一昨日は、映画『偉大なる、しゅららぼん』を観てきましたので、今回はその感想を書いていきます。
それ、スタン・ハンセン?日の出だからサンライズかよ…
※PC版ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
それ、スタン・ハンセン?日の出だからサンライズかよ…
※PC版ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
※こねたみっくす『偉大なる、しゅららぼん』
※縛りやトーマスの斜陽産業 琵琶湖に沈めるぞ!『偉大なる、しゅららぼん』
身も蓋も無い事が書かれていた前記の2つのブログ記事を読んで、
僕なりに『かつての怪作、されど快作・鴨川ホルモーほど期待したら無茶苦茶後悔する』という判断をして、
あらかじめハードルをかなり低めにして観たんですけどね〜これがねぇ〜どうしようもなくてね〜という感じで、
濱田岳の主演作同士で比べるならば『みなさん、さようなら』の方がよっぽど何倍もよくできていたと言い切れる。残念。
万城目先生の作品らしく、関西を舞台に奇想天外なストーリーに『これでもか!』という勢いで奇想天外な要素を畳み掛けていくのは全然OKなんですけど、
例えば濱田岳&岡田将生&渡辺大が高校生役というだけで十分シュールなのに、奇想天外な部分を説得力を持たせようとする努力も工夫もしていなかった印象が強い。
全体的にバカ映画ならではの勢いも突き抜け方も無かったから、奇想天外なのにカタルシスが無くて心地悪かった。
逆に『鴨川ホルモー』なんかは、俳優さんのテンションを含めその突き抜け方が全てだったかも知れない分余計に…ね。
また『プリンセス・トヨトミ』は綾瀬はるかの胸の揺れ方以外大して突き抜けていなかったけど、
己の使命がどーこうだの家族愛がどーこうだのといった要素で、突き抜けていないのを(悪く言えば)ごまかそうとしていたけど、
今作に関しては家族がテーマにはなっていたけど家族同士の対立関係は面倒臭いばかりで、
女優さんのビジュアルでごまかそう的な努力もしていなかった様に感じたし。
こんな風にしてしまった監督は一体誰やねん!?って思ってパンフレットで調べたら、水落監督の紹介文では、
1975年生まれ 新潟県出身の次に、思いきりCMディレクターと書かれているし、脚本の方もどーやら映画の脚本は初めてだったみたいで、変に納得。
キャスティングだけは特に問題なかったのでプロデューサーさんはそれ以外の部分をもうちょっと…いや、ちょっとやないな。
もっともっともっと何とかしてほしかったですね…てか、もう遅いわ(苦笑)
ここからはストーリーについて。
でっかい琵琶湖の周辺を舞台にしていながらも相当スケールが小さい話で、それはそれで有りだったかもしれないけど、
キモになるべき日の出家と棗家の持つ“力”の表現の仕方までスケールが小さいままだったのは、ずっと違和感があった。
そりゃ、琵琶湖がモーゼの十戒みたいになるシーンなんかは作り手の気合が入っていたんでしょうけど、どちらかといえばそれはどーでもいい場面だったし…
ほら、クルーザーで島まで行くシーンが先にあったから説得力が無かったですよね。
一応クライマックスだった筈の、淡十郎が例の水を飲んで龍を相手に“力”を披露するアレにしても、
てっきり『ホビット』シリーズみたいに映画館のスクリーンを埋め尽くすぐらいにバカでかい龍が出てくるかと思ったら、結局姿を見せないまま。
“力”絡みの表現がどれもこれもチープだったならば逆にギャグとして成立していたのか?とか考えたものの、
道場で涼介が修行の成果を見せてアヒルちゃんが天井を突き抜けた場面だったり、校長先生が“力”で濤子さんを止める場面は変に念入りに作られていたから意味不明に思ったり…
とにかく“力”に関してはビジュアル的にもっと派手にやってほしかったですね。
ついでに書けば、仮にその表現の仕方がセコいのは一万歩譲って有りだとしても、
その代わりが両家の人間だけがキカイダーにおけるギルの笛ばりに不快な音が聞こえる…
という設定だった上にその不快な音が、当然オブラートがかけられていたとはいえ映画館の中に鳴り響いて観客もちょっと不快になったのに加えて、
エンドロールの後に『龍のゲップとオナラの音だった』って しゅららぼんの題名の種明かしをされても、そんなん知るか!って思った。
それに、城の敷地内はともかくそれ以外の琵琶湖周辺のロケ地においてそこまで美しさをアピールできていいのもだめ押しでダメだったし…
源治郎さんが記憶を消されていた60年間ばりにこの映画を観た時間は無駄にしたかも知れない。
濱田岳も岡田将生もフカキョンも貫地谷しほりも、脚本を読めばある程度察しはつくやろーから、
今後はしがらみがあってもこーいう出演オファーはやんわりと断ってくれ、と思った。
あーもう、本当すっきりしねぇなぁ。以上!
