サムライで放送された『VERSUS 前田日明vs高阪剛』をみました。
前々回の、前田日明と藤原組長の『ピーピー鳴りまくりトーク』と違い、
今回は二人の腰を据えた思い出話が軸になった、実に対談番組らしい対談番組になってましたね。
中でも、高阪がリングスに入門してモーリスと闘った後でシアトルに移住するまでの間、出世するチャンスを掴もうと各方面で試行錯誤していた姿(あまり悩んでいないのは高阪らしいけど)を、前田日明がどう眺めていたのか?という話は初耳だったので、興味深かった。
非常に良かったです。
ただ悲しいかな、前田日明も高阪も、今後それぞれが展開する予定ながらも内容はリンクはしないっぽい『壮大なプラン』の詳細については殆ど触れられないまま終わってしまい残念でした。これはしゃーないのかなぁ。
それと、良くも悪くもビジュアルや考え方が現役時代と変化しない高阪と違い、
前田日明の発言内容が、単に義理堅い愛弟子が対談相手だから心を開いたのかはわかりませんが、若干変化していた印象が残りました。
大まかに書けば…
高阪のご先祖様についてどーこうとか、
お墓参りにいってどーこうとか、
親の教育は大事だからどーこうとか、
ついでに書けば十八番の日本刀の自慢話をしていなかったのとかは、
いかにも『オーラの泉』に感化されていた感じでしたね。
まぁ、前田の場合は、前記の事をバーッと喋ってから
『何かオーラの泉っぽくなっちゃったね(笑)』
とに口にするから、昔同様必要以上に“特定の何か”に感化されやすいのがわかりやすくて、かえって罪は少ないのかもしれませんが…(爆)
あと、昨年まではリングス再興プランの話をすれば、必ずDSEが妨害してきてどーのこーのとブツブツ言っていたのが、
今回の番組では、UFCの資本が更に強大になって、アメリカの他の総合格闘技の団体をバックアップするテレビ局ごと買収していて、大きな脅威になってどーのこーのみたいな、視野が広がった内容に変わっていたのは、
『あぁ、リングスの再興に対する情熱・意地は、DSEへに対するピュアな殺意・憎悪の感情を越えたのかもなぁ』
とシミジミさせられました。
そうそう、前田日明が一昨年に、上井エキチョーからのスーパーバイザー就任のオファーを受けたのは、
パンクラスのスーパーヘビー級王者になった高阪に、液晶大型テレビをプレゼントしてあげる為の金に困っていたからだって言うてましたよ。どこまでか本当かどうかはわかりませんが(汗)
前田日明もねぇ、ええ歳してそんな事をメディアでサラッと言うてしまうけん、いつまで経っても悪いオトナに騙されるんやっちゅうの!ええ加減にせい!
…という前田日明ファンの熱いツッコミを、高阪に代弁してほしかったです。以上(笑)
コメント
コメント一覧 (8)
PRIDEについては、あの強気で鳴る榊原氏でさえ、UFCの巨大さに「アメリカで提供されるファイトマネーと競争することができない」とコメント。DSEの買収話もありますし、もはやUFCは、一企業として対立することすらできないようなレベルにある事が察せられます。日本の団体同士、恩讐を越えないとアメリカでの成功は難しいかもしれません。
前田日明さんは・・・どうしてこんなにややこしい人生になってしまったのかと、思い続けておりますが、それもこれも「前世」のせいと分かってよかった・・・のか?
高阪選手は大好きなド根性ファイターでした。
ヴォルク・ハンとの一戦は忘れられないです!!
「お父さんのバックドロップ」ってゆー映画(中島らもさん原作のん)がありましたが、あの映画で宇梶さんが演じてらしたお父さんは、僕の中では高阪さんなんですよネ〜〜。
前田さん、やっぱりオーラの泉で人生観変わったんでしょうか??
刀売ってしまったのかな〜?
気になるッス。
ブログについても、ハッキングについてはスルーしてましたが、コメント欄でちょっかいを出してくる人に、挑発!とまでは行かなかったものの、あーだこーだ言ってましたしね。
榊原社長に関しては…因果応報、としか言い様が無いですよ。本当。
もっとも、前門のUFC・後門のボードックファイト状態でも、ラスベガス大会を開催する意欲は認めなきゃいけないのでしょうが…
恩讐云々に関しては、現時点では高阪の人望に期待するしかないと思います(苦笑)
レフェリーやドクターが試合を止めるタイミングは納得できる範囲ですし、
金網を巡る攻防なんかは、リングを使った総合では見られない分それなりに見応えありますし…
まぁ、金網関係なしで決まる試合の方が多いのは事実ですが(爆)
真面目な話、桜庭絡みをはじめとするHERO'Sのその辺の方が数段残酷でしょう。
あんな調子では、放送モラル無しが売り(嘘)のTBSでさえ、ゴールデンタイムで流せなくなりますよね(きっぱり)
前田日明は…
それで、良かったんですよ。極論ですが。
変な話、これだけ波瀾万丈な人生を送れて羨ましいと思っている前田日明と同年代の方は多いんじゃないか?と思いますし…。
鳥居のムッちゃんが出演していた『お父さんのバックドロップ』は未見ですが、前田日明の生きざまに魅了されていたらもさんが、
読む側が弟子であるヤマヨシや高阪をイメージさせる登場人物を作り出すのも決してありえない話でもない、と思うのは無理があるかなぁ…
前田日明が、日本刀を手放したかどうかはわかりませんが、藤原組長との対談時に組長から
『お前なぁ、番組であーいう事を言われたのに、どの日本刀を手元に残すか・手放すかを悩んでるらしいじゃねーか。あの方が言ってたのは全部の刀に決まってるだろ!バカ!(笑)』
とツッコまれていたので…まぁ、そーいう事でしょう(苦笑)
前田は最早、何をやっても『前田らしい』で一括りされる稀有なキャラクターですからね。
騙されようが裏切られようが、この人が「前田日明」を天然で演じてくれる以上、誰も見放さないんでしょう。その辺は金で変化していったアントンや長州とは違うとこですね。
抱えてる裁判が少なくて滑舌がもうちょい良ければ、ワイドショー…ではなく(苦笑)堅い番組のコメンテーターの仕事とかも回ってくるんでしょうけどね。勿体ない話ですよ。
しかし、少し話は逸れますが、この前のHERO'Sの会見に前田日明が出席していたのは驚きました…。