今日は映画『くちびるに歌を』を観てきました。

今回は爽やかな余韻をキープしたままで感想を書いていきましょう。

ボー、ボー、前進…

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※PC版ホームページ

※ニコニコ動画 2月14日(土)@イオンシネマ高松東 『くちびるに歌を』 ゲスト/三木孝浩監督

≪以下ネタバレ注意≫

前記のリンク先の動画での『幕が上がる』の本広監督と三木監督による

『何でよりによって公開日が同じなんだよ(笑)』

のボヤキを中心にしたお互いの誉め殺しトークが示していた通り、僕の中では…

いや、香川県在住の映画好きの男性の中では『幕が上がる』と『くちびるに歌を』はワンセットで観ていた筈なので、

この記事の中でこの2作を比較して…というノリで感想を書いていきましょう(笑)

まぁ、役者さん達が光を放っていて、原作or原曲を非常に忠実に映像化できていた、という意味ではどちらも良い映画だったと思う。

されど。

あくまで個人的には…のアレですが、僕としては『幕が上がる』における高校の演劇部を舞台にした青春映画ながらも、部員同士の対立やら恋愛やら悪い奴やら、エトセトラエトセトラ。

物語を盛り上げやすい数々の要素をバッサリと削ぎ落とした上で、ももクロの皆さんが光を放っていた世界の方が好みやなぁ、と。

三木監督すみません(一礼)

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そんな『くちびるに歌を』はですね。

15歳の中学校の合唱部のメンバーはもちろんの事。メンバーの家族や主人公のガッキーに松山先生に次々に困難が降りかかるというストーリーで。

それで、困難の降りかかり方+立ち向かい方=観る側の泣かせ方が映画としては“ベタ”の域を越えており。

それこそ 反則レベルのど真ん中!とも言えるぐらいで、

三木監督はそこまで徹底してたんや!?と

なったぐらいで。

ほんでもって、そのど真ん中っぷりと田舎者の口の軽さをより際立たせる様に、五島列島の風景の美しさがズルい・反則レベルだったので、

映画としての完成度は幕が〜も くちびるに〜もどちらも高かった、と言い切れるんですよねぇ。

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ただ…ね。

くちびるに〜は、間違いなく本編のクライマックスだった筈の『手紙』の合唱シーンが終わって以降は特にそうだったし、

思い返してみれば全体的に、桑原くんの兄ちゃんに頼り過ぎてたんとちゃうか?と。

もちろんですね。

兄ちゃんを演じた渡辺くんの演技が、どの合唱部のメンバーの子役よりも説得力があったという観る前には予測不可能な事態がありきなのですが、

折角、現代版の『二十四の瞳』という良い煽り文句もあったのにお兄ちゃんが際立ち過ぎて、ガッキー&部員とそれ以外の登場人物ののバランスがとれてない印象があって、なーんか引っ掛かるものがありましたね。

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ついでに書けば、予告編で手の内を晒しすぎていたのも引っ掛かった。

特に、ガッキーの『逃げるな!』なんかは見せたらアカンかったんとちゃうかなぁ…

ここからはガッキーについて。

絶対的な主人公ではなく、狂言回し的なポジションに寄っていた上に、それでも孤独で影の部分が有りながらも芯の強さも感じさせて、素晴らしかったですね。ピアノを弾く姿もカッコ良かったし。

そら、縛りやトーマスさんも『劇場に行こう』の中で、故青木一郎先生が『トロリンだートロリンだー』と言っていた時ぐらいの勢いで、ガッキーの事を褒めちぎるわなぁ〜、と実感させられた。

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そりゃ、序盤は

『ターザン後藤さんかよ?』

とツッコみたくなるぐらいに何回も腕組みをして険しい表情をしていたけど、

合唱部のメンバーや松山先生と接する事で、時間をかけて徐々に徐々に軟化していく過程の描き方は、僕の中では心の琴線にかなり響いた。

ぶっちゃけた話。

合唱コンクールのところではなくて、引っ張れるだけ引っ張った末に、

風が吹く中ガッキーが再びピアノを弾き始めたシーンが、実は今作のクライマックスだったのかも?と錯覚しましたし、

ガッキーの笑顔も最後の最後まで引っ張ったのも すげぇなぁ、と思った。

唯一ガッキー絡みで不満だった事を書けば、あの自動車!

普通の軽トラでも問題なかった筈なのにありゃ幾ら何でもやり過ぎでしょ。

あの自動車じゃ『悪の教典』の中のマジック伊藤が住んでる家みたいなところに帰らなきゃ辻褄が合わなくなるぐらいで。

仮に今後ガッキーが自動車のCMキャラクターに起用されたとしても、常にあの自動車を思い浮かべまっせ、みたいな感じです(苦笑)

それでは今回はこんな感じで。

メッセージを消去しました…

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