先日は、映画『WOOD JOB!(ウッジョブ) 〜神去なあなあ日常〜』を観てきましたのて、その感想を書いていきましょう。
ヒル ヒル ヒル ヒル ヒル…
※PC版ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
ヒル ヒル ヒル ヒル ヒル…
※PC版ホームページ
≪以下ネタバレ注意≫
都会育ちのチャランポランな18歳(パンフレットより)と一言で片付けるには無理があるぐらい、絶妙なまでに掴み所が無い様々な表情というか顔芸を見せていた染谷くんと、
マジック伊藤&長澤まさみタンとのふわっとした距離感をキープしたままの心地よい演技合戦を筆頭にして、
明るく楽しく心がほっこりと暖まる青春映画で、それだけでも十分満足できるのですが、冷静に思い返していくに。
序盤に出てきたアイテムや出来事が実は終盤に一個ずつ回収されていく伏線だった事がわかっていき感心させられたり…
まさみタンが、染谷くんの見送りのシーンで手ぬぐいを使うのは完全に不意をつかれたもんなぁ…
また、デジタルカメラではなく敢えてフィルムで撮影されたという三重県の山間部の風景が、
木村大作大先生が観ても多分あまり文句を言わないであろうぐらいに美しくて神々しかったり、
三浦さんの原作からしてそうなんでしょうけど、林業に対するリスペクトを全編を通して出していながらも、
一応クライマックスだった筈の“祭り”はどう好意的に観ても“奇祭”として描かれていて
『ちょっとバカにしとるやろ?(苦笑)』
と言いたくなるぐらいに緩急の付け方が巧みだったりと、
矢口監督の作品らしく各所で相当練り込まれている事がわかっていき、更に満足させられた。
近年矢口監督の作品をアレしてきたフジテレビではなくTBSがバックアップしている影響でプロモーションが不足していたのか?残念ながら観客動員はあまり良くないらしく、
しかも僕が観た昼間の回では大半の方がエンドロールの途中で席を経ち、
まさみタンが表紙の林業研修のパンフレットの表紙でさえ、後に就職した染谷くんが表紙になっているというラストカットの伏線だったのを知らずに帰っていった光景を目の当たりにして、
『折角の傑作なのにこの現状は勿体無いなぁ〜、何とかヒットしてほしいなぁ〜』
という思いを込めて、WOOD JOB!は2014年の映画の暫定ベスト1位だ!と言い切っておきましょう。
そんなWOOD JOB!で良かったところは既に書いているから、ここからはちょっと引っ掛かった点を挙げていきましょう。
それは中村林業のメンバー以外の神去村の面々の描き方かなぁ。正直『んんんっ?』となった。
東北出身のクドカンがアレした『あまちゃん』における、はれ物扱いや噂話大好きの北三陸の皆さんの描かれ方が生々しかったから余計にそう見えた自覚はありますが、
今作の神去村の田舎者の皆さんは、いかにも都会もん目線から観た田舎者、みたいな感じでそこは違和感があった。
具体的に書けば、山の中だから夜になったら娯楽が何も無くてどーこうみたいな説明が無くて、
夜になっても食事や入浴のシーンほとんど無いままあっという間に朝になり、マジック伊藤がローキックで枕を蹴る!というのは、
主人公が未成年の設定だから酒を飲ませるのは無理があるという点は割り引く必要はありますが、それでも物足りなかった。
ほら、あれぐらい田舎で娯楽もないと、極端な話南極料理人みたいに大袈裟なまでに『食事こそが最高の楽しみ!』に見せる手もあったでしょうに。
かといって、幾らフィクションでも夜這いのシーンを描くには無理があるのもわかるし、
お年寄りと若者との会話(青空麻雀はあまりやらんやろーけど 笑)や祭りの前の寄り合いの風景はどの田舎も大体あんな感じやとは思うし、
ニューヨークの女と浮気をするぐらいに性欲絶倫なマジック伊藤みたいなアンちゃんが居るかどうかまではさすがにわからんけども…ねぇ(笑)
とりあえず、南大東島(旅立ちの島唄の舞台)や神去村ほど田舎ではないものの、北三陸よりは田舎っぽい庵治町に長年住む僕が、観ていて引っ掛かったのはそんな感じですかね。
田舎者云々は抜きにして、祭りの真っ最中に実家からハンバーグの問い合わせの電話がかかってきて…の下りは、もうちょっと何とかならんかったんかなぁ、とはなりましたけどね。
逆に、まさみタンが軽トラの中で田舎者の意地を染谷くんにタンカを切ったシーンは
『おぉ〜っ!(^^)b』
となりましたがそれはそれとして…ね(笑)
スロ〜ライフ〜な皆さんから観たら、完璧なエンターテイメントだったんじゃないすかね、ということで。
最後に…矢口監督、次回作のテーマは近場の漁業でお願いします(笑)
死んでから時間がたった鹿肉よりも採れたての魚の方が美味いかも知れませんよ!?
