サムライ『大日大戦』枠で放送された、特別興行・リア王 前後編を一気に観ました。

須山さんの感想と被るところもありますが、今回はリア王の感想を…


41712428.jpg


4c9fc05c.jpg


まずは最初に嫌ごとから書きますと、

須山さんのところのコメント欄で話題になっていた、井上リーダーのメイン登場&デスマッチ初挑戦自体は、僕はそこまで熱くはなりませんでした。

非常に流血が生える面構えをしとるんやなぁ、とは思いましたが。

7c8c8c0e.jpg


試合内容自体は、良くも悪くもデスマッチのトップ連中に囲まれたルーキーのデビュー戦というレベルでしたし、

井上リーダーが現状打破でデスマッチに挑む覚悟は理解したいけど、やっぱり今回は特別な興行だった訳で…。

いつの日か、大日本の本興行内でデスマッチをやって、

それが終わって井上リーダー本人がどう思っているがわかるまでは、

デスマッチファイターとして評価するのはやめておきます。

どちらかと言えば、イサミや星野勘九郎が井上リーダーのデスマッチをどの様に観たかの方が気になるというか…

30c42e55.jpg


ここからは、ポイントポイントで振り替えってみますか。

まず不満だったのは、第一試合における、宮本裕向&忍のスピード感を見事に掻き消した弁慶&たにぐちの緩さ(苦笑)

もちろん、二人のあの世界は否定しませんが、わざわざ特別興行の第一試合であの緩さ全開のモードでやらんでもええやろーと。

ノーカットで見せられている最中は、何回も早送りをしようか考えたぐらいですし。

第二試合も、

『このメンバーの試合なら、やっぱり観客へのアピールの要素が全面に出る雰囲気になってしまうんやねぇ』

というレベルで、特にどーこう言う様な物ではなかった。

試合後アブ小が、ファイアーマッチの直前にWXと組まされた事に不満を表現したのは、

どちらかといえば、プロレスというよりも演劇寄りのファンの方をおいてけぼりにしてる印象が残って、凄く『オイオイ』とはなりましたけどね。

4ccba69a.jpg


…だが、しかし。

小鹿さんが発狂して天に召されて、サプライズでTAJIRIが現れてからメインが始まるまでの“スキット”と、

今のハッスルよりも、遥かに『ファイティング・オペラ』と呼ぶに値しとるやんけ!と勝手に確信した、

終始リングを幻想的に照らしつづけたキチンとした照明設備などの“演出”と、

マッスルとは違う角度の『生々しさ』を隠し味にして、なおかつ笑いの要素を排除した“シリアスな脚本”。

この3点は、普通に素晴らしかったんじゃないすかね。

c9efb37d.jpg


特に演出面に関してはですね、

ちょっと昔に行なわれた、ガイアジャパン・最終興行のエンディングでのトランペットの独奏や、

鈴木みのるの記念興行での、中村あゆみさんの熱唱も大概心を揺さ振られましたが、

今回のリア王のオープニングで披露された『リングのど真ん中でのバイオリン独奏』は、やたら崇高な物に見えてカッコ良くて…

観ていてしびれたなぁ。

リングとバイオリンの組み合わせなんて、プロレス村の人ではまず思いつかない発想でしょう。

そーいう意味では演出の八代さんには頭が下がりますね。

70f25f24.jpg


大日本は既にやったからインパクトの面でちょっと厳しいでしょうが、

他の団体の関係者さんは、もし機会があれば、興行オープニングか休憩時間に、

リングでこれまでプロレスのリングで演奏する機会がありえなかった楽器の演奏を披露する、みたいな冒険を決行する“ゆとり”はあってほしいものです。

c5337aad.jpg

それと、レスラーの皆さんの演技も触れとかなきゃいかんですかね。

別ブランドの横浜プロレスで毎回スキットなりマイクによるやりとりを実践している選手に限れば、そこまでしょっぱくはなかった様に思いますが、

小鹿さんらしい北海道訛り&暴君としての真剣な演技は失礼ながらも笑いそうになりました。

しかし、笑いつつも、小鹿さんの暴君っぷりは演技だと思いたいのですが、

TAJIRIが一人語りの途中にサラっと毒を吐いていた内容と、

昔、T派閥(イニシャルがT)による小鹿さん追放を目指す社内クーデターがあったいう話を聞いている以上、

素直に割り切ったらいけない気がしましまい…(汗)

もし、リア王的な大日本の特別興行が再度開催されるならば、極力小鹿さんはスーパーヒールとして扱ってほしいものです(笑)

a38c088a.jpg


ランキング・エントリー中!

↑livedoorのブログランキングにエントリーしています。よろしくお願いします。