先日は、映画『予告犯』を観てきたので、その感想を書いていきましょう。

世界には生きる価値がある…

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≪以下ネタバレ注意≫

良い意味で、思いきり裏切られて泣かされました(笑)

あーいう予告編でしょっぱなが放火だったもんだから。

昔ならば『新幹線大爆破』『太陽を盗んだ男』等で最近ならば『藁の楯』も含まれる、脚本次第ではバカ映画認定されかねないスケールの大きいクライムムービーなのか?と当初は思いきや。

シンブンシをきっかけにしてネットの新法案を通そうとする国会議員に対する派手な殺害予告が、

キム・ヨッチャン&軍団ひとりの御兄弟でお馴染みのメントスコーラによるイベント妨害程度に過ぎず、

実際には地味なタレコミ行為で国会議員としての命を奪う!という形でスカされて観ながらコケそうになって以降、

シンブンシの一連の行動が最終的に何処に向かうのか?そして吉野がどう立ち向かっていくのか?がメインテーマではなくなり。

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何故シンブンシがあーいう行動をし始めたのか?に重きを置いた事で、前記の作品達よりもヒューマンドラマの方向に針を振り切っており。

話のスケール自体は無難なところに収まりましたが、代わりに各登場人物の描き方に中村親分テイストの深みが増していき、

中村親分がパンフレットで『一番大切にしていた』と語っている、吉野が感情のままにゲイツの死体を抱き締めるシーンに繋がっていき…

泣かされました。

更に、抱擁を経ての後日談がオーラスではなく、回らないお寿司でメタボの誕生日を祝うシーンで余韻をあっさり目のものに緩和して本編を終わらせる、ときたもんだ。

原作通りとはいえ、中村親分が白ゆき姫〜の時よりも、ネット世界の描き方がしっかりしていた様に見えた事もあって、非常に良くできた映画だったんじゃないでしょうか。

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僕にそこまで思わせて心に響いた大きな理由のひとつは、小出し・小出しで掘り下げられていった『何故シンブンシがあーいう行動をし始めたのか?』のパートの重苦しさと絶望感になりますかね。

『カイジ』の原作とも勝負ができるぐらいの重苦しさがあったからこそ、

公安の捜査が本格化しながらも、公安さえもゲイツの掌の上で転がされていたという緊迫感が際立った様な気がするし、

派遣切りされるまでの細かい流れとそれ以降のあれだけの絶望感があったからこそ、後半余計に泣かされたという部分が確実にあったと思うなぁ。

縛りやトーマスさん曰く

『怪しい仕事の紹介があってからの不法投棄の作業現場のシーンと、作業中倒れた奴をかばってると二人分の労働力が減る!と怒鳴られるシーンはリアルですよ』

との事ですが、序盤の放火に続くのが、ネット炎上絡みでケツにバイブがどーこうという、昔のドラマ『ザ・ハングマン』っぽい制裁が描かれていた映画なのに(名高さんも出てたし 笑)、

ヒョロが杉山会長ばりに内臓を売って…ってところまでまさかやっているとは!?ってなりますよね。

もうひとつ理由を挙げるならば、中村親分のハードなリクエストに応え続けたであろう役者さん達の活躍になるんでしょうね。

まぁ、ゲイツに関しては、もしこれが生田くんじゃなければですね。

徹頭徹尾カッコ良くとしか描かれていなかったので、ダークヒーローなのに賛否が分かれそうな気はしつつも、

これはこれでやりきったんやから生田くんってすげぇ役者さんやなぁ、と思った次第。

もしシンブンシの他のメンバーの役者さんがあれぐらいアクが強い面々じゃなければ、確実に生田くんの噛ませ犬にされてましたよね(苦笑)

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戸田恵梨香はどーかなぁ?

中村親分が『SPEC』シリーズを観ていたかどうかはわかりませんが、

下水道でゲイツと喋りで勝負をするぐらいだから、あれぐらいカッコ良いキャラにしていなきゃどーにもならなかったのを差し引いても良かったと思うけど。

子供の頃の経験から来ている、吉野の弱い部分であったり孤高さの描き方と、カッコ良さとのメリハリの付け方は(この作品としては)個人的にはあまり好きじゃないし、他の刑事のサポートも無かったのもあまり…ねぇ。

これは、最近戸田恵梨香の出演作を続けて観ているからそう感じたのかも知れませんが、既に観られた方は如何でしたか、ということで。

それでは今回はこんな感じで…

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