おしまいなして…
こちらの人気ブログランキングにエントリーしております。よろしければクリックをお願いします…
マジック伊藤&長澤まさみタンとのふわっとした距離感をキープしたままの心地よい演技合戦を筆頭にして、
明るく楽しく心がほっこりと暖まる青春映画で、それだけでも十分満足できるのですが、冷静に思い返していくに。
序盤に出てきたアイテムや出来事が実は終盤に一個ずつ回収されていく伏線だった事がわかっていき感心させられたり…
まさみタンが、染谷くんの見送りのシーンで手ぬぐいを使うのは完全に不意をつかれたもんなぁ…
また、デジタルカメラではなく敢えてフィルムで撮影されたという三重県の山間部の風景が、
木村大作大先生が観ても多分あまり文句を言わないであろうぐらいに美しくて神々しかったり、
三浦さんの原作からしてそうなんでしょうけど、林業に対するリスペクトを全編を通して出していながらも、
一応クライマックスだった筈の“祭り”はどう好意的に観ても“奇祭”として描かれていて
『ちょっとバカにしとるやろ?(苦笑)』
と言いたくなるぐらいに緩急の付け方が巧みだったりと、
矢口監督の作品らしく各所で相当練り込まれている事がわかっていき、更に満足させられた。
近年矢口監督の作品をアレしてきたフジテレビではなくTBSがバックアップしている影響でプロモーションが不足していたのか?残念ながら観客動員はあまり良くないらしく、
しかも僕が観た昼間の回では大半の方がエンドロールの途中で席を経ち、
まさみタンが表紙の林業研修のパンフレットの表紙でさえ、後に就職した染谷くんが表紙になっているというラストカットの伏線だったのを知らずに帰っていった光景を目の当たりにして、
『折角の傑作なのにこの現状は勿体無いなぁ〜、何とかヒットしてほしいなぁ〜』
という思いを込めて、WOOD JOB!は2014年の映画の暫定ベスト1位だ!と言い切っておきましょう。
そんなWOOD JOB!で良かったところは既に書いているから、ここからはちょっと引っ掛かった点を挙げていきましょう。
それは中村林業のメンバー以外の神去村の面々の描き方かなぁ。正直『んんんっ?』となった。
東北出身のクドカンがアレした『あまちゃん』における、はれ物扱いや噂話大好きの北三陸の皆さんの描かれ方が生々しかったから余計にそう見えた自覚はありますが、
今作の神去村の田舎者の皆さんは、いかにも都会もん目線から観た田舎者、みたいな感じでそこは違和感があった。
具体的に書けば、山の中だから夜になったら娯楽が何も無くてどーこうみたいな説明が無くて、
夜になっても食事や入浴のシーンほとんど無いままあっという間に朝になり、マジック伊藤がローキックで枕を蹴る!というのは、
主人公が未成年の設定だから酒を飲ませるのは無理があるという点は割り引く必要はありますが、それでも物足りなかった。
ほら、あれぐらい田舎で娯楽もないと、極端な話南極料理人みたいに大袈裟なまでに『食事こそが最高の楽しみ!』に見せる手もあったでしょうに。
かといって、幾らフィクションでも夜這いのシーンを描くには無理があるのもわかるし、
お年寄りと若者との会話(青空麻雀はあまりやらんやろーけど 笑)や祭りの前の寄り合いの風景はどの田舎も大体あんな感じやとは思うし、
ニューヨークの女と浮気をするぐらいに性欲絶倫なマジック伊藤みたいなアンちゃんが居るかどうかまではさすがにわからんけども…ねぇ(笑)
とりあえず、南大東島(旅立ちの島唄の舞台)や神去村ほど田舎ではないものの、北三陸よりは田舎っぽい庵治町に長年住む僕が、観ていて引っ掛かったのはそんな感じですかね。
田舎者云々は抜きにして、祭りの真っ最中に実家からハンバーグの問い合わせの電話がかかってきて…の下りは、もうちょっと何とかならんかったんかなぁ、とはなりましたけどね。
逆に、まさみタンが軽トラの中で田舎者の意地を染谷くんにタンカを切ったシーンは
『おぉ〜っ!(^^)b』
となりましたがそれはそれとして…ね(笑)
スロ〜ライフ〜な皆さんから観たら、完璧なエンターテイメントだったんじゃないすかね、ということで。
最後に…矢口監督、次回作のテーマは近場の漁業でお願いします(笑)
死んでから時間がたった鹿肉よりも採れたての魚の方が美味いかも知れませんよ!?
おしまいなして…
こちらの人気ブログランキングにエントリーしております。よろしければクリックをお願いします…
コメント
コメント一覧 (2)
『寄生獣』に向けての役作りは万全!
つーこって〜(チガーウ)
もっとTBSも宣伝を頑張ってくれないと!