サムライ『大日大戦』で、沼澤vsアブドーラ小林の、蛍光灯444本デスマッチを観ましたが…


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いや〜、凄かった!

リングに蛍光灯が444本も設置されて、蛍光灯が邪魔になってリング内がまともに見えないなんて、想像もしていなかった。

事前には僕、リングのマットの上に何百本もしきつめている光景をイメージしていたので…

よって、試合前の段階で

『あぁ、大日本の蛍光灯デスマッチの方向性は、今度こそこれが終着駅になるんやろーなぁ』

という意味合いで、テレビの前で固まってしまいました。

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昔、W★ingのビデオで観た松永vsフレディの月光闇討ちマッチも、

二人が何をやっているかがまるでわからず呆気にとられてしまいましたが(まともに見えない試合がメインの興行をビデオ化するのも不条理な話や 苦笑)、

この試合の場合は、沼澤とアブ小、あと日韓さんを含めた三人ともが、これだけの本数の蛍光灯に取り囲まれているのに圧迫感を感じたのか、

非常に早いペースで蛍光灯を割り続けて、リングの中が見える様になるのに反比例して、

マットが蛍光灯の破片で真っ白…いや、蛍光灯の破片の所々が血で染まっていった訳で。

試合中は試合中で、あまりにも異様なリング上の光景に圧倒されてしまいました。

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もちろん、二人ともタイトルマッチに相応しく、それなりに技の引き出しをあけて攻防を組み立ててはいましたが、

極端な話、二人とも目の前の相手よりも、恐ろしい数の蛍光灯に恐怖を感じていた様に思いました。

フィニッシュが蛍光灯を使わない形での唐突な神威だったのは、その象徴だったんじゃないかと…

よって、何度も書いている様に物凄かったのは確かだし、二人の人間臭さが爆発したマイク合戦も大概心の琴線に響いたのですが、

春の佐々木vs宮本戦の様な、感動と充実感は無かったです。

冗談抜きで、あの試合後の宮本の姿には泣かされたもんなぁ。

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ところで、この試合を受けて、暮れの横浜文体は嫌が応でも、伊東vs沼澤と佐々木vs宮本の“凄さの競い合い”がメインテーマになってしまいそうですが、

この日の試合後のマイクでは、あれだけ大日本のデスマッチは鮮血…もとい純血メンバーで盛り上げる!と宣言した以上は、そのオトシマエをキチンと付けろよ!とエール(?)を送っておきます。

というのも根本的に僕は、大日本のデスマッチヘビーのベルトは、

世界中のデスマッチファイターの中で、一番グローバルで崇高な王座であってほしい

という理想があるんですよね。

沼澤でも伊東でもいいから、それこそ文体のメイン終了後は、

大日本の外の奴でも構わないから、世界中のデスマッチファイターはかかってこい!

ぐらいカマしてくれよ、という事で…。

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