先月おこなわれた『第20回セム』のサムライ中継を観ました。


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事前にラインナップを観た時には、第2試合のHARASHIMA&円華なんかは確実に目を引きましたが、

四人ともこの試合をキッカケにしたストーリーを作ろうという気はなかったらしく、盛り上がり方的にはいかにも前座、という試合になっていたのは残念。感想はパス。

そんな訳で、今回はメインとセミに絞って書いていこうと思います。

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先に書くのはメインの中嶋vs青木。

前回のディファ大会のメイン終了後に、突如降って湧いたこの二人の因縁。

途中セコンド同士がゴチャゴチャやってましたが(平柳はオイしいよなぁ)、試合内容的にはその因縁には似合わない、青木の理詰めの攻防が印象に残るキレイなもので、

セムらしからぬ?因縁があった割りには…という感じだったから好みは分かれるのでしょうが、それはそれとして考えれば、メインに相応しい良い試合だったんじゃないですかね。

でも、僕としては定番の青木による腕攻め、これに一言言いたいというか…

とにかく、現在のシングルマッチに限れば、健介よりも当たりの確率が高い中嶋の充実度をみるに、

青木が中嶋の腕を様々なバリエーションで集中攻撃しても、青木が中嶋に勝てる!と思わせた場面はなかったんですよね。

勝ち負けどがえしのチャレンジマッチならまだしも、自ら志願した中嶋戦、しかもこの日のメイン…

それなのに、あぁそれなのに。本当にこれでいいの?

と、試合を見終わったら思ってしまったというか。

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だってほら、あの階級としては驚異の説得力を持つ蹴りを使う中嶋の、腕を攻めても足を攻めなきゃペースは掴めても勝ちを奪うには限界はあるやろって話で。

実際、青木は終盤にきつい蹴りのラッシュを受けてましたし。

腕攻めは腕攻めで全然いいんですけど、不意討ちで足を攻める!ぐらいの試合内容の幅が観れる様になれば…という事で。

とりあえずは、いまの中嶋は青木がどう攻めてこようが、全部を受けとめるだけの器と頑丈さがありますから、青木は長いスパンで巻き返してほしいものです。

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しっかし、皆言うてる事でベタですが、中嶋は本当凄いよなぁ(笑)

KENTAとの抗争はもちろんの話なんですけど、

あの若さでノアにおける中嶋よりも年上のセム世代の連中や、若いフジタJrハヤトに対して“とてつもなく高い壁”になっていて、ファンからもそう認識されてるんだから…ねぇ。

第一、僕が21歳の頃なんて(以下略)

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つづきましては、セミの南野vsKENTA。

これがですねぇ、以前ここのブログでもこーいう言い方でネタにした、丸藤vsベアー福田の悲劇の再現になってたんですよね…

結論から書けば、5分ぐらいで終わらせるのがベターなぐらいにシバキ合いでの攻撃力&耐久力に差があって、

セミに組まれたシングルでの相手としては、致命的なぐらいに役不足だった南野を相手にしたKENTAが、

(たぶん)ブックで決まっていた通りに14分も試合を引っ張って、

終盤になったら、心は辛うじて折れていないにしても、シバキ合いが成立しなくなるぐらいに南野がヘロヘロにさせられて、

観客もどう声援を送ったらいいのかを困っていた…

様に見えた、実にいびつな試合になってました。

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アウェーだった健介オフィス版のセムだから、KENTAがアドリブで、フィニッシュまでの時間を大幅に巻いていかなかったであろう背景はわからん事はないのですが、

今回の様な試合、しかも丸藤vsベアー福田も観ていたであろう観客も複数いた筈なんだから、

今回の“試合前も試合中も全く感じる物がなかった”南野に対して、感情移入もなく淡々となぶり殺しにしたKENTAのやり方は、問題はあったんとちゃうかなぁ、と。

はっきり言ってですね、あんな事が二回もあるとですねぇ、

今後ノアとセムでおこなわれる元サルセロス…いや、元闘龍門X勢が絡むシングルマッチは、どれもトイレタイム扱いにされちゃいますよ。

大原はじめが悲しむぞって…

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考え様によっては、こーいう風になるのが自分でもわかっている(?)からこそ、

エルドラとみちのく以外の他団体にはほとんど出ないKenちゃんの、プロレスラーとしての生き方は多少は賢いのかも知れませんが、なーんか…ねぇ。

いろいろ考えさせられました。

とりあえずは南野は、以前はともかくKENTA戦以降は、セムの会場に集まるファンやマスコミから

『健介オフィスの看板を背負っている』

と自分で名乗れるレベルの選手には思われないであろう状況を受けとめた上で、

そこからどう巻き返していくのかを、今後のテーマにしていってほしいですね。

南野もまだ若いんだから、今ならもし勘違いをしていたとしても軌道修正できるでしょうし…ね。

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