こちらの人気ブログランキングにエントリーしております。よろしければクリックをお願いします…
※縛りやトーマスの斜陽産業 琵琶湖に沈めるぞ!『偉大なる、しゅららぼん』
身も蓋も無い事が書かれていた前記の2つのブログ記事を読んで、
僕なりに『かつての怪作、されど快作・鴨川ホルモーほど期待したら無茶苦茶後悔する』という判断をして、
あらかじめハードルをかなり低めにして観たんですけどね〜これがねぇ〜どうしようもなくてね〜という感じで、
濱田岳の主演作同士で比べるならば『みなさん、さようなら』の方がよっぽど何倍もよくできていたと言い切れる。残念。
万城目先生の作品らしく、関西を舞台に奇想天外なストーリーに『これでもか!』という勢いで奇想天外な要素を畳み掛けていくのは全然OKなんですけど、
例えば濱田岳&岡田将生&渡辺大が高校生役というだけで十分シュールなのに、奇想天外な部分を説得力を持たせようとする努力も工夫もしていなかった印象が強い。
全体的にバカ映画ならではの勢いも突き抜け方も無かったから、奇想天外なのにカタルシスが無くて心地悪かった。
逆に『鴨川ホルモー』なんかは、俳優さんのテンションを含めその突き抜け方が全てだったかも知れない分余計に…ね。
また『プリンセス・トヨトミ』は綾瀬はるかの胸の揺れ方以外大して突き抜けていなかったけど、
己の使命がどーこうだの家族愛がどーこうだのといった要素で、突き抜けていないのを(悪く言えば)ごまかそうとしていたけど、
今作に関しては家族がテーマにはなっていたけど家族同士の対立関係は面倒臭いばかりで、
女優さんのビジュアルでごまかそう的な努力もしていなかった様に感じたし。
こんな風にしてしまった監督は一体誰やねん!?って思ってパンフレットで調べたら、水落監督の紹介文では、
1975年生まれ 新潟県出身の次に、思いきりCMディレクターと書かれているし、脚本の方もどーやら映画の脚本は初めてだったみたいで、変に納得。
キャスティングだけは特に問題なかったのでプロデューサーさんはそれ以外の部分をもうちょっと…いや、ちょっとやないな。
もっともっともっと何とかしてほしかったですね…てか、もう遅いわ(苦笑)
ここからはストーリーについて。
でっかい琵琶湖の周辺を舞台にしていながらも相当スケールが小さい話で、それはそれで有りだったかもしれないけど、
キモになるべき日の出家と棗家の持つ“力”の表現の仕方までスケールが小さいままだったのは、ずっと違和感があった。
そりゃ、琵琶湖がモーゼの十戒みたいになるシーンなんかは作り手の気合が入っていたんでしょうけど、どちらかといえばそれはどーでもいい場面だったし…
ほら、クルーザーで島まで行くシーンが先にあったから説得力が無かったですよね。
一応クライマックスだった筈の、淡十郎が例の水を飲んで龍を相手に“力”を披露するアレにしても、
てっきり『ホビット』シリーズみたいに映画館のスクリーンを埋め尽くすぐらいにバカでかい龍が出てくるかと思ったら、結局姿を見せないまま。
“力”絡みの表現がどれもこれもチープだったならば逆にギャグとして成立していたのか?とか考えたものの、
道場で涼介が修行の成果を見せてアヒルちゃんが天井を突き抜けた場面だったり、校長先生が“力”で濤子さんを止める場面は変に念入りに作られていたから意味不明に思ったり…
とにかく“力”に関してはビジュアル的にもっと派手にやってほしかったですね。
ついでに書けば、仮にその表現の仕方がセコいのは一万歩譲って有りだとしても、
その代わりが両家の人間だけがキカイダーにおけるギルの笛ばりに不快な音が聞こえる…
という設定だった上にその不快な音が、当然オブラートがかけられていたとはいえ映画館の中に鳴り響いて観客もちょっと不快になったのに加えて、
エンドロールの後に『龍のゲップとオナラの音だった』って しゅららぼんの題名の種明かしをされても、そんなん知るか!って思った。
それに、城の敷地内はともかくそれ以外の琵琶湖周辺のロケ地においてそこまで美しさをアピールできていいのもだめ押しでダメだったし…
源治郎さんが記憶を消されていた60年間ばりにこの映画を観た時間は無駄にしたかも知れない。
濱田岳も岡田将生もフカキョンも貫地谷しほりも、脚本を読めばある程度察しはつくやろーから、
今後はしがらみがあってもこーいう出演オファーはやんわりと断ってくれ、と思った。
あーもう、本当すっきりしねぇなぁ。以上!
こちらの人気ブログランキングにエントリーしております。よろしければクリックをお願いします…
コメント
コメント一覧 (2)
まぁどちらも独特なものですから、一見さんには難しかったのかも。
中村義洋監督だったらもっと納得のいく作品に仕上げていたかも知れませんネーーー。
ワッチは観に行くの止めましたっ!