22日の夜は、ホール・ソレイユ2でドキュメンタリー映画『世界の果ての通学路』を観てきましたので、今回はその感想を書いていきましょう。

片道15km・2時間・毎日…

e5db9370.jpg

※PC版ホームページ

≪以下ネタバレ注意≫


手間隙をかけて世界各地にから見つけてきた特殊な教育事情を伝えるという、それなりに重いテーマと向かいあっていた割には予告編でほぼ手の内を見せており、

取材をした素材に必要以上に手をつけていなかった面と四組の通学の仕方の編集面を筆頭にして、

全体的にはパスカル・プリッソン監督が上手い事無難に まとめ過ぎていた感が有ったり、

説明のテロップは少なくナレーションも無く、全体的に説明不足の感もありそーいう意味では正直面白味に欠けていた気がする。

よって、ドキュメンタリーとしては今作の前に観た『夢は牛のお医者さん』の方が心に響くものは大きかったけど、

そもそもフランス発のドキュメンタリーは“そーいうもん”なんや、と割りきれば満足はできる…そんなドキュメンタリー映画でしたね。

05d6dfe6.jpg


僕がこの映画で一番印象に残ったところ。

それは、取材対象の少年・少女達と、ケニア・アルゼンチン・モロッコの風景のギャップになりますかね。

今作の企画自体はテレビのドキュメンタリー番組ででも実現できそうなものではありましたが、

壮大な自然の中にポツンと通学する少年・少女達が居る光景の、先進国に住む者から見れば異様としか言い様がない非日常感は、

レベルの低いフィクション映画には敵わないと思うし、映画館のでっかいスクリーンで観てナンボやろーと思う。

またですね。

モロッコのパートは基本全寮制で家と学校の往復が他のパートよりも少ないから若干事情は違いますが…

と前置きをして書けば。

少年・少女達にとっては、道中は過酷で笑顔を見せたくてもあまり見せれないし、無事に着いたら着いたで遅刻しそうだから安堵の表情もあまり見られないという、

ハード極まりない通学もそのハードさを承知で通っているんだから同情しないでくれ、と言わんばかりの逞しさのオーラが出ていても おかしくない筈なのに、それを感じさせない健気さは じわじわっと感動させられたし、

エンディングで紹介されていた少年・少女達それぞれの夢が無事に実現してほしい…と純粋に思いましたね。

18dabde5.jpg


それと、大自然は無くインドならではの独特の喧騒の中を、

幼い兄弟が古びた車椅子を押しつ・押されつで学校へ向かうインドのパートも、これはこれで印象に残りつつも考えさせられた。

というのも、昨年観た映画『きっと、うまくいく』ではインドの大学生の現実の厳しさが描かれてましてですね。

医師を目指すサミュエルは当然大学に入学せざるを得ない訳で、そうなれば今は絆がある弟達とも別れざるを得なくなる訳で、

勉強不足なものでインドのバリアフリー事情はわかりませんが、もしかしたら通学以上にヘビーな現実が待ち構えているかも知れない訳で…

あの兄弟には頑張ってほしいなぁ、うん。

5bf1a9c7.jpg


最後に、この作品で僕が一番不満が残ったところを書きますとですね。

四組の少年・少女達を学校へ送り出す保護者の胸の内を、できればもうちょっと引き出してほしかったなぁ、と。

本編を観ていけば恐ろしく説得力があった様に見えた、作品の序盤に保護者が子供達を送り出す時に無事を願う“神への祈り”が全てでしょ?と言われたら反論はできませんが、

それぞれの子供達が今抱いている夢を、送り出す保護者はどう思っているのか?にはエンディングで触れといてほしかったなぁ。

全面的に支持するコメントばかりで面白味に欠けるからカットされた可能性はありますが、金銭的には奨学金に頼る比重が大きそうな でっかい夢を語る子供も居たし…

とりあえずの感想としては、こんな感じですね。お読みいただき、ありがとうございました…

a50f3142.jpg


人気ブログランキングへ
こちらの人気ブログランキングにエントリーしております。よろしければクリックをお願いします…