☆サムライ『大日大戦』で、バキューン!こと佐々木貴vs宮本の“私的”世紀の再戦を観ました。


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2人による、春のデスマッチ王座戦が非常に感動的だったから、

観る側の相当ハードルが相当高くなっていたにも関わらず、

それでも満足度の高い、素晴らしい試合だったと思います。

唯一残念だったのは、大日本側が試合順の設定を失敗したところ。

休憩前の試合が興行でのベストバウトになってしまったらアカンわなぁ…

って、この辺りはこの前書いたから今回はもうええか(苦笑)

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しかし、今回の再戦も名勝負になった最大の要因としては、

大日本では定番中の定番になっている蛍光灯が一切使用されず、

蛍光灯の代わりに使われた、ガラスボートを巡る攻防の緊張感が試合中際立っていたからなんですかね。

しかも、ガラスが四枚使用された先日のマンモスvs葛西のガラスデスマッチと違って、

たった二枚しか設置されなかったのも、結果的には大きかったのかも。

試合前は、ガラスが二枚しかなかったから、ビジュアル的に物足りなかったし、途中から存在感はなくなってましたが、

序盤で粉々に砕かれたガラスの破片の上で繰り広げられた、中盤〜終盤での従来のプロレスの攻防が良かったが故に、

『デスマッチとはそもそもプロレスなんだから、アイテムを使う攻防の前に、まずプロレスの攻防でお客さんを満足させるべき』

というシンプルな理想を、観る側に思い出させてくれたというか…

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それにしても、宮本は泣かせてくれるよなぁ。

今回の佐々木戦に至るまでのデスマッチ6試合。

従来の○番勝負と違い、アイテムや炎で体中がムチャクチャに傷つけられた上での全敗だったにも関わらず、

どの試合も気持ちが折れず、投げ遣りにもなっていなかったのは素晴らしい。

しかし、来年の宮本は、デスマッチで結果を残していくのが最大のテーマになるにも関わらず、

七番勝負を通して、ムーンサルトだけでは勝ちきれないのが、

どうしようもないぐらいはっきりと露呈された訳で。

新しい勝ちパターンを早急に開発するのか、

逆に、ムーンサルトが絶対的なフィニッシュとしての説得力がある試合の組み立てを研究していくのか…

どちらも、デスマッチの条件に合わせてアレンジが必要になるから、こりゃ難易度はかなり高そう。

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でも、宮本のあの表情って感情移入をせざるを得なくなる“何か”があって…

めげずに頑張ってほしいものです。
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