今回は、映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を観た感想をさらさらっと書いていきましょう。

史上最悪の批評を書くわ…

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≪以下ネタバレ注意≫


身も蓋も無い事から書き始めるに。

劇中劇のラストのピストルバーン!と、本編のラストの病室の窓からふわっ〜のシーン。

どちら早い段階で読めてしまい、実際読めたまんま終わってしまったので、オチが弱かったかなぁ、と。

ピストルバーン!は

『え〜…』

となり、その後のリーガンの周りの反応の変化と、それまではリーガンが天狗になっていた事への皮肉か?鼻があーなったという下りは

『ほお…』

となったけど、最後の最後がふわ〜だったから『やっぱりそれかい…』となってしまったし。

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振り返るに。

舞台をブロードウェーの劇場に絞り、ワンカットに見える事に徹していた撮影スタイルといい。

オープニングからフル稼働して

『この映画は明らかに他の映画とは違う』

と思わせて、本編でもリーガンの心理状態に合わせてドンドコドコドコ…鳴らしていたドラムの演奏といい。

この二つの演出面での変化球?がとにかくカッコ良くて、僕の…いや、観た人の大半になるのかな。

そんな変化球?が観ていて心の琴線に響きまくっていたから、余計に二つのオチがベタで弱く感じたなぁ。

あーいうストーリーだからアレしかなかった、と反論されたらそれまでですが、

狭い日本の中でさえ、勝新さんの映画で真剣の日本刀絡みのアクシデントがあったし、

バードマンに影響を受けたかクスリの影響かはわからんけど、役者さんがふわ〜っとアレしたケースも複数あるから、インパクトの面では弱かったですね。

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そう考えたら、アレハンドロ監督の頭の中にはもっとぶっ飛んだオチか、もっと観る側の心に良くも悪くも余韻が残るオチもあった筈で、もったいなかった気がしてならない。

オチが読めたところを除けば、虚実ない混ぜ系のエンターテイメントとしては完璧だったんじゃないすかね。

途中までの、ミッキー・ロークの『レスラー』と『ブラックスワン』を足して、

三谷さんが舞台劇で描きそうな舞台裏のドタバタっぷりで割った様なノリと、

空を飛びまわった後に劇場前に着陸してタクシーの運ちゃんに追われる、みたいな笑わせ方は大好きです(笑)

昨年最優秀作品賞を受賞した『それでも夜は明ける』のテーマが、半端でなく重かった事の反動有りきかも知れないのですが、

そらアレだけやってくれたらアカデミー賞でも最優秀をアレだけ獲得したのも納得だし、

今作を2015年の映画のベストワンないしは上位に挙げる方が居たとしても納得、という感じでしょうか。

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リーガンの中に居るバードマンの露出の仕方は徹底的小出しにしていて、

そんなバードマンに翻弄され、エドワード・ノートン演じる代役マイクに翻弄され、評論家のおばちゃんに翻弄された末に、リハビリ中の娘にまで罵られてしまい…

まぁ、プロデューサーのおっちゃんを終始振り回していたからプラスマイナスゼロかな。

それで挙げ句の果てに白ブリーフ一枚でニューヨークの街中を歩き回らされた事で、

究極レベルでカッコ悪いところをさらけ出していた(笑)マイケル・キートンのカッコ良さは、演出面での変化球?に負けないぐらいだったと思う。

また、前半はリーガンとのダブルで主人公だった様に思うぐらい前に出ていたマイクが、終盤には思いきり空気になっており、

そこまでやる事でマイケル・キートンのキャラを際立たせていたたのも

『あーいう構成の仕方もあるんやなぁ』

という勉強になった気もした。

よって、マイケル・キートンに限らずあのキャスティングじゃなかったら…というぐらいに皆頑張っていたのに、

マイケル・キートンがアカデミー賞の最優秀主演男優賞は貰えなかったところが、もしかしたら実は一番良いオチだったかも知れないですね…?

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