今回は映画『ソロモンの偽証 後篇・裁判』を観た感想を書いていきましょう。

私たちは友達になりました…

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※前篇を観た感想

≪以下ネタバレ注意≫


これがねぇ…

前篇からして大人の登場人物から何回も

『真実を知るのは辛いぞ』

的な台詞が出ていたもんで嫌な予感がしていて、心の準備はできていたのですが。

それでも柏木君が自殺をした真相と神原君の関わり方は、

ミステリーとして高く評価されている作品の筈なのに、クライマックスをミステリーとしては安易な(?)方向に持っていったらアカンやろ?

別に校内裁判という空前規模の大騒ぎにまでせんでも良かったやろ?

となってしまった。

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もしかしたら観る側にとっての泣きどころだったのかも知れませんが、

神原君の『僕を裁いて下さい!』のシーンなんて ため息しか出なかったですよ。

そう考えたら映画『鈴木先生』の生徒会選挙の記名投票を巡るエピソードなんて、アレに至るまでの過程でツッコミを入れられない事を意識していたんやろなぁ、とか考えさせられたし。

前篇のダイジェストを観た段階から『犯人はヤス』状態なんかなぁ、と何となく思ってはいても、

後半にも先生がビール瓶で殴られるに匹敵するぐらいのまさかの一捻り!がある筈だと思ってたんですよね。

そら、柏木君が神原君にトラウマのある場所巡りを指示する嫌〜な下りは、一捻りの部類に入れていいのかも知れませんが、

重要な証言をする電気屋のお爺さんを、よりによって一癖二癖有りまくりの津川雅彦さんが演じていたら、普通観る側も津川雅彦さんがキーマンやって気付きますもんねぇ。

どーせだったらあの電気屋のお爺さんは実は柏木君の祖父だった!ぐらいの大映テレビ的力業をやっていてくれたら、ネタとしては悪ノリながらもインパクトだけあったのに…みたいな。

力業が無いならば、せめてもうちょい色が薄いか知名度が低い俳優さんだったら良かったのに…邦画の悪いところが出た感じ。

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話は戻って。

怒りの感情まではありませんが宮部みゆき先生の作品は僕には合わんわ。

そして僕の中での成島監督の代表作は『孤高のメス』の一択でしょ、という結論にしておきましょう。

やっぱりね、僕だけではなく40歳を越える方ならば某アドベンチャーゲームの『犯人はヤス』的な結末に対するトラウマがあると思うんですよね。

それよりも若い方でも先日放送された『相棒』最終回のダークナイトのネタに対して嫌悪感を持ってる方が多いと思うんですよね。

それなのに、ああそれなのに…ということで。

せめて真実があーいう内容だったならば、Gメン75状態で学校を後にする五人が

『誰も負けてないよね』

と別れる前に、テレビ局のおっちゃんが神原君にインタビューをしようとしたら、

神原君か まえだまえだ君に思いきりブン殴られるか、トラックにドン!とされて、

観る側が多少はカタルシスがある締め方をしてくれなきゃ話にならない、みたいな…

しかし、柏木君の自殺の真実と神原君の告白こそ『え〜っ!?』となりましたが、

その二人以外の主要登場人物の役者さんの演技の面ではもちろん、脚本の部分でもあんな真実だったにも関わらず、

皆、中学生役として『最後までやりきっていた』感があってそーいう意味では好印象を持てた。

特に?判事のアンちゃんなんて無駄にカッコ良かったし(笑)

これで中学生役の演技がショッパかったらと思うとゾッとするぐらいで。

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神原君の横でいい味出していた まえだまえだの前田君なんてもうちょっと活躍させてほしかったぐらいですよ。

もしこれが高校が舞台で、学生の演者さん達の平均年齢がもうちょっと高かったりしたら、

一連の裁判でのやりとりで違和感が伝わってきたんやろーなぁ、とは思いましたが、

そーいうツッコミをさせない為に&どーしても学校裁判を描きたいから中学校を舞台にしたのかも知れませんね。

宮部みゆき先生なりのそーいう保険のかけ方って僕はノレないけど(爆)否定まではしません、はい。

あとは…そうやなぁ。

さっき書いた事の繰り返しになりますが、中学生役の役者さんの演技は素晴らしかったし観る価値はあったけど、

大人の登場人物に関しては、クローズアップされる人数は減っていたのに、描き方は前篇と同じく『ん〜…』となりましたね。

五人の後日談をほぼスルーしていた点こそ良かったと思うけど(原作では掘り下げてるのかな?)、

永作さんなんかは結局は全編通して無駄使いみたいな扱いでもったいなかったし、

藤野さんと佐々木蔵之介さんの雨の中の追っかけっこなんて別に無くても…と思ったし…ん〜…

最後にもう一つの結論。

やはり、前後篇を一気に観ておくべきでしたね。

一気に突っ走られていたら、柏木君に対してちょっとは感情移入ができたかも知れないし…

いや、どのみちできなかったかな…全ては後の祭り。

こーなったら、このモヤモヤを吹き飛ばすぐらいの感動を、『寄生獣』の完結編に求める事にします。以上。

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