先日は『ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版』を観てきましたので、今回はその感想を書いていきましょう。

君たちの勝ちだ…

b148e9df.jpg

5d9b796f.jpg

※PC版ホームページ

≪一応以下ネタバレ注意≫


昭和29年版ゴジラを観たのは、たぶん約20年ぶり。しかもその時はVHSビデオで観たと思う。

20年前に観た時は物議を醸す様な台詞がカットされていたのか、単に僕がガキだったから気づかなかったのか?

いま改めて観たら、想像以上にバリバリの大人向けの怪獣映画で、

仮に山根博士の締めの一言が『無かったとしても』カタルシスがほとんど無かったのはちょっとした衝撃を受けた。

衝撃…そうやなぁ。

東日本大震災の影響で、前に観た時の何倍も『放射能』という言葉に対して敏感になっている事もあったからなぁ…

8776509b.jpg


大体、制作されたのが原爆投下&終戦から10年も経っていない時期だった事に加えて、

NHKの『プロジェクトX』で紹介されていた円谷組メンバーの苦労を考えれば、

どう転んでも子供向けになる訳が無いと意識をしながら観てましたが、よもやここまでとは…となったなぁ。

ちょっと早いけど結論を書けば

『日本の怪獣映画全ては昭和29年版ゴジラから始まった』

と思っている僕的には、本当、素晴らしかったの一言に尽きますね。

また、

〇匐,釦擦咾討い覆ぅ好函璽蝓

怪獣を殺そうとする事に異議を唱える人間も居る事は居る

4靄榲には現実に存在する兵器で怪獣を倒そうとする

という個人的にはキモだと思っている三つのポイントを重視すればですね。

昭和29年版ゴジラに対するリスペクトに満ち溢れていた(と思っている)金子監督版ガメラの1&2もやっぱり素晴らしいと実感。

e3585f91.jpg


少なくとも、ゴジラvs沢口靖子の金メダル(詳細は各自調査)の監督さんよりも、金子監督の方が昭和29年版ゴジラをリスペクトしているのは確かでしょうし。

そらまぁ、映像面…特にゴジラが暴れるシーンの特撮に関してはデジタルリマスター化された影響で、

ゴジラに夜襲をされた大戸島の海岸に着陸していたヘリコプターの倒れ方だったり、

ゴジラを攻撃する戦闘機がアップになったらピアノ線の存在がわかってしまったりと、

『あっちゃ〜』

と心の中で呟いてしまったところがあったのは事実ですが、

そんな特撮へのツッコミを入れる余地をいい具合に(?)オブラートに包んでいたり、

逆に特撮に対するツッコミを入れる余地が無いぐらいにゴジラが怖さをアピールする場面ではその怖さと凄さの両方を増長させていたのは間違いない…気がする。

628da693.jpg


ゴジラが出てこないシーンでも、芹沢博士の妖しさと河内桃子さん演じる恵美子さんのバリバリのお嬢様ならではの美しさを際立たせていた、モノクロという演出…

いや、当時の映画はモノクロしかなかったから演出という言い方が妥当かどうかは自信はありませんが、

モノクロにはモノクロの良さはあると実感したし、とかくCGが進化しまくっている現代において、

モノクロの映画を映画館のスクリーンで観るって異質極まりないし、変な話一回りをして初めて3Dメガネをかけてアバターを観た時ぐらいに新鮮に感じたなぁ。

映像についてはこれぐらいにして…と。

ここからはゴジラの登場シーン以外で観ていて気になった事を挙げていきますとですね。

多分観た人は皆思った筈なんですけど、どう見ても一般市民が電車の中で『折角長崎から疎開してきたのにまた疎開しなきゃ』という世間話をしれっとしていたり、

幼児を抱きしめながら母親が『もうじきお父様のところに行くからね』と声をかけた直後にゴジラにアレされたり、

終盤の芹沢博士の心を動かした乙女による平和の祈りの合唱シーン等、

一連の“重苦しさ”は、気が小さければ大人が観てもトラウマになりそうなぐらいやったし。

挙げ句の果てに、山根博士がゴジラの存在を確認した直後の国会で、多分与党の議員が

『水爆実験によりゴジラが海底から復活したと発表したら、アメリカに対してカドが立つからゴジラの存在は公表すべきではない』

と言い切って、菅井きんさんら野党の議員が反対する下りなんかは、モロに情報隠蔽を巡る議論なんか、

ひょっとしたら大戸島の山の山頂でゴジラが初めて顔をヌッ!と見せたシーンよりもドキッとしたかもしれない。

1b850c93.jpg


他に思ったのは…

そうそう。

佐竹雅昭が入場時に使っていた怪獣大戦争マーチ(または宇宙大戦争マーチ)が、今作BGMとして使われていたのはびっくりした。

あんな昔から存在していた曲だったんですね。たぎりつつも、ちょっと感動した。

最後に『素晴らしかった』の一言に尽きると言いながらも、僕が一番不満を感じた事を挙げますとですね。

それは今作の本編とはが始まる前の、新ハリウッドリメイク版ゴジラのプロモーション映像の取り扱い。

実際なは、昭和29年版ゴジラの本編が始まる前に、ハリウッド版のプロモーション映像が流れたんですけど、

順番としてはハリウッド〜と昭和〜の間に、例の映画泥棒のCMが流れてたんですよね。

あんなんじゃゴジラの怖さが台無しやんけ。最悪やったなぁ。

百歩譲って、映画泥棒のCMの順番をいじれないならば、昭和〜の本編終了後にハリウッド〜を流しましょうよって話で…ねぇ。

それでは今回はこんな感じで。

さてさて、ハリウッド版ゴジラを観る時のハードルは、一体どれぐらいの高さに設定したものか…?

d91554d1.jpg


人気ブログランキングへ
こちらの人気ブログランキングにエントリーしております。よろしければクリックをお願いします…