昨夜は映画『ゴーン・ガール』を観てきたので、今回はその感想を書いていきます。

THE BAR…

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※PC版ホームページ

≪以下ネタバレ注意≫


今作に関してはですねぇ。

予告編こそ観てましたが、あまり興味をひかれなかったので観るつもりではなかったのですが、

試写を観た縛りやトーマスさんに平野秀朗先生にシンプレナベちゃん、皆『2014年のベストワン候補!米アカデミー賞の有力候補!』というぐらいに絶賛していたので、

『そこまで言うなら』と割り切って、ハードルをかなり高めにした上で観させていただいたんですけど、期待し過ぎましたね。

非常に面白い映画ではありましたが今年のベストワンというにはちょっと無理があるかなぁ。

あっ、前もって書くと僕はずっと独身で、ニックみたいな不倫はしていませんよよよ(笑)

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なお縛りやトーマスさんは

『始まってからの1時間は旦那が如何にひどい奴かを説明して、中盤の1時間は消えた奥さんは旦那以上に数段ひどい奴である事を説明した卯上で、ラスト30分はこれまで観た事がないぐらい おぞましい展開になる』

と解説していてそれは本当その通りで、トーマスさんの事が浜村淳御大みたいに思えた(笑)

それで、その解説を聞いて心の準備ができていたもので。

エイミーがナンシーになる中盤1時間のコペルニクス的転回と、

ナンシーがまたエイミーに戻って、別荘でデジーを逆腹上死(?)させた上で何食わぬ顔&返り血浴びまくりの姿でニックの元に戻ってくるという、

カオス極まりない!

としか言い様が無い展開があっても無事にストーリーに付いていけた訳ですが、

その上でぶっちゃけると僕の好みとは違っていて、違和感があった…というか(爆)

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ここからはその違和感について書けばですね。

見終わってパンフレットを読む限り、どーやら今作は

エイミーが如何にイカれていてエグくて怖い蜘蛛女であるか?

を裏テーマにしたサイコ・スリラーとして観るべきだったみたいなんですけど、

あの予告編の影響で僕は、エイミーが消えた理由を追うミステリー・またはサスペンスとして観てしまったんですよねぇ。

予備知識なり前評判の情報がなければそーなりまっせ、みたいな。

今にして思えば、ニックとエイミーが結婚するまでの会話と、エイミーがニックの元に戻ってきてからの会話の内容のギャップや、

ワイドショーのオバちゃんがニックの自宅に取材に来てからの一味違った“壁ドン”のシーンや、

オーラスの『親になります』の告白をした直後に、カメラの中心から外れた瞬間のニックの何とも言えない表情の“重さ”なんかは、

独身の僕であっても下手なスリラー映画よりもよっぽど怖かった様な気はするのですが、僕はスリラーである事に気付くのが遅かった。これは惜しい事をした。ミスった。

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ほんでもって、ミステリー・またはサスペンスとして評価するならばですね。

エイミーが殺人ではなくあくまで失踪の完全犯罪を成立させようとしていていた中盤1時間の展開には、

エイミーの『ニックを川上に送って死刑にする』までの大作戦においてツメの甘さがあって…

まぁ、最後まで観たらエイミーのそのツメの甘さもミスリードの要素込みだった事はわかったのですが。

そのツメの甘さを見つけて違和感を感じながらも、失踪事件の真実に辿り着く決定打に結びつける事ができなかった上に、

過去の映画の歴史においては『冷たい熱帯魚』における でんでんさんの

『ボデーを透明にしちまえば、死体が見つからなければ殺人にはならねぇんだよ!』

のイカれた台詞が有りながらもニックを逮捕してしまったロンダ刑事のアホさ加減が伝わってきて、

『こんなん、古畑任三郎なら絶対見抜くで?』

と思ってしまい、緊張感が途切れてテンションが下がってしまったんですよね…

更に書けば猿がどーこうの名言を残したボルト弁護士が、リーガルハイのコミカド先生と対決させたくなるぐらいにキレ者だったので、余計に警察とFBIの設定をもうちょっと何とかしてほしかったなぁ、と。

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あと、今作の場合ではFacebookでしたが、世間の反応を冷たい活字で表現させる為に取り上げた筈の、

SNSとストーリーの絡ませ方が『白ゆき姫殺人事件』並みにいまいちだったのもそれなりに残念だった。

SNSがこれだけ普及しながらも、ニックの家にマスコミがあんなに殺到するという描写もいまいちリアリティーがなかったし…

結局原作もそうだったのかも知れませんが、フィンチャー監督って『ソーシャルネットワーク』を撮っていながらも、SNSにはあまり関心が無いのかなぁ、とも思った(苦笑)

もちろんですね。

エイミーが戻ってきてからニックが究極の仮面夫婦を演じさせられるという とんでもない展開があったから、

それらの減点材料もあまり減点材料にはならない感はありますが…ねぇ。

ここに引っ掛かる方は少なくない気はするのですが、どーなんかなぁ…

ここからは今作で僕が2番目印象に残ったところを挙げますと…

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ちなみに、1番はもちろんロザムンド・パイクの強烈な演技なんですけどね(笑)

多分、これは原作もそうだとは思うんですけど、物語の中で群を抜いてイカれてるのがエイミーだけだった、というバランスの取り方になりますね。

ニックの群を抜いたアホさ加減と性欲と、『真実こそ弁護の切り札だ』と言ってしまうカッコ付け方の滑り度合いといい、

ニックと生々しい関係があるダンといい、残念ながら不発弾に終わった時限爆弾の愛人といい、エイミーの両親といい、

皆エイミーと比べたら小物小物していた(笑)もので、エイミーがサイコサイコしていなくても十分イカれていて怖く見せ続けた、フィンチャー監督の構成力なり演出力は本当見事でしたね。フィンチャー監督恐るべし(笑)

それでは今回はこんな感じで終わりましょう。

この映画を観た上での『結婚とは?夫婦とは?』的な見解は僕は書かないので、そーいう角度からの感想は他のブログをお読み下さい、という事で。

大人は報いを受けるべきだ…

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