今回は、ジュリー古沢さんが脚本を手掛けている新作映画『エイプリルフールズ』を観た感想を書いていきましょう。

現実に立ち向かえ…

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≪以下ネタバレ注意≫

最初に今作の詳細を聞いた時は、フジテレビ制作なのを差し引いても

『三谷幸喜さんっぽさが半端じゃねぇなぁ』

と思い、思いきり不安材料になってました。

でも、いざ蓋を開けると冒頭から松坂桃李くんがケツを出しまくっていたりして。

薄めながらもエロとナンセンスとシュールの要素が随所に散りばめられる形で、

各エピソードの肝になっていた印象が強い

『複数の嘘が絡んだ末に観る側を泣かせる・感動させる』

という点が程よい具合にオブラートに包まれていて、

あぁ、今の三谷さんではこーいう方向で突き抜けたエンターテイメント映画は撮れないやろーなぁ、と思わされて、基本的には満足できた。

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しかし。

オムニバスとして面白かったのは面白かったんですけど、出演者の人数がアホみたいに多過ぎた&サイドストーリーを詰め込み過ぎていたかな…と。

脚本面でのジュリー古沢さんらしさが炸裂していて、キャスティングも完璧だった様に思ったイタリアンレストランのエピソードの時間を削ってまで、

大学生の同性愛ネタや占い老婆ネタを何回も詰め込まなければいけない必要性は、正直感じなかったですね。

今作を観たマイミクさんは

『テレビのスペシャルドラマみたいだった』

と書かれてましたが、全体的にサクサク進み過ぎていた事でそう感じてしまうのも納得できた。

そんな調子だから、前記の『複数の嘘が絡んだ末に観る側を泣かせる・感動させる』点が、

出演者のアホみたいな多さに食われていて本末転倒に思えた…

といったら極論になるのかもしれないけど、僕はそう感じたのでオブラートに包まず書いておきます。

もちろんオムニバスとしての交通整理はできてましたが、

出演者がアホみたいに多くなるからあーいうストーリーになったのか?

あーいうストーリーだから出演者がアホみたいに多くなったのか?

という、鶏が先か?卵が先か?的な心の中の引っ掛かりが、オーラスの未知との遭遇が終わっても解消されなかったのは残念。

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その関係で、シュールの要素を象徴していた芋けんぴの大活躍っぷりが霞んでいた様にも思えて もったいないなぁ、ともなったし。

芋けんぴについては、見終わって冷静に考えてみれば、お笑い用語で言うところの天丼を通り越して

『しつこいんじゃ!(笑)』

とツッコミを入れてしまうぐらいに頻繁にストーリーに絡んできて、劇中の最重要アイテムまで昇華していく過程って、

実はもっと高評価しなきゃいけないんじゃないか?とも思ったのですが…ねぇ。

また、それらの点とは別に僕が気に入らなかったのは、各エピソードの決着がついた後の後日談(日を跨ぐほど時間は経過していないっぽいけど)の描き方になるでしょうか。

決着がつくまではサクサク進んでいたんだから、それぞれの後日談も里見さん&富司さん夫妻の後日談ぐらいにサクサク進めてほしかった。

特に、出産後の病院での会話はあんなに長くなくても良かったやろ?みたいに思ったなぁ…

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う〜む。

ここまで書いた文章を読み返してみるに。

読まれる側に『エイプリルフールズは面白かった』という僕の感情が伝わらない感想になっている様な気がしたので、最後に今作の良かったところを書いておきましょう。

イタリアンレストラン以外のエピソードにおいて、どう考えても枠役だった筈なのに、演技と演出の両面で

『メインの役者さんを食ってやろう』

という意図が前面に出ている濃いキャラが複数居たのは実に微笑ましかったですね(笑)

そーいう意味では、複数の濃いキャラが相手であっても。

存在感の面ではそうそう周りに食われる事は無いであろう、戸田恵梨香を主演に持ってきていたのは素晴らしかったですよね。

よしよし。

最後にこれだけ誉めといたら、僕の『面白かった』という思いは、読む側に伝わったかな?一安心…?

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