今回は、昨年末に放送されたスペシャル版『名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件 〜史上最悪の2日間〜』を観た感想を書いてみましょう。

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≪以下ネタバレ注意≫



内田けんじ監督が脚本を担当!と煽られていたので、当ブログ的には“あの”内田けんじ監督が、外注の仕事だとどんな本を書いているのかなぁ?と構えて観ましたが、

『コナンの定番のパターンと違うのはよかったけど、全体的にはこんなもんですかね』

という完成度だったんじゃないでしょうか。

そう思った理由。

アガサ・クリスティがどーこうという元ネタありきだった(これは後から知りましたが)事にとらわれすぎていたのか?

内田けんじ監督の世界ならでは&ダイナミズムかもしれない どんでん返しと、

良い意味でしょーもないレベルの小ネタのギャグが『こんなもんかな』と思わせる無難な範疇に収まっていたのが一番大きいと思う。

結局、それが外注の仕事を象徴しているって事なんやろなぁ、みたいな。

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ただ、時間は夜ながらもカリオストロの城のオマージュっぽい派手なカーアクションシーンにやたら気合が入っていたのは伝わってきた。

以前内田けんじ監督は

『脚本を考えるのに集中し過ぎる癖があり危ないから、自動車の運転はしていない』

という話を聞いた事があるんですけど、運転はしない代わりに実はあーいうのに憧れていたのか!?という衝撃を受けましたね。

ひょっとしたら。

内田けんじ監督が灰原のキャラが好きで、コナンをフェードアウトさせてでも灰原を活躍させるor普段は安全圏内にいる博士を窮地に陥れる前振りとして、

あーいうアクションシーンに時間を割いた可能性もありますが…

それはそれで有りかも知れない。僕は評価したいです(笑)

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他には、田代マーシーが逮捕された横浜赤レンガでどーこうの事件の規模の割には、

目黒警部以下警視庁の面々を出さずにストーリーをまとめたのは何気に すげぇなぁって思った。

少年探偵団の出番がちょっとだけだったり、昨春公開された劇場版に出てきた追加レギュラーキャラも居なかったけど、警視庁の面々が居なかったのには敵わない、というか。

そもそも、劇場版とか通常のテレビスペシャルでは、警視庁の面々をまとめて出したところで賑やかしどまりになるケースが多いのは致し方ない訳で。

ならば出さないという手も有りやろーと皆わかっているとしても、各方面との しがらみがあって全く出さないいうのは難しい…

とか何とか要らん事を考えていたら、今回は貴重なものを観れた様な気はした。

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ここからは、今作の目玉のひとつだった『鍵泥棒のメソッド』とのコラボ部分についての感想を。

コンドウはボデーを透明にする(笑)殺し屋ではなくて実は逃がせ屋だったという、鍵泥棒〜のキモの部分をしれっとバラしまくっていたのは、

幾ら鍵泥棒〜の後日談とはいえ今作をきっかけにして、鍵泥棒〜をチェックする人が何百人か居てほしいなぁ〜と密かに願っている者としては違和感はありました。

しかし、コンドウの正体を分かった上で鍵泥棒〜を観てもですね。

堺雅人さんと香川さんの入れ替わりっぷりと、記憶が戻ってからの丁々発止のやりとりは鑑賞に耐えうるものはある筈なので、今からでも是非観ておいてほしい。

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そんな戯言を書いた上で穿った見方をすれば。

今回の外注の仕事を受ける条件として、深夜枠ででも日テレで鍵泥棒〜を放送する、みたいな項目を設けなかった辺りからして、

内田けんじ監督がコナンのファンだったのは伝わってはきましたが、それはコンドウと違ってやり方が甘いんじゃないか?とも思った(苦笑)

そうそう、堺雅人さんが演じた桜井は、声は違うもののノリと事件の巻き込まれ方が鍵泥棒〜と変わらなかったのは、ちょっと嬉しかったですね。

最後に一言。

香川照之さんは声優をやっても上手かった。さすがですね。

今度は腕試しに大作にカテゴライズされるアニメ映画ででも声優をやってほしいですね(笑)



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