先日は品川ヒロシ監督の映画『サンブンノイチ』を観てきました。今回はその感想を書いていきましょう。

アクシデントを利用しろ…

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≪以下ネタバレ注意≫


エンターテイメントとして面白かった事は面白かった。それは間違いない。

『銀行強盗で手にした金の分け前をどうするかの、3人での言い争い』のメインテーマはわかりやすかった割に、

終盤にはマリアもハマショーも渋柿をも騙したどんでん返しの内容が複雑で強引ながらも強烈だったから、爽快感もあった。

大半の登場人物のキャスティングも演技も良かったし、

キモになるべき会話劇としての台詞のやりとりも、使われ方がクドいフレーズは複数ありましたが、しっかりとしていた部類だとは思う。

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しかし…

言い争いの途中に織り込まれていた、犯行計画のスタートから犯行直前の車内での最終打ち合わせに至るまでの回想シーンに、時間を取り過ぎてたよなぁ。

しかも、ハニーバニーのシーン・回想シーンを問わずカイジ+キサラギ+タラちゃん(タランティーノ)+吉本クリエイティブエージェンシー、といった感じで肉付けをし過ぎ&詰め込み過ぎていて、ゴチャゴチャしていた印象。

その割には、主要登場人物は誰も死なないという伏線の張り方は甘く見えたし、ラストのハマショーの説教シーンは正論ながらも無駄に長かったよなぁ。

変な話、あれだけいろんな肉付けをされていながら中弛みも無くよう120分間で収めれたなぁ、と感心した部分はあるんですけど…ねぇ。

よって、途中からは

『品川監督が更に経験を積めば原作をそこまで忠実に再現せず、この辺りの描写はカットするか短くしてるんやろーなぁ』

と考えてしまう様なシーンの連続だった様な気がする。

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例えば、海原ともこさんによる『ヤッチマイナ!』からのコジ大暴れの乱闘シーンなり、

藤原竜也がエイチさんに思いきり掘られるシーンなり、

トイレで盗撮カメラを見つけて以降のやりとりなんかはその筆頭だったでしょ?

そーいう意味で結論を書けば、品川監督も木下さんも映画があまりにも好き過ぎた上に予算もそれなりにあったから、

『俺はこれだけ映画が好きなんだ!』

と、映画マニアにもそうでも無い方にもしっかりと伝えるべく練りに練ろうとし過ぎてやり過ぎて、傑作になり損ねた感じ。

うーん、惜しかったですね。

もっとも『漫才ギャング』の時なんかは、題名に漫才という単語が入っていながらもクライマックスは思いきり喧嘩のシーンだったもんで『何やそれ!?』状態になってしまったので、

今回はそーいうスカされ方はなかったから、品川監督は成長してるとは思いますが…

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ここからは、詰め込み過ぎ!の部分を別格にした上で個人的に今作で非常に残念だった事を書きますと、

それは中島美嘉のキャスティング。

言うまでもなく本職は歌手やし、いかにもマグロみたいな雰囲気を出し続けていたから演技は大した事なかったですよね?

少なくとも、今回の銀行強盗の計画を持ちかける程頭が良かったり したたかには見えなかったのは致命傷だったし、

テレビドラマならまだしも、映画で藤原竜也やスカイハイ窪塚と共演させれるレベルではなかった気がする。

パンフレットでの品川監督と原作を書いた木下さんの対談を読むと、品川監督自ら

『キャライメージは原作とは違う』

と言ってる辺り、オーディションをした訳ではなく各方面のしがらみ有りきっぽいですがアレは勘弁してほしかったなぁ。

チョイ役の配役では吉本とのしがらみ全開なのは三百歩譲って

『吉本だからしゃーないかなぁ…』

と割りきれるのですが…

そうそう。スカイハイ窪塚が出演していながら、スカイハイ窪塚ではなく中島美嘉がスカイハイ(という名の走り幅跳び)をしていて、変に時間をとっていて映像も気合いが入っていたのも意味不明やったなぁ…

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逆に良かったのは、3人による会話劇のシーン。3人のリアルな生きざまとリンクしている様に錯覚してしまう(リンクしているかは知らんが)クズっぷりは良かった。

前記のキサラギみたいに主要キャスト全員光が当てられるのではなく、あくまで藤原竜也という大黒柱有りきの世界でしたが、

当初シュウに関しては、予告編を見る限り

『実写版カイジに出ていたから藤原竜也な訳で、実質的には山田孝之でも特に問題は無いキャラクターなんとちゃうのん?』

と思ってましたが、山田孝之では見ていてあまり笑えないであろう台詞が複数あったもんなぁ。さすがですね。

あっ、スカイハイ窪塚とピーターさんによる、ある意味イカれた2人の共演は、個人的にはツボにはまった。

今作の続編、または品川監督&木下さんのタッグが実現するかはわかりませんが、もし実現すれば定番・名物にするだけの価値はあると思うので、NEXTに期待しています(笑)

それでは今回はこんな感じで終わりましょう。

最後は気持ちで飛ぶ距離が決まる…

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