かなり久々の『ワールドプロレスリング』にて、中邑vs武藤のIWGP戦を観ましたが…


41d2f89c.jpg


いやー、凄い試合でしたねぇ。

ヒザのアレもあって地方興行はいかにも手を抜いていそうですが、

三沢や蝶野と違って、ここ一番で“屈指の名作”を作り上げるムトちゃんってすっげぇ!と思いました。

格の差を見せ付ける意味合いで説得力のあった一連のヒザ一点集中攻撃に加えて、

中邑vsイグナショフの初戦を知ってか知らずか、中邑の低空タックルに対してムトちゃんがカウンターでドロップキックを当てた場面には、『オォッ!』と声をあげましたし、

あれだけ足を攻めながらも首にもドラゴンスクリューを出してしまうエゲつなさには、ムトちゃんの恐さを感じました。

1244488f.jpg


何せ僕、普段の新日本の中継を全くチェックしていない関係で、

僕の中での中邑は『飯塚のショッパいスリーパーばりに唐突に極まる腕ひしぎ十字固めがフィニッシュムーヴ』のイメージが強く、

てっきり今回も、攻められまくりながらも中邑が唐突に勝って、場内をかつての天山戦の様に唖然とさせるのか?とかイメージしてたんですけど、

いざ蓋を開けてみれば、ムトちゃんがあそこまで“カートアングルに勝った”中邑を舐めてかかる(大げさ)試合展開になった上で、鮮やかに勝つ横綱相撲になるとは。

同じ日に開催された、ノア武道館大会のメインのどっちらけっぷりを先に観ていたのもあって、余計に驚かされました。

そらまぁ、ムトちゃんからすればですね、当日までのストーリーが長期的に練り上げられていた、鈴木みのるとの三冠戦の時と比べたら、

一応敵地だったのを差し引いても、プレッシャーは段違いに軽かったのもあるんでしょうけど…。

64189ae9.jpg

ここからは完全な結果論になりますが、

若い選手がムトちゃんとシングルで闘う場合、

ヒザ攻めを中心にする等、よっぽどきちんとした試合を作る技量がないならば、棚橋の様にムトちゃんのスタイルに染まった試合をやらないと、

今回の中邑の様に光を消されてしまうもんなんですかね。

もしも並みのレスラーだったら、翌日から失踪しそうなぐらいに立ち直りにくい負け方だったにも関わらず、

何とか巻き返そうとしている中邑に対してはちょっと救われたど、

自らの世界を確立しているムトちゃんに対して、諏訪魔も含めた今の若い選手達では、

まだムトちゃんの光を消す様な試合がまだできないっぽいのは『何だかなぁ』感はありますが…

fdf7bb87.jpg


ところで、次は誰がムトちゃんに挑戦するんですかね?

一応ミスターIWGPの永田は、ムトちゃんに光を掻き消されるのを嫌ってか名乗りをあげないっぽいし。

既報通り、真壁が挑戦するならば善悪がわかりやすくてこれはこれで観ていて楽しい試合なりそうですが、

新日本の選手が御輿を担ぐのにさじを投げた中西学が挑戦するなら、これまた『何だかなぁ』感が漂いそうですが、どーなる事やら…。

0b73d890.jpg


ランキング・エントリー中!

↑livedoorのブログランキングにエントリーしています。よろしくお願いします。