけだったかも知れない(苦笑)
早く、SPECとは別のきちんとした映画を観て、今回の憂さ晴らしをしたいですね。
ダメモトが奇跡をうんだのだ…
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翔の良さをかき消していた天を観た時点で心の準備はできてましたが、それでも漸ノ編(以降 ノ編 は略)はしょーもなかったっすね。
見終わった直後は当麻やないけど
『一生で一番機嫌が悪いんだよ!』
レベルの不快感満載でした。
何と言いますか。
ゴリさんが死んだ後の霊安室のシーンで終わり、スタッフロールを一切流さず(パンフレットにも全スタッフの記載が無かったし 汗)爻ノ編予告→まさかの終了となった辺りからして、
SPEC結は漸だけではなく、爻のワンセットで評価をするべきなのかも知れませんが…
それでも、漸のみで決め打ちをするならば…
『ただでさえ上映時間が96分間しかないのに回想シーンばっかりならば、テレビの2時間スペシャルドラマで十分やんけ!
ゴリさんが死ぬ事をクライマックスにするならば、ゴリさんをもっとしっかり描かんかい!』
と言わざるを得ない。
ゴリさんが軸になるシーンがもうちょっとあってくれれば、
卑弥呼も含めたSPECホルダー達が攻撃的になればなるほどに、
病み上がりの瀬文の存在意義が天以上に微妙になっていた事態もまだ許せたのに。
いや待てよ…
話の流れ的に卑弥呼の中身がゴリさんという可能性も無くは無いから、
爻を見終わったらゴリさんに対しても不快感を抱くかも知れないなぁ…
ゴリさんがどうあれ、今作は私的・2013年のワースト映画の有力候補ですね。
ちなみに他の候補はAKB48のドキュメントとエリジウムだったりします。
しっかしなぁ。
僕が知る範囲では実写版『20世紀少年』シリーズの3作目が筆頭になりますし、他にも“やらかした”前科が複数ある堤さんが監督じゃなければ、
『あー、この監督さんまだ若いのにボケてきたんやね〜』
と高い確率で同情されていそうな完成度だったと思いますよ。
そーいう意味では。
何回もやらかしているが故に、ボケたと思われないポジションにいる堤さんはクリエイターとしては得ですよね…みたいな感じ。
推測をするに。
制作サイドには結が2部作になった段階で
『漸はあくまで爻への前振りにしか過ぎない』
という割り切りがあったんやとは思いますし、
もし爻の編が今回のしょーもなさを払拭するぐらいの、シリーズ完結に相応しいダイナミズムのある風呂敷の畳み方をしてくれれば、
このしょーもなささえも一概に否定はできなくなりますが、正直相当厳しいんとちゃうかなぁ…?
ここからは、僕が漸で一番不快だった点を書きますとですね。
話のスケール・風呂敷が天よりも更に広げられて世界規模になり、
前記のゴリさんをはじめとして、エンケンさん演じる当麻の父親の親友とおばあさまが犬死の如くあっさりと殺されてしまい、
当麻は当麻で自らのSPECに溺れる・ないしはダークサイドに乗っ取られそうになるという、
零や天よりも数段重いストーリー展開になっているのに、細かいギャグが出るテンポは変わらなかったところ。
警察病院の病室でのやりとりなんかは、医師役がまさかの渡辺いっけいさんだったりした事で、
あまりにもくだらなさ過ぎて少し笑ってしまいましたが、それはあくまで序章のシーンだったから許せた訳で…
CBC餃子ロボットしかり、キル・ビルのおねーちゃんの言い間違しかり、大人モードのジュンのしゃっくりしかり。
あんなしつこかったら、仮に面白いギャグだったとしてもダメでしょう。
とにかくやり過ぎは良くないですよね。
ギャグ以外にしても、ジュンが『ふしぎなメルモ』ばりに高速で大人から子供に変わるシーンが頻繁に描かれるのも、AKBファン向けに大島さんをアピールしたい以外に大した意味が見えず、壮大なCGの無駄遣いに見えた。
よって、随所で
『あーもう、うっとうしいんじゃ!』
となりましたよ。えぇ。
それに、ハワイには行かなかったゴリさんが撃たれて以降は折角シリアス一辺倒の流れになっていたのに、
ヨシカワじゃねぇ、キッカワだ!が人肌ぐらいの温度のお湯をかけられながらマッサージをされたら、ミイラ状態から生き返った!
だなんて、シリアスな雰囲気をぶち壊しもええところでしょう。
産休に入った香椎さん演じる じぇじぇじぇのナントカなんかも時間の都合であれぐらいあっさり消されていなければ、
シリアスな中のギャグ要素はキッカワの復活だけでええんじゃ!とブチ切れそうになるぐらいムカつきましたし。
ほんでもって。
シリアスな部分にしても、SPECホルダーだけを殺す(普通の人間も死ぬのかも知れないが)事ができるウイルスって何やねんそれ?みたいな感じ。
爻でも、多分何故SPECホルダーだけ殺せるのか?という説明は無いでしょう。
そもそもですね。
SPECホルダーは、何らかのきっかけで人間の脳の普段は眠っている一部分が覚醒する事で超人的な能力を持ってしまい…というアレだったじゃないですか?
それが、普通の人間には効かないのにSPECホルダーだけ死ぬウイルスが出てくるとか、
挙げ句の果てには、ゴリさんやおばあさまの死体に乗り移っていた実体を持たずビジュアルがオールCG処理されていたSPECホルダーが出てくるだなんて、
あまりにも安易に『SPECホルダー=化け物』にし過ぎていて、天での山場のひとつだった
瀬文『SPECは私欲の産物だ』
当麻『化け物扱いかよ!』
の本来ならば重い筈のやりとりすら自ら否定してるじゃないですか?
もう『アホかっちゅうの!』状態ですよ。
最後に。
数少ない漸の良かったところについて書きますと…
戸田さんと加瀬さんによる当麻&瀬文のやりとりのノリが一応健在だったところに尽きる…かなぁ。ホンマ、それだけだったかも知れない(苦笑)
早く、SPECとは別のきちんとした映画を観て、今回の憂さ晴らしをしたいですね。
ダメモトが奇跡をうんだのだ…